耳(ミミ)とチャッピの布団

耳(ミミ)とチャッピの布団

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

monmoegy

monmoegy

Favorite Blog

体が軽くなってきた。 New! danmama313さん

最近聞いてちょっと… New! marnon1104さん

今日から旅 New! パパゴリラ!さん

ぎっくり腰になって… New! 空夢zoneさん

5000ドル!? moto,jcさん

Comments

danmama313 @ Re:踊りのペスト(11/14) New! 踊るペスト、なんか怖いですね...「集団ヒ…
marnon1104 @ Re:踊りのペスト(11/14) New! 伝染病は本当に恐ろしいです。 黒死病はそ…
パパゴリラ! @ Re:踊りのペスト(11/14) New! 死に至る伝染病は怖ろしいですね。 それも…
danmama313 @ Re:レーザー送電(11/13) なるほど、レーザービームの平和利用です…
moto,jc @ Re:レーザー送電(11/13) こんにちは 随分色々研究しているですね…
Oct 18, 2025
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「異邦人」と云うと、年配の方は1979年に久保田早紀が歌ってヒットした曲「異邦人」を連想する人が多いでしょう。

異邦人=異国の人物。つまり外国人のこと。


マルチェロ・マストロヤンニが主演した1967年公開の映画「異邦人(Lo Straniero)」はカミュの小説の映画化です。
ここでの異邦人はアラビア人で、自分の預かり知らない争いに巻き込まれてアラビア人を心ならずも射殺するマルチェロ・マストロヤンニ。
こうしてマストロヤンニは裁判で絞首刑の宣告を受け、死を受け入れることによって自由な存在の人間になると云うお話です。
私はベトナム戦争の最中、タイのバンコクに赴任して7年ここで過ごしました。
帰国してからも、数え切れないほどバンコク旅行をしていて、現地在住と旅行者にどれほどの隔たりがあるか考えてみると、確かに現地在住のときはタイ人ととても打ち解けて仲間に入ってましたが、ぢゃあ現地在住=現地人かと云うとそうではありませんね。
駐在員中も生活基盤は日本人グループの中にあったし、タイ人からしたら外国人の雇用側と云う視点に違いはなかった。

それは現地側も外国人側も同じ観念です。
なぜなら人種が違い、それはとりも直さず生まれ育った環境が違う、つまりお互いの常識に隔たりがあると云うことです。
バンコク赴任中に、よくタイ人は仕事中でも口を動かしてることが多かった。
それだけは当時、苦々しく思ってたけど、タイ人にしたら一度に沢山食べないで間食=食事の一環で極めて普通。
今だったら郷に入れば郷に従えで何と云うことないけど、若かった私はガマンできなかったのですね。
近年、激増してる訪日外国人旅行者に云えることと同じことです。
日本人だったら常識の範疇にあること、例えば電車などの公共施設では静かにとか、道にむやみにゴミを捨てないとか。
ほとんどの旅行客は訪日前に事前に日本のことリサーチしてて、対応も日本人並みの人が多いですが、中には他のアジア圏や欧米と同じようにふるまう人も。
彼らだって悪気はないんです。
欧州、特にラテン系の国やアラブでは公共の場でも喫煙しますし、中国やインドでは列の割り込みは日常茶飯事。
それが現地人=日本人には耐え難い苦痛に思えるのですね。



たしかに在住してしばらく経てば、現地の習慣には慣れて相応に現地人と同じように振る舞える。
しかし日本人は日本人で、中国人は中国人で、韓国人は韓国人で、欧米人は欧米人で、アラブ人はアラブ人で、東南アジアの人々も国ごとにグループになって群れて生活する。
私がタイに赴任してたとき住んでたマンションは両隣がイスラエルの老夫婦とトルコ人家族、その向こうは国連勤務のフィリピン人お姉ちゃんひとりと国際色豊かだったけど、タイ人はひとりも居なかった。
これはたまたまマンションだから多国籍だけど、町単位で見たら国ごと人種ごとに住んでる地域は限定されますね。
そうした地域の特色は現地の人が極めて少ない=少数派と云うこと。

自分と同じ民族、国籍の人が海外で群れるのですから、いきおい話す言葉も現地語でなくていいワケで、そうしてひとつの国の中で異文化による分断がおこってくるワケです。
東京都に隣接してる川口市にクルド人を始め、中国人、ベトナム人、フィリピン人など外国人が多く居住し、治安の悪さや騒音、ゴミの放置、こうした外国人住民とのトラブルなどが絶えないのと同様、日本人からしたら自国でありながら住みにくい地域になってるのですね。
そうしてクルド人排除デモなんて発生するのですが、これはこれで特定の組織や政党が隠れミノにしていて実態が歪められてる。
こうした事例で顕著なのがイギリスのロンドン。
今やロンドンの人口約40%は移民によって構成されてます。
ロンドンを半分に割ってイースト(東)ロンドンでは特に移民が多く、イギリスと云うよりは中東や南アジアのような雰囲気です。
イギリスでは単純労働や肉体労働の多くを移民が担っていて、彼らは英語を母語としてない人が大多数。
カフェやレストランの店員はイギリス英語を話しません。
国や文化を同じくする人々が集まったコミュニティでは英語でなく、彼らの母国語が日常言語として使われてるのです。
そこにはイスラム教の戒律であるハラール(許されたもの)に則って屠畜・処理された食肉「ハラールミート」を扱う肉屋が立ち並び、民族衣装のお店も多い。


こうした地域を歩いていると、純粋なイギリス人のみならず、他国からの移民も居心地の悪さを感じるものです。
観光客と違って、現地在住者は「部外者」と云う感覚をもつのですね。
不法残留の中国人 元技能実習生らを違法に働かせたとして経営者が逮捕されましたが、東大阪の「華龍食品」とその周辺では中国人 物売りが道を占拠して不法出店を繰り返し、周辺の日本人居住者は恐れてこの地域に近寄らなかったのと同じです。
郷に入っても郷に従わず、言葉も通じない移民の社会は現地の人から見たら異質であったり、不愉快なものに感じられるかも知れません。
イギリスではEUを離脱したため、経済的な停滞や国際的な影響力を低下させたと同時に、EU圏からの移民が減って、EU以外の外国から人材を募らなくてはならなくなったのです。
これは日本でも将来的に充分起こり得ることですね。
まだ外国人の日本在住は少数派で、特段の不都合も少ないですが、将来的にはイーストロンドンと同じことが起こり得る可能性は大きい。
戦前から日本にいる中国人や朝鮮人は郷に従って独自の日本文化を作り上げました。
しかし今の世代はそんなことお構い無しに自分たちだけの環境を異国の地に作り上げるかも知れません。
何より私たち日本人が海外で郷に従わず独自の文化を死守してきたのですから。
その方が居心地がいい。どの民族だって同じです。

日本に長く在住してる欧米人はイギリスやフランス、ドイツの失敗事例を出して、今から居住外国人の選別を厳格にしろと云ってる人もいます。
そうでないと彼らが好きだった日本の良さがどんどん失われると。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 18, 2025 05:17:32 AM
コメント(7) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: