手術

4/26 「手術」

朝から絶飲食。
9:30ごろ義母が来てくれ、手術前に身内が来てくれて安心。
その後すぐに処置に入る。始めに麻酔を効きやすくする注射?をうち、15分ほどして手術室に移る。やっぱりこういうところに入れられると嫌でも緊張する。
手術台に上がり、右手は血圧計、左手は点滴(静脈麻酔?ここから、後で麻酔薬を注入することになる。)と一指し指に呼吸が止まったときに反応する装置なるものをつけられ、麻酔をすると力が入らなくなるのでと、手足をバンドで固定される。
しばらくすると先生がやってきて、注射器で点滴に麻酔を注入すると、ドラマで睡眠薬を飲まされたかのように、ふっと意識が遠のく。でもうっすらと意識が途切れ途切れある。痛くないっていってたのに、触られている感覚はある。そして途中で強い痛み。思わず目をあけて「痛い・・・」とわずかしか出ない声で訴える。すぐに先生も麻酔を追加。今度は良く効いたようで処置中の意識はない。でも、最後の方で器具を抜いているなあ。という感覚や人の動きはうろ覚えながらなんとなく分かる。でもこれは、肩を叩かれて名前をよばれ、意識が戻るかどうか確認された後のことかも知れない。一応うなずいたものの、すぐに意識は遠のき、ストレッチャーに乗せられ、ベッドに帰ってくる。ここまでの様子はなんとなく覚えている。あ、今看護師さんにパンツはかされてる・・。ストレッチャーに乗せられる・・。重くないかなあ・・?部屋に帰るまでの廊下の蛍光灯とか。と覚えている夢みたいな感じ。手術自体は点滴や準備から含めて30~40分程度。処置自体は10分くらいらしい。

帰ってくると2時間くらいはおきないでしょう。といわれていたので義母もベッドの所で待っていてくれたが、30分くらいで目をあけたそう。ものすごくのどが乾いて、とにかく水ががぶ飲みしたいのだが、麻酔がある程度切れないと、飲みこめないでむせたり、嘔吐したりしてしまうことがあるらしく、口の中をふくか、氷をなめるくらいといわれ仕方なく氷をなめるが、全然足りない。氷を早く食べてしまえば早く水が飲めると思い、一生懸命かんで氷を食べてしまう。まだ目をつむるとふっと寝てしまうのだが、だいぶ麻酔は覚めてきている。やっと飲んでもいいという許可がおりて、ごくごく飲む。この頃ダーリンが到着。余計に安心感が増す。
麻酔がうっすら効いている間って、なんだか変な感じで目を閉じれば寝られるし、おきていてもなんとなく力が入らないしで、自分がものすごく重体の病人になったみたいな錯覚。ここまで来ると、処置ももう終わっているので余裕もあって、この感覚を楽しんでいる自分がいる。ダーリンの手を取ってうとうとしながら見詰め合ったりして。(^u^)ドラマみたい。
トイレに行きたいなあ。と思うがまだたつことはできなさそう。そのとき気がついた。「あ、自分のパンツじゃない・・。何だこれ?」とみると、オムツみたいなのをはかされている!カッコ悪い(* ̄∇ ̄*)

その後は、意識も少しずつ戻り、軽食が出る。でも夕飯から何も食べていないだけに、食欲は旺盛。義母が買ってきたパンもしっかり二つも食べてしまう。ヾ(´▽`;)ゝでも、ほんとうは少し消化機能も弱まっているから、少しずつ食べた方が良いらしい。

1:10ごろ、食事を下げに来てくれた看護師さんが止血用のガーゼをベッドの所で抜いてくれて終了。歩けるようになったらかえっても良い。という指示。もう、すぐに帰りたいなあ。とおもってそれなら。とすぐに着替えて帰宅の用意。
先生と看護師さんたちにお礼をいって会計をしていると、手術してくれた先生が降りてきた。「え?」と振り向くと、「右肩の所が赤くなっているのは、手術中、呼吸が止まったので肩を叩いて起こしました。そのときの後なので。」とさらっという。え?呼吸が止まった・・・?もしかしてそのままだったら死んじゃうの・・?今ごろいうなよ~!!まあ、生きてるから良いんだけど。そういえば呼吸が止まった時に反応する装置なるものを、始めにつけられたっけ・・。麻酔がかかって喜んでる場合ではなかった(´▽`;)麻酔って怖いこともあるんだなあ。たまにこういうこともあるのかな?
帰りはもちろん車。自分で運転して帰ったりするのは厳禁!車じゃない人は、タクシーで帰るような指示が出ていた。そりゃそうか。まだ麻酔効いてるもんね。


【感想】
私の場合、7週でも胎のうの中に赤ちゃんの姿も形も見えなかったから、卵に生長能力がなかった。という説明で、流産については納得できており、精神的ダメージはほとんどといってなかった。自分たちでもまだわからない。流産の可能性もあるだろう。と思っていたし、自分の体のことだもの。なんとなく分かっていた部分もあったから。でも、手術はもう二度とやりたくないと思った。痛くないならいいが、痛いんだもん。Y(>_<、)Y流産は理解できても、手術はどうにかならないのかなあ?でも、子どもが産まれるって、本当に奇跡的なことで、流産もそれと同じく、命を宿した体は出産には至らなくても、その子が小さいながらに産まれてくるときの赤ちゃん自身の痛みも感じられるように。と、赤ちゃんと私が痛みを分け合った分の痛みなのかも知れない。それなら仕方ないかな。でも、やっぱり次は大きくなってほしいな。と願わずにはいられない。


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