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渡辺淳一氏の小説は家に何冊かあります。
医学者であり文学者である、2足のわらじということをいうのかもしれませんが、二つの極めた世界があるからこその世界をたくさんお目にかかるにつけて、大変尊敬している方のひとりです。
医学用語で「廃用性萎縮」というものがあり、書物でときどき説明されています。
骨折した足を、ギブスで巻いていると、筋肉とか使っていない状態になり、信じられないほど細くなることをいうのだそうです。
私も、5年ほど前に、左のかかとの骨を骨折して、手術の経験あります。
長いことギブスを巻いていて、右足より左足が3分の2くらいになっていて、リハビリも苦労したことがあります。そういうわけで、とても実感がわくものであったりします。
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脳もつかっていないと、廃用性萎縮になる、何かのきっかけでやらないでいると、そのうちやらないでいるのに慣れてしまい、そのうち何もしなくなる。
高齢になればなるほど、その傾向が強くなり、
あれほどゴルフが好きだった人が、あれほど旅行が好きだった人が・・・ということになってしまうのだそうです。
(ピアノはそうならないように、気をつけようと・・・発表会が決まった月にあることにあるいみ感謝しなければと思っています。)
ここで、エッセイが止まっていたら、渡辺先生ではありません。
さらに恋愛論へ発展します。
「美しい女性をみて、すぐに近づきたくなり、深い関係になりたいとおもうが、歳をとるとはずかしいとおもうようになり、いまさら恥ずかしいと、思いとともに・・・・あきらめようとします。・・・・そういうことをしないほうが楽だと、自分にいいきかせているうちに、「恋愛しない癖がつき、女性をみてもパスするよになっていきます。・・・・こういう状態がつづくと、やがてその人の生活は潤いのないものになり、さらには色気を失い、華やぎを失った人生に堕ちて行くだけです。」
・・・
「前向きの意志を持ち続けることで、自らの精神を、ギブスを巻きっぱなしの脚のようにしないことです。」
とギブスを巻いて、車いすで入院していた時期が何週間かでもある私にとっては、かなり心をうたれるものでありました。
「好きになり癖」をつけて、「夕日を追いかける少年」になりなさいと。
少しはあやかりたいと思っています。
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渡辺淳一著の新刊が出たそうです。
「欲情の作法」
というものらしいです。 勘違いされそうなので、ブログのタイトルにするのをやめました。
明日書店に行く機会があるので、探してみようとおもっています。
似たようなことも書いてあっても、惹きつけられる文章は面白いですので。
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7-8年前、品川プリンスホテルで、渡辺淳一氏の講演会を聴いたことがあります。
9割くらい女性の観客で、どうしてこんなにもてる方なのだろうと、少しでもあやかりたいものだとおもったこと、はっきり記憶しています。
意志表示をはっきりすること、伝えたいことはメールでも手紙でも伝えること。
言わなければわからない。・・・・たしかそういうことを言われたレクチャーでした。
ピアノ教室のなかまで、いつも発表会へ聴きにきてくださる方がいたので、
その日に講演会の内容をメールしたこと覚えています。
法学部出身でそういう方面で仕事をしている人なのですが、ほんとうは仏文科にいきたかったと、何年かあとに言われたことありました。
年に1-2回しか会わなくなったけど、また聴きにいらしてくださいと声をかけることにします。
以前、「アマコンの本選で聴いた人の演奏より、シューベルトの曲感動しました。」と言ってもらった発表会の感想は、自分自身のたからものであったりします。
BGM: シューベルト 3つの小品 より第2曲 変ホ長調 D946
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
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