妊娠って、すごいことだと思います。
人間の体は、自分ではない物が体内に入ると拒絶反応が起きて、それを攻撃してやっつけてしまうものなんですが、胎児は大丈夫なのです。
半分は自分とはいえ、もう半分は他人なのですから、本来なら拒絶反応が起きるはずです。
それを10カ月もがんばるわけですから、当然いろいろ大変なことがおきてきます。
つわりや妊娠中毒症の原因はまだはっきりわかっていないのですが、私は一種の拒絶反応なんじゃないかなあと思います。
実際妊娠してみて思ったことは、想像と全然違って、「苦しい!」ばかりでした。
まずつわりがとてもひどく、仕事にも行けなくなってしまったし、それが終わったら起立性低血圧に悩まされ、最後はお腹が大きくなって何するのも一苦労でした。
周りを見ていても、私のつわりはひどい方だったので、普通はもう少し楽に妊娠期間を過ごせるのかもしれません。
あと、周囲を見ていて思ったのは、流産・早産・妊娠中毒症などの合併症が以外に多いことです。普通に産めて当たり前に思えるかもしれませんが、けっこう大変なんです。
それでも赤ちゃんがお腹の中で動くのを感じたり、超音波で赤ちゃんの成長を見るのはとても楽しいことです。
他のとんな経験にも例えがたい経験で、「人体の神秘」を感じます。ちゃんと赤ちゃんを育てるように、体が変わっていくのがわかります。
当たり前のことだけど、自分が体験すると驚きの連続です。
妊娠期間中に、何が一番大切かというと、やっぱりお母さんが楽しく過ごすことだと思います。
お母さんと赤ちゃんは胎盤を通じて臍の緒でつながっており、お母さんの血液の中の物質は赤ちゃんの体に入っていきます。
お母さんがストレスを受ければ、それに呼応してホルモンなどが血液中に増
え、赤ちゃんに伝わります。
赤ちゃんだって不安な気持ちになると思います。
今は働く女性も多いので、妊娠したからってゆっくり休んでもいられないかもしれませんが、できる限り精神的にリラックスして過ごすことが大切だと思います。