Happy Days

Happy Days

いよいよ分娩台へ。


痛みと戦っている中で、その動きは、「赤ちゃんも生まれようと頑張っているんだ!私も頑張らなくちゃ!!」と思わせてくれた。
 でも、相変わらず、私の口から出る言葉は、
「痛い、痛いよぉ~~~。」

 赤ちゃんの動きが激しくなっていく中、側にいてくれた助産師さんから、
「もうそろそろ、分娩室に行きましょう。」
と意外な一言をいただいた。
『えっ、分娩室に行っていいの?朝、生まれるんじゃないの?あ~、お母さんを帰しちゃった…』痛みの中、そんな事を考えていた。

11時30分
 歩いて、分娩室に移動。
 移動すると、私の腕に点滴やら、いろんな処置がされていく。
 陣痛室から一緒についてきた主人に、
「そろそろ行っていいよ。」(主人は頑なに、立会い出産を拒んでいたので、出て行ってもらおうと思っていた。)
 すると、分娩室にいた看護師さん達に、
「えっ、旦那さん、立ち会わないの???」
と言われ、(看護師さん達の目は、まさかここまで来ていなくならないでしょうね…と言わんばかり。)看護師さん達の勢いに負けて、主人は、
「は、はい。立ち会います。」
と…。なので、急遽、立会い出産をすることになってしまった。

 そうこうしている間にも、私のお産はどんどん進み、私が、力を入れなくても、赤ちゃんがどんどん降りていく感じ。
 助産師さんは、
「先生は、まだ???」
と何度も叫んでいた。
 先生が来なくて、なんか焦っているみたい…力みながら、冷静に助産師さんのことを見ていた。

0時過ぎ
 ようやく先生が登場。
「声を出さないで、力んで!!」
と…。(ちょっと先生、声を出さないで、力むなんて無理です!!)
叫び声をあげながら2,3回、力むと…

0時11分
 3885gの男の子が誕生。
 最初は、泣かなくて、「あれっ、どうした?」と心配になったが、「おぎゃあ、おぎゃあ」と元気な産声をあげてホッとした。(後日、へその緒が首に巻き付いていたとのこと。)
 あ~、生まれた!!ホッとした時、私の胸のところに赤ちゃんがやってきた。ガッツ石松そっくりのわが子。でも、とっても愛おしいと思った。



〈おまけ〉
 急遽、立会い出産となった主人ですが、私の手を握り締め、
「かにみそ、かにみそ。」
と言い、励ましてくれた。なんでかにみそか、それは、出産のご褒美だったから。
 出産中に、「かにみそ~」なんて…。今、思い出すと、笑ってしまうエピソード。でも、二人でわが子を迎えることができたので、脅してくれた(?)看護師さん達には感謝!!

 途中で帰らせてしまった実家の母は、家に着くなり、「生まれそう」との電話で、慌てて戻ってきたらしい。分娩室の外で、産声を聞くことができたので、とりあえず満足している。








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