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2009年10月05日

編集長インタビュー★日経BP社『日経Kids＋』

カテゴリ：雑誌編集長インタビュー

編集長インタビュー★日経BP社『日経Kids＋』

「だから言ったでしょ！」

ってお母さんに怒られたことある人～。

ハイハイハイハイハ～イ！
私、ずーっと怒られ倒してました。忘れ物したり、何かをなくしたり、壊したり。「やんなさいよ」っていわれてたことをやんないで済ませようとしたり（笑）。

そしてそれをごまかすためにいろんなバリエーションのウソをつくんですが、それがまたソクバレし（笑）、もうパチンパチンに怒られてましたねェ。

覚えてるヤツの一つをご披露するとですね。

冬休みの宿題で習字が出たんですけど、おんなじ宿題やってる2歳上の兄に「上手く書けなーい。お兄ちゃん上手～。お手本かいてー♪」と甘え、議題となっていた「努力」（大笑）を書かせ、それに年賀状用の筆ペンで組と名前を書いて提出しようとして、母にバレたという（笑）。

これは怒られました。やり口が小ズルイっていうのが一番カチンと来たらしい。まんまとだまされた人のよい兄はかなり傷ついてたようです。今さらだけどごめんな。

言い訳させてもらうと、最初はホントにお手本にしようとおもってたんです。でも実際書いてもらったら「これでいいじゃん？」って思っちゃったんだよな～。

『日経Kids＋』編集長、行武知子（ゆくたけ　ともこ）編集長は、ご自身も二人のお子さんを、激務の最高峰ともいえる出版社で働きながら育てたワーキングママ。そんな現場ママが作っている『日経Kids＋』11月号はズバリ「褒め上手ママ・しかり上手パパ」です。

毎日実際に子供の行動に付き合わされるおかあちゃんは、子供にやらせないといけないことが実際多いため、どうしても「早くアレしなさい」「コレしちゃだめ！」「ああっ！だから言ったじゃない！！」と叱る回数が増えてしまいます。

「気持ちは分かる。痛いほど分かります。私もしょっちゅう言ってました（笑）。でもこの“だから言ったじゃない！”って、お母さんが子供に“ざまあみろ！”って言ってるのとおんなじことなんですよね～」と行武編集長は苦笑い。

これ、子育て未経験の私にもズドンときました。確かにそうだ。言われて当然の私ですら（笑）、コレ言われたらムッとしたもの。

反面、土日とか夜とか、お母ちゃんに比べて接する時間が短いお父さんって、子供に嫌われたくないっていうか、いい顔したいから、叱らないんですよねー。叱ってるお母さんに「まあまあ、アイスくらい、いいじゃん」とか「それくらいにしといてやれよ。●●も分かってるよな。な？」とか、子供にとっては救世主（笑）。

しかし、「今言っとかないとこの子のためにならないから必要で叱ってるのに！自分ばっかりイイ顔しやがって、ずるい！」とお母さんのストレスは倍増です。

大量のパパ＆ママアンケートを摂り、そんな現実の構図を踏まえたうえで「じゃあ具体的にどうすればよいか」を、いらだったハートにも浸透しやすいマンガ、分かりやすいインタビューなどで具体的にアドバイスしてくれてるのが 11月号です。コレ、すごいいいですよね。ダンナに言われたら素直に聞けないけど、イイ男がインタビューでそういってると耳を傾ける気になるもの（笑）。

しかも「●●●（なんか偉い学者）の子育て理論では×××すべきだ」みたいな、「分かってんだよ、そんなことは百も承知なんだよ！」といいたくなる「●●べき論」を振りかざすんじゃなく、子育ての現場で現実に起こってるちょろっとした違和感や知らないうちに溜まってくフラストレーション、なんとなーく感じてるかみ合わなさをどう解消していくか、現場目線で考える姿勢がものすごく共感できる特集です。

この冒頭で出てくるマンガがホントにおーわらい（笑）。編集長も「アイタタタ」って笑ってらっしゃいましたが、この「あるあるマンガ」は、目の前の子育てに夢中になりすぎてヒートアップしちゃってるお母さんの頭をサーっと冷やしてくれる冷却材。客観的に自分と子供を見られるし、反省しながらもちょっと笑えるところまで気分を転換することができる優れもの。

面白くって楽しいインタビューに答えてくれた行武編集長は、笑顔がイキイキ、元気印のママ編集長。もう上のお子さんは高校生なんだそうで、子育てとしてはファイナルステージに差し掛かっているといってもいい状態なんですが、それでも毎日、体当たりで子育てと仕事に全力投球しているのが分かります。「子育てってカンペキにやろうとしたら本当に大変なプロジェクトだけど、今しかできないことがほとんどの、実は楽しいことのほうが多いプロジェクトなんですよ」と行武編集長は笑います。『日経Kids＋』には、楽しく、そして賢く、子育てを楽しむコツや現実的なアドバイスがいっぱい。この雑誌を通じて、目に見えない全国の同士と、ホンネの子育て情報を交換してみてください！