いたぞー!ジョンはATMマシーンの前で、こそこそ金を引き出しているではないか!はて?一体何事?しかも、先ほどまで目の前で踊っていた、ちょっと冷たい感じのする、 ニコールキッドマン似 の背の高い金髪のお姉ちゃんと腕を組んで、店の奥にある、あやしげな部屋へと消えて行った。その部屋の前には、別の黒服のお兄さんが金剛力士像のように、鋭い目を光らせて立っている。なーるほど。これが噂の特別室ね!
こちらの特別室、お気に入りの娘に特別料金を支払って(時価)、個人ストリップをしてもらえるらしい。確かに、チップだけじゃたいした収入にならないから、踊り子さん達は 個人ストリップ で稼ぐのだ。逆に言えば、ステージはそのための宣伝で、この個人指名が、稼ぎのポイントってわけだ。なるほど!初心者はこんなことも知らなかった。いわば、ステージは前菜。で、こっちがメインディッシュ?
あっ!ジョンが耳まで顔を真っ赤にしてでてきたのは、その時だった。あまりの嬉しそうな彼のキラキラ光る目は、まるで、オモチャを見る純粋な子供そのもの。爆笑する私達に脇目もくれず、ほくほく顔の彼は、性懲りもなく、再び ATMマシーンへ 直行。うわーまた行く気かお前?
でもさー、日本の風俗なら抜いてくれる所もあるけれど、ただの個人ストリップでお触りなしじゃねー。お金をつぎ込んでも、欲求はそんなに満たされないじゃーん。と、これまたエロエロ光る目の純粋なおやじモードの入った私がつぶやく。
それでも、ジョンは幸せだった。
その時、小さな悲鳴が。ひぃーあそこ!あそこのステージ!まるで、幽霊でも?出たかと?全員が注目した先には、なんと、たるんだ肌に、左右の乳があさっての方向にむかって垂れていて、乳首はカラカラの干しぶどうが!すげー!薄暗いのに、顔や体の皺がはっきり、くっきり見えるー。ひぃー正真正銘のおばさんだー。どんな事情があるにせよ、正式名:エグゾテックダンサー(ストリッパー)には定年というのはないわけ?
それでも、ジョンは戻ってこない。
さて、口直しということで、最期にステージ前の席でもう一度見て行こうか?と言いつつ、なんとなく、誰も席を移動する気配はない。それでも、人一倍、純情なはずのマミちゃんだけはヤルキ満々。それでは、彼女一人をステージ前の席に座らせ、今度は皆で、そのマミちゃんを観察する事に。
すると、彼女が一人で座ると、今まで以上に大胆になる踊り子さん。ありとあらゆる、これでもかーこれでもかーと、卑猥なポーズを繰り出した。マミちゃんは、目の前に繰り広げられる、赤裸々な動きに、赤くなりながらも、じーっと アソコ だけを見つめ、時々、耐えられなくなるのか、下をうつむきつつ、それでも、また顔をあげて、アソコを食い入るように見ている。ある意味、凄いねーマミちゃんと、笑いながらも感心していると、もじもじ顔の彼女が、離れの席へ戻ってきた。
開口一番、興奮状態のマミちゃんは「すごーい!アソコがすごく 奇麗に脱毛 してあって、どうやったら、あんな風に、ひとつまみの毛を残して、キレイにできるのかなー。私、ずっと見てたのよー。毎日、ヒゲみたいに剃っていたら、青くなっちゃいそうだしー。でも、アソコは、つるつるー。どうやって、手入れをするのか聞きたかったのー。」って、おい!そっちかい!そっちに興味があったのね、マミちゃん。
じゃ、早速、そんなマミちゃんの質問を踊り子さんに聞いてみようと、再び、ステージ前の特等席へ全員で移動。そこへ、 ぴちぴち の赤毛のオネーチャン登場。だんだん慣れてきた私たちも、不自然じゃなく堂々と見る余裕も。(ふっつ、通だね)すると、形の良い胸をゆすりながら、「ニホンジンデスカ?」と、踊り子さん。突然の日本語に驚いたのは私たち。「そうでーす。」と元気よく答えると、「ワタシ、九州イッタコトアルヨ。イイトコヨ。」そう、偶然にも今日のお別れ会の主賓の出身も九州。というこで、意気投合。パンパカパーン!特別サービス開始。もう、 大放出~ 。おまけに、踊り終えた彼女は、なぜか律儀に、ここで全員と握手。「ナイスチューミーチュー♥」私達は、残った$1札を全て彼女に渡し、トリに相応しい盛り上がりを見せた。
お金を使い果たし、まさに丸裸になったジョン。
それでも、ジョンは幸せだった。
なかなか、興奮の醒めやらぬ、貴重で楽しい経験をした私たちは、店を後にした。帰りの車の中で、マミちゃんは、まだアソコの毛についての質問ができなかったことを悔やんでいた。おまけに全員に、「あなたのアソコはどうよー。」って、聞くなって!コラッ!それでも、「私のは、 剛毛 !」と、答えると、「ゴウモウって何?それって日本語?」って、やはり彼女はストリップバーのドルフィン石像の上に、のし紙付きで、置いてくるべきだった。イルカに乗った少女?
1週間後、すっかり日常生活に戻ったころ、近所のスーパーで、体つきのいい、背の高いオネーさんを見かけた。レジで支払いのときに、バックから出てきたのは、ものすごく大量のくしゃくしゃになった$1札だった。あれ?あれは、私が先日あげたチップ?改めて、甘酸っぱい夢のような一夜を思い出し、なんだか、ちょっぴり 大人 になっちゃった気分?(アホか?)
そう、私達は永遠のドルフィン探検隊。現在第2期、隊員募集中。 完
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