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空夢zone @ Re:アメリカ人と肥満の話(11/23) New! アメリカ人の肥満は肥満の度合いがかなり…
ララキャット @ Re:アメリカ人と肥満の話(11/23) New! セルフコントロールが出来ないんですね? …
danmama313 @ Re:アメリカ人と肥満の話(11/23) New! 肥満差別はないのですか?しかし料理をし…
fwkk8446 @ Re:アメリカ人と肥満の話(11/23) New!   「糖質摂取虫・・デブリン」    …
Feb 13, 2024
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カテゴリ: カテゴリ未分類
冷凍食品だらけと手荒い調理、アメリカの食文化の対局にあるのがフランス料理に象徴されるガストロノミー(gastronomie)ですね。

料理やワインなどを含む、食事全般を文化や芸術のレベルにまで昇華させることを云います。


人が生きていくうえで最低限必要なことは、「睡眠」「運動」と「食事」ですね。
休養を取り運動を行い、栄養を補給するのは確かに最も大切なことですが、その食事もカップ麺やジャンクフードばかりでは単にお腹を膨らせてるだけ。
ガストロノミーはそんな食事とは次元の違う「文化」のことですね。
つまり心の栄養と云えます。

例えば日本の料亭や温泉旅館などで提供される「懐石料理」。
もとは茶の湯の世界が起源で、来客をもてなすための料理として誕生したのですね。

懐石料理は使われてる食材や器もそうですが、調理人の見事な美学を反映してるものが多い。
昨年9月にはパリのトロカデロ庭園で「国際ガストロノミー(美食)村」が開催されました。
国際ガストロノミー村は、50以上の国とフランス各地域の人気料理や文化をテーマにした催しだったのですな。
単に料理だけでなく、コンサートやダンス、コスチューム・パレードなども行われ、参加者は各国の豊かな文化遺産を共有する場だったのです。
フランスだからお高くとまってフランス料理オンリーなんて思想とは異なるイベントだったのですね。


2019年にはフランス南東部の都市リヨンに「フランス美食博物館」がオープンして、「食と健康」をテーマにフランス料理だけでなく世界の料理を取り上げ、ガストロノミーの世界を広範囲にわたって紹介する施設ができました。
リヨンのフランス美食博物館が入ってる建物は「オテル・デュー」と云い、12世紀~2010年まで約800年もの長きに渡りリヨンの市民病院として使われてた建物です。
2018年にリニューアルされて、フランス美食博物館の他にオフィスや商業施設、インターコンチネンタル・ドゥ・リヨンなどが入った複合施設に生まれ変わりました。
リヨン近郊には「 ポール・ボキューズ 」「 アラン・シャペル 」「 ラ・ピラミッド 」「 トロワグロ 」など世界的な有名料理店がひしめいてますね。
2022年にはブルゴーニュ地方の州都ディジョンに「美食とワインの国際博物館(ガストロノミーとワインの国際センター)」もオープンしてます。
ディジョンは2015年に「ブルゴーニュワイン産地のクリマ」がユネスコの文化遺産に登録されたのと重ねて、ディジョン自身が文化遺産にダブルで登録されたという世界的にも珍しい都市ですね。

パセリバターをつけて食べる「エスカルゴ・ア・ラ・ブルゴーニュ」は絶品ですね。

それに何と云ってもブルゴーニュワインですよね。
「美食とワインの国際博物館」の目玉も「ラ・カーヴ・ドゥ・ラ・シテ(La Cave de la Cité)」と呼ばれる一室。
ラ・カーヴ・ドゥ・ラ・シテを直訳すると「都市の洞窟」。
ここはフランス各地のワインだけでなく、世界のワイン、スピリッツまで、ラインナップは3,000種類。



ガストロノミーは食と文化の関係を考察することを云うので単に贅沢あるいは先鋭的な料理を調理して味わうことだけを指すのではなく、食文化に関する総合的な学問体系として芸術や社会学、歴史学、自然科学など多岐にわたるものに関連してきます。








ガストロノミーと云う言葉はフランスで生まれましたが、世界中には同じ思想の料理がゴマンとひしめいてますね。
日本料理で云えば、懐石料理もそうですが、湯豆腐や パパゴリラ! さんの大好きなお蕎麦など、どのお料理にも独特の美学があって、なおかつガストロノミーの重要な要素のひとつ健康にもいいものばかり。




そればかりか、およそガストロノミーと縁もゆかりもなさそうな牛丼の「吉野家」でさえ、牛丼の器と云えば「有田焼」と云うのはよく知られてること。
これは創業者が料亭で働いていた経験から、牛めしを上等な有田焼のどんぶりで提供。
美味しいお料理をさらに美味しく出すために、器にもこだわっていたのですね。
有田焼は他の焼き物に比べて軽くて肌触りが良く、かつ丈夫なので採用されたのです。
お酒で云えば、私はウィスキーもワインもシャンパンも好きです。
焼酎はパンチのある「芋焼酎」一点張りなんですが、唯一 麦焼酎「百年の孤独」だけはダントツに美味しいと思います。
飲むと水みたいな舌触りで、チョット物足りないように感じますが、飲み進めるにつれ複雑な芳香と味はなんとも表現できない上品な焼酎です。
芋焼酎でも臭みのない「森伊蔵」や「村尾」でも太刀打ち出来ないんぢゃないかなぁ。
フランス料理のワインと同じで、お酒も日本料理では単なるアルコール以上の立ち位置にありますね。
こうして考えてみると、ガストロノミーと云う言葉はフランス料理を指すのではなく、日本料理の方が似合ってると思えます。
こう云うただ美味しいだけでなく、繊細で美しく手の込んだ料理は日本の独壇場ですね。





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Last updated  Feb 13, 2024 05:16:22 AM
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