この時期の赤ちゃんは、まだお腹の中にいた時の生活の延長です。
授乳とオムツ替えを求めて泣く以外は、ほとんど寝てます。
ある意味では手がかからないのですが、初産のお母さんの場合は何もかもが初めてですから、お世話がものすごく大変に感じられます。
それに、赤ちゃんはまだ昼夜の区別がつきませんので、夜中でもお腹が空けば泣くし、オムツが濡れても泣きます。
授乳も母乳だと2時間おきくらい、ミルクでも3時間おきくらいですから、お母さんの睡眠はこまぎれになってしまいます。
赤ちゃん自身も、何も食べなくてもお腹も空かない、息もしなくていい子宮の中から突然外界に放り出されたわけですから、まだ上手に母乳を吸えないし、何をするのも大変なはずです。
お互い初めての経験だらけで、この時期はお互いに慣れるのが精一杯という感じでしょう。
楽しむ余裕はなかなかないかもしれませんね。
お母さんは、産後の体が急激に元に戻ろうとするので、この時期はとにかく動かないことです。
開ききった骨盤が元に戻ろうとしてますから、体を動かしすぎるとずれてしまって腰痛の原因になったりします。
授乳とオムツ替えで、まとめて寝る時間もないですから、赤ちゃんが寝たらすかさず一緒に寝てしまうようにしましょう。
買い物もままならないですから、できれば里帰りするか、誰かに手伝いに来てもらいましょう。
可能であればだんなさんに育児休暇を取ってもらうのもいいでしょう。
この時期はホルモンのバランスが急に変わりますから、育児の疲れも重なって「マタニティー・ブルー」と言われる鬱状態になることがあります。
ゆっくり休むことが大切です。
赤ちゃんが何の病気もないのに突然亡くなってしまうものです。
原因はよくわかっていませんが、うつぶせ寝の赤ちゃんに発生率が高いと言われているので、まだ寝返りのできない赤ちゃんはうつぶせ寝にしない方がいいと言われています。
私が産院で新生児科の先生に聞いた話では、子宮の中では呼吸していなかった赤ちゃんが、何かの拍子に呼吸を忘れてしまうのかも、という話でした。
決して頻度の高い疾患ではないので、そんなに神経質になることはありませんが、一応頭の隅に置いておいて、うつぶせ寝には気を付けましょう。
また、お母さんと別室に寝ている赤ちゃんの方が、同室の赤ちゃんより頻度が高いと言われています。
これは、異変が起きた時に気付きにくいということなのだと思います。
欧米と違って、日本では同室にいることが多いですが、赤ちゃんからは眼を離さないことが大切かと思います。