『堕天使の涙/タランテラ!』彩那音さんお茶会
12月2日
東京グランドホテル 桜の間にて
ひろみさんご登場。オフホワイトのスーツに、襟元にフリルの付いた黒いブラウス。役作りの為にかけたというくるくるパーマに、とてもお似合いです。
会場前方のステージにてご挨拶と乾杯が行われました。
「遅くなりました、皆様。本日はお忙しい中、今日はあったかかったんですけど、お寒い中(笑)お越しくださりありがとうございました。短い時間ですけれども、一緒に楽しんでください。では、かんぱ~い!」
早速、公演のお話などを伺っていきます。
‐この公演は、朝海さんのさよなら公演でもあり、ひろみちゃんにとっては初めての雪組公演、また1年ぶりの東京公演ですが、いかがでしょうか?
「まず、東京公演ひさしぶりだな~と、ドキドキ、ワクワク・・・大劇場も1年ぶりだったんですけど、皆さんにお会いできるのを楽しみにしてきました。
コムさんのサヨナラで、私は今回初めてご一緒するんですけど、お稽古場からずっと、少しでも学べればなと、穴が開くほど見ていました(笑)今でも袖から見てます」
‐最後の作品をご一緒できて良かったですね
「はい、このひとつの作品の差って言うのは、次からだったらコムさんとご一緒することもなかったので、良かったです」
‐今回ひろみちゃんは、お芝居でマルセルと言う役をされていますが、この役を演じる上で一番大切にしていることは何ですか?
「え~そうですねぇ・・・ピアノがあまり弾けないので(微苦笑)、上手く見えるように、見た目は・・・」
‐でも、大劇場の時よりはそれらしくなっていますよね?
(場内笑)
「あっ、あ~、東京は、・・・大劇場、やばかったです、かね?一応頑張ったんですけどね(苦笑)」
‐マルセルの髪型が、大劇場公演の途中から、パーマをかけてソフトな感じになりましたが、何か心境の変化があったのでしょうか?
「(笑)先生から、他のアーティストメンバーの方とは違うように見えたら嬉しいと言われまして、最初はぴっちりと固めないでいたんですけど、離れると動きがあまり見えないということで、
パーマをかけたんですけど。以前、研2くらいの頃に一度かけたことがあるんですけど、我ながら失敗したなと(笑)思ったので、今回はほんとに久しぶり・・・6年ぶりくらいにかけました」
‐音楽の才能をお持ちの役ですが、どんなお気持ちですか?
「そうですねぇ・・・どんな気持ち・・・難しいなぁ(笑)でも、やっぱり羨ましいですよね、才能があるって言うのは」
‐ノエルの場面の微笑みの意味は何ですか?
「そうですね、(マルセルが)死んでしまった後に、エドモン・・師匠はすごく苦しんだと思うんですど、その苦しみに救われたというか、報われて浄化されたと言うか、そんな気持ちで微笑んでます。
ルシファーが出会った人間たち、と言うことでもあるし、ルシファーが人の暖かさを知った後なので、苦しんでいる顔よりは微笑んでいる方がいいんじゃなかと思いまして」
‐天使のように見えますよね(と客席に向かって同意を求める)
「無理に押し付けてる(笑)」
‐マルセルは本当にエドモンを撃つつもりだったのでしょうか?
「そうですねぇ~、でもきっとどこかには、最後の望みと言うか、先生なら分かってくれるはず、と言う思いはあったと思います。」
‐今度はショーのお話なのですが。最初にこのタイトルを聞いたときに、どのような印象をお持ちでしたか?
「どんなショーなんだろう、っていう、何せ『タランテラ』ですからね。蜘蛛ですよ?(微苦笑)だから、どうなるんだろうって、ドキドキワクワクしながらいたんですけれども」
‐実際にやってみて、どんな感じですか?
「普段の宝塚のショーとは違って、ストーリー性があって、いろんな見所が沢山あるんじゃないかな、私も観てみたいな、と」
‐ストーリー性があるということで、ひろみちゃんの役どころを教えてください。
「蜘蛛です(場内笑)蜘蛛男です。勝手にコムさんの手下だと思ってるんですけど(笑)プロローグは蜘蛛として出てるんですけど、次のジプシーはまだ時代が戻って、戻ってと言うか、まだジプシーだった頃に蜘蛛になってしまった流れみたいな感じで」
‐ひろみちゃんが今回一番気に入っている踊りのシーンはありますか?
「どこの場面も楽しいんですけど、あのアムステルダムの場面、スーツで帽子を被って踊っているところが好きかな」
‐今回大階段(司会者、何を思ったか『だいかいだん』と読みました。場内は爆笑です)のダンスがあるんですけども
「だいかいだん?大階段ですよね、珍しいですよね、だいかいだんって(笑)」
‐すみません、大階段です、大階段のダンスは怖くないですか?
「正直怖いですけど、もう慣れました。宝塚のお稽古中に、舞台使用って言って、他の組の方が公演されている終演後に、舞台で場当たりなどをする時間があるんですけれども、その時はね、みんなで
怖いね、怖いねって言いながらやってたんですけれども、今は慣れました」
‐フィナーレの階段降りが変則的な感じですが、いかがでしょうか?
「やっていていかかですか?」
‐いつも、普通に真っ直ぐおりてこられるじゃないですか
「ちょっとなんか、気持ち悪いなって(苦笑)思ったんですけど、はい」
‐観ている方からすると、拍手のタイミングが掴みにくい感じですが
「そうですよねぇ。・・・うん。・・・・私たちも結構、そういう話をしてたんですけど(笑)」
‐今回の公演のお話はこれくらいにしておきまして、1年ぶりということで、もうお忘れになっていることもあるかと思いますが、この1年を振り返っていただきたいと思います。
「はい」
‐まず今年、まだ月組時代だったんですけれども、中日劇場公演・・
「は~!すごく振り返りますね(笑)」
‐『あかねさす紫の花』では天比古で、素敵なお役だったと思うんですけれども
「私も客席で観たことのある作品だったんですよね。すごく・・・宝塚らしい作品だと思うんですけれども、まさかその作品に自分が出られるとは思っていなかったんですけど、天比古と言う
大役をいただきまして、とにかく必死でしたね。お稽古場で、あさこさん(瀬奈じゅんさん)もいろんなことを教えてくださったり、ほんとに・・必死でした(微苦笑)でも舞台に上がったら
すごく楽しくて、はい」
‐ショーの方はいかがでしたか?初めてスターブーツを履かれましたが
「ショーはねぇ(微苦笑)、すごくハードでした。宝塚と東京とやったんですけど、また出る場面は一緒だったんですけど、大空(祐飛)さんがされていたところとか、月船(さらら)さんが
されていたところとか、させていただいて、早替りが多くて(微苦笑)、最初は間に合うかどうか心配だったんですけれども、タカラジェンヌはやれば出来るんですね~っ(場内笑)
一回も出遅れせずに、出られました。ま、髪の毛とか触れなかったんですけど(笑)でも、始まったら終わる、みたいな勢いで、始まる前に袖でこう、がっと気合を入れて、楽しかったです」
‐その後は、3月のエンカレッジコンサート。『銀の狼』を歌われたのは、何か作品に思い入れがおありだったからですか?
「何を歌うか迷ったんですけど、涼風真世さんが好きで、月組も良く観ていて好きな曲だったのと、あと、雪組さんが、全国ツアーでコムさんがされていたと思うんですけど、雪組に組替えになるってこともあって、
それで、選びました。そのほかの、『グランドホテル』は先生からこれを歌って欲しいと言われまして、歌わせていただきました。『ME AND MY GIRL』も、その(歌って欲しいといわれた)中に入っていまして、
最初の所を歌わせていただいたんですけれど」
‐観てない方もいらっしゃるかとおもうのですが・・・
「CSとかでやってましたよね?ビデオを持っている方から借りてください(微苦笑)」
‐雪組に組替えになって初めてのバウホール『やらずの雨』。ひろみちゃんからは想像できないようなお役でしたが、役作りで苦労されたことはどんなところでしたか?
「一八と言う役をさせていただいたんですけど、あんなにテンションの高い役は初めてで、私普段もわりとこう・・・静かな感じなので(微苦笑)、お稽古中からあのテンションにあげるのが
すごくしんどくて、でも観に来てくれた月組の仲間には「この役できてよかったんじゃない?」って言ってもらって、自分の中でも何か開けたんじゃないかと思って、
谷先生に感謝してます」
‐残念なことに観られなかった方もいらっしゃると思うんですけど、
「これもCSで、・・・皆様、じゃあ、持っている方がいらっしゃると思うので、お茶会の帰りに、借りる約束をして帰ってください(場内爆笑)」
‐その後、大劇場公演が始まる前、初めてTCAスペシャルに出演されましたが
「初めてTCAに出させていただいて、「ぅわぁ、スターさんばっかだ~」って(場内笑)。雪組の振り付けの日が、(大劇場公演の)集合日よりも前で、まだ雪組にも入ってない状態だったので、
すごく緊張したんですけれども、皆さんすごく気にかけてくださって、一日目から楽しくお稽古させていただきました」
‐TCAも、ちょっと特殊な公演なので、ご覧になれない方も多かったと思うんですけど・・
「これは、あの、DVDが出てますから、(場内笑)皆様是非、公演観に来て、帰りに買って帰ると。」
‐色々宣伝まで、ありがとうございます(笑)
ここでテーブルごとの記念写真がありました。前列に、ひろみさんを真ん中にして椅子が二つずつ。後は後ろに立って並ぶ形です。ひろみさんのお隣は早い者勝ち!とかいう話で(苦笑)、
ちゃっかりお隣に座らせていただいた、図々しいぴよりーぬでした(だって皆さん結構遠慮されて後ろに下がってしまわれるんですもの・・・)。
そのままゲームになると言うことで、ひろみさんが軽くお着替えに参られます。戻ってこられたひろみさんは、スーツの上にサンタクロースの帽子と上着を着ていらっしゃいました。
今回のゲームは、各テーブルの前でひろみさんがくじを引き、そこに書いてあることをしていただけると言う、ひろみさんは大変ですがファンは嬉しいプレゼントでした。
くじの内容は、お菓子(ひろみさんがテーブルの一人一人にお菓子を手渡しで下さいます)、写真(ひろみさんのお写真をいただけます)、肩たたき(タカラジェンヌに肩をたたかせるとわ・・)、テーブルショットなど。
中でもひろみさんがすっごく困惑されたのが『サンタさん(ひろみさん)からウィンクのプレゼント』。くじを開いてまず「え~~っ?!誰が考えたの、これ~」と。しかしタカラジェンヌに二言はない(苦笑)のか、
「じゃあ、やります」と。でもやっぱり照れくさいのか、会場中に向かって、「みんなは見ないでっ!」とか両手を広げてみたりして。そして一人一人の肩に手を置き、「良く見て下さいね。・・・目ぇ小さいから、ウィンクに見えるのかな~」とか
おっしゃりながら、プレゼントをされていました。ちなみにこのくじは2枚ありました(笑)。
ゲームを終えて、またサンタさんからひろみさんに戻られます。サンタになった気持ちはどうかと尋ねられ、そのコメント。
「え~・・ちょっと、帽子のゴムが・・・きつかったみたいで、オデコに線が入っている気がするんですけど(苦笑)楽しかったです」
その後、お楽しみ抽選会。舞台スチールやプログラムなどに、ひろみさんが名前とサインを入れてくださいます。また、日頃お気に入りで
使っていらっしゃるのと同じボディソープや、以前ケータイにストラップとしてつけていた・・・あれ、なんだったかな、クマ?イヌ?すみません、忘れましたが、
とにかく黒い結構な大きさのぬいぐるみなどが賞品でした。
そして今度は、お客様からひろみさんにプレゼント。目録が手渡されます。旅行券が出てきたひろみさんはご機嫌。お休みがあったらどこに行きたいですか?との問いかけに
「どこに行きたいかな~・・ハワイか・・・ウィーンにももう一回行きたいし・・・あ、そうだ、えっと・・・ドバイ!にも行ってみたいです」
そしてもうひとつ、じゃ~んと、ひろみさんがおっしゃりながら見せてくださったのが年末ジャンボ(苦笑)当たったら何に使うか聞かれ
「え~、・・・遊ぶ(ちょっと悪い子の笑顔)。あ、そうだ、じゃあ、もし当たったら、今日来てくださった皆様に何かプレゼントをします!」
場内でおお~っと言う歓声と拍手が起こります。
‐皆さん覚えていらっしゃると思いますから、当たったら教えてくださいね
「大丈夫です、ちゃんと報告します。隠したりしませんよ~」
お茶会もそろそろお開き。今後の予定を伺います。まずは翌々日に迫った、沙央くらまちゃんとのトークショーのこと(会場の『ヤマハホール』が上手く言えず、言いなおすのが可愛らしい)。そして、公演中の『堕天使の涙/タランテラ!』のこと。
そして、来年2月の中日劇場公演。
「2年連続中日劇場です(笑)。これ、発表になったときに、月組の皆に廊下で会ったんですけれども、2年連続中日公演決まりましたと、報告したら「あ、すごいじゃん!」って、何が凄いんだろうって(笑)、「だって中日劇場、知り尽くしてるじゃん」って(笑)」
それから、恒例の(苦笑)明日の入り時間(笑)。明日は~と考えているひろみさんに、司会者が11時公演ですと助け舟を出すなど、ほほえましかったです。
また、MXテレビにも出演されます。これもいつ放送なのかご本人はあまりご存じない。皆さんのほうが良くご存知ですよね~と照れ笑いされていました。
最後に、ひろみさんのご挨拶。
「本当にあっという間だったんですけど、ドキドキしながらゲームをしたりして(笑・ウィンクですか)公演からちょっと離れたところで、皆さんと楽しく過ごすことが出来ました。
明日から20日間くらいでしょうか、毎日寒さにも負けず、風邪にも負けず頑張りますので、皆様是非、またいらしてください。本日は本当にありがとうございました」
拍手でひろみさんをお見送りして、あっという間のお茶会はお開きとなりました。
公演のお話とゲームなどそのほかのこととのバランスが丁度良くて、とても楽しく過ごしました。ひろみさんご自身も、楽しんでいらっしゃるのが分かるような、
終始明るいお顔とお声でいらして、見ている方も自然と口元が綻びます。
初めてひろみさんのお茶会にお邪魔したときより、とっても上級生っぽい雰囲気が出てきていて、変に感無量でした(苦笑)。
これからもキラキラ光線満載で、舞台にオフに張り切っていただきたいです。


