赤い糸の伝説を御存じですか?好き合う者同士の小指と小指の間には、眼には決して見える事のない赤い糸が結ばれている。という話しだったと思ったけれども。今の世の中でこのような話しはあるのでしょうか?途中で切れた眼には見えない赤い糸の切れ端をみんなひらひらさせながら、それでもまた自分の赤い糸を探し続けるのでしょうか?貴女の小指と、私の小指にそれぞれ無数の赤い糸の切れ端が舞っている事でしょう。貴女と僕の小指には赤い糸は結ばれているのでしょうか?貴女と私の小指に結ばれているのは薄紅色の糸なのではないでしょうか?まだ切れてはいないはずですよね?切れてしまっていたら、急いで切れたところを結ばなきゃ、釣の糸なんかでは、結んだ所は逆に丈夫になるそうです。貴女と僕の間に糸は結ばれていますか?それは一体何色の糸なんでしょうね?これじゃ Love letter ですね、三十路に入った男がいまさらって気がしないでもないけど、だからこそいいのかもしれない、言わないで後悔をする、そんなことはもう出来ない、言いたい事は言った方がたとえ後でどうなったとしても自分でやった事だからと納得が出来る。もし言わずにいたならば、もし手紙に書かずにいたならば、もしもこうして口説いていなかったならば、それはでは全然詰まらない生活だとは思いませんか?自分の生活に潤いと適度のスパイスがやっぱり必要だと俺は思っている。そのためには、自分の好きな子をみつけ、口説き、そして自分のものにするためには、努力を惜しんではいけない、駆け引きも大事だろうが、押して押しまくる事も大切なことじゃないかな?相手に他のことを考えさせないように口説いて口説いて口説きまくる、と行来たいところではあるけれども、いかんせん俺には時間がない、君も時間をとれない。だけど、貴女と僕の小指の糸を解けないように結んではくれませんか?今は何色の糸でも構わないが、何時かは赤い色にその糸を染めることが出来るように、しっかりと結んで下さい。 昨夜の俺は大分酔っ払っていたようですね。気分を害されたらごめんなさい。一時頃だと思ったけど×××に電話をしたらまだ来てなかったね。後で電話をもう一度掛けようと考えてるうちに眠ってしまっていた。ふと気がつくと、もう四時前、俺は電話のリダイアルボタンを押した。長いコールの後やっと電話 が繋がり君を呼び出した。あの言葉は、夢うつつで聞いた台詞は悪魔の囁きだったのか、それとも天使の微笑みだったのか、「心配しないで大丈夫、大好きだから」君の一言はそう聞こえた。頭の中がぼうっとした中での会話だった。夢か幻のように耳に残った。聞き間違いじゃないよね。頭が混乱してきて眼が冴えてしまった(実際は、びっくりしたのは事実だし、頭の中が余計に混乱したのは事実だけれども、酔っ払っていたのと寝ている途中だったのとで五分もしないうちに寝てしまった)。朝、目が覚めて考えた。昨夜の電話は何だったんだろう、これは喜んでいいことなのかな、ちゅぅして良いってことなのかな、時間を俺のために削いてくれるってことなのかな、全て自分のいい方に解釈していいのかな?君は酔っていたんじゃないの、酔っ払った君は結構大胆な発言をするから、だけど酔っていたとは思いたくない俺なのです。すごく嬉しかったです、ハイ。今度はちゅぅしようね、たとえ厭だっって言たってしちゃうもんね。その覚悟はしておいて下さい。(読んだら気お付けて)明日の夜が楽しみです(と書いたものをこんな夜中にしかも多分俺の隣か前に読む君がいる)さあどうしてくれようか、どこでどうしょうか、今日の夜はじっくり考える事にします。