楽しい日々

楽しい日々

 障害が飛べるようになり、アロー君というとっても気の合った自馬を持ち
 それからの一年は、目新しい楽しさでいっぱいでした。

 生活も変わりました。
 土曜日お昼で仕事が終わるとそのままクラブに直行。
 日曜日は、一日クラブ。
 月に2回の当直の次の日の休みもクラブ。(さすがに次の日はボーッとしてた)

 大会に出る時は、金曜日に馬運があるので休みをもらわなければなりません。
 年間20日の休暇は、ほとんど馬のためにあてるため夏休みもとれませんでした。
 仕事的には誰でもできる仕事だったので、休むことに罪悪感はありませんでした
 が・・。今考えると「不届き者」でした。

 でも、イイこともありました。
 何でも他人まかせの行動だったのが、恐怖と緊張の中の馬の自分だけの世界を
 知ってから、自分から動いていく事が苦じゃなくなっていったのです。

 アロー君を自馬にした次の年にB級の「馬場限定」を解除して
 公式戦にも出場できるようになりました。
 でもまだまだ、試合に出る高さは80,90センチクラスでした。

 大会は県内だけじゃなく、福島(隣の県ですが・・)、仙台まで泊りがけで
 行ったこともありました。
 私のクラスの種目は、試合が始まってすぐ終わってしまうので、あとは他の人の
 手伝いや、他のクラブの走行を見学したりして楽しい時間を過ごしました。

 18才のアロー君は、月に一回2ヶ月に一回の競技出場にもかかわらず
 ふっくらとして元気一杯。障害の拒否・拒否はほとんどありませんでした。

 試合に出る時になると、頭真っ白・無我夢中の私でしたが、毎回アロー君に
『しっかりしろ!どれ飛ぶんだ!!よし行くぞ!!』
 と言う感じで助けられていました。
 経路の下見は「わぁ~、ピンクの障害かわいぃ~」「これ変わった形~」
 なんて言ってるだけの私を乗せていたんです。アロー君も大変。

 馬けい場につないで、前を通ろうとすると噛み付きに来る。
 脚を入れると後ろ脚を跳ね上げる。そんなアロー君でしたが
 競技に出るたびに私にとって頼もしく、誇らしい馬になっていきました。






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