2007年04月の記事
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「金色の光につつまれて」
「金色の光につつまれて」 夕方にむかって傾いていく時間 金色の光につつまれて 家々の壁がアイボリー色に輝き 見なれた街の風景が 見知らぬ遠い異国の街並みに その姿を変える時 丁寧に淹れた珈琲を友に 静かな空間にひとり身を沈める 高架を走っていく電車の音 街をゆく宣伝カーの声 夢のように遠くに響き 忘れていた郷愁を呼びさます 古いレコードに針が静かに落ちて 流れでるメロディは リストのハンガリー狂詩曲 哀調をおびながらも 溢れでる不思議なおおらかさ 時間のはるか遠くからの 呼び声 私の心は 解き放たれ 胸から溢れる 望郷の詩 朗々と歌い 天にむかって羽ばたいていく 涙は 美しいシャボン玉に変えて 風に吹き流し 忘れてしまう 喜びも悲しみも そのままに 色とりどりの風船に変えて 大空に飛ばし 見とれている 遠いまなざしに はるかな故郷への憧れを秘め ひろい ひろい野原を どこまでも かろやかに舞いおどり ひたすらに歌い 天にむけて 大きくほどかれていく ↑よろしければ、こちらをクリックして下さい。いつも読んでいただいて、本当にありがとうございます！
2007年04月26日
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「朝の匂い」
「朝の匂い」 ひさしぶりの青空 窓をあけて つん、とつめたい朝の空気が 胸いっぱい入ってきて 太陽の光がうれしくて さわやかな風がうれしくて 朝の匂いは 子供の頃の 学校へ行くときの匂い まっさらで まっ白で ひろい ひろい運動場みたいで ちょっぴり心細くて でも、 やりたいこと いっぱいあって 何かいいことありそうで どきどきして 赤いランドセルしょって 玄関の戸をがらりと開けて 外に出て 朝日がまぶしくて すずめが鳴いて 朝露にぬれた草の匂いがして 友達の呼ぶ声がして 朝の匂い まっ白な匂い 今日も胸いっぱい吸い込んで ちょっぴり心細くて でも、どきどきして 赤いランドセルしょって ひろい ひろい世界に 駈け出して･･･ ↑よろしければ、こちらをクリックして下さい。 いつも読んでいただいて、本当にありがとうございます！
2007年04月26日
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「菜の花 ゆれて」
「菜の花 ゆれて」 雨ふり 畑の小道 足どりはずんで とんとん 傘に 雨がおどるよ ぱらぱら 遠くの菜の花 黄いろがおどるよ ゆらゆら いいな いいな 楽しいな 久しぶり 友だちに会えた うれしいな 楽しいな いつもは さみしい雨の音 今日は 楽しい音がするよ いつもは なぐさめの花のいろ 今日は よろこびゆれてるよ ふしぎだな ふしぎだな 心って ふしぎだな 気持ちが変わると 見なれた景色も ちがった景色 聴こえなかった音が 聴こえるよ 見えなかった色が 見えるよ いいな いいな 楽しいな 久しぶり 友だちに会えた うれしいな 楽しいな↑よろしければ、こちらをクリックして下さい。 いつも読んで頂いて本当にありがとうございます！
2007年04月18日
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「展覧会にて」
「展覧会にて」 移ろいゆく時のなかで ゆらめき輝く一瞬を 美しいと感じる 人の心の不思議さよ 次の瞬間には消えゆくものを 動かぬままに 永遠に とどめておきたいと願う 人の心のせつなさよ あこがれ羽ばたく心のままに 完全なる世界との一致を夢み 不完全な己と知りながら 飛翔を試み続ける 人の心の気高さよ 展覧会にて ひとりの画家が キャンバスに残した 数えきれない飛翔の試みに 胸をうたれ 人の持つ 大いなる可能性を思う 時空を越えて 画家の魂と出会い 語り合い 湧きあがる 共感の深い喜びに 今 生きる意欲がよみがえる 美術館から外へ出る まぶしい陽光に 芽吹きはじめたばかりの若葉が光る 重い心は 冬のコートとともに脱ぎ捨てて 今こそ 私も 飛翔の時 ←よろしければこちらをクリックして下さい。 いつも読んで頂いて本当にありがとうございます。
2007年04月12日
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「窓が開かれる時」
「窓が開かれる時」 春の曇り日 静かな池の水面を眺めながら散歩する 池の向こうに見えるのは 新芽の緑が風に揺れている柳 淡い夢のような広がりの桜の花 明るさを添える 黄色い連翹の花 水面に映り揺れている その色合いに 思わず 見とれる あまりにも美しい世界 この世界を創ったのは 誰？ 立ち止まり 時間を忘れ いつまでも眺めている そのうち 眺めていることさえも忘れてしまう 小鳥たちの賑やかなさえずりは やがて空間に消えてゆき 訪れる 静寂 心の中を風が通り抜ける 見えない窓が 誰かの手で そっと押し開けられる 今まで見えなかったものが ゆっくりと姿をあらわしてくる 私の目は 本当に見たことがあっただろうか 私の頭は 本当に自由にものを考えたことがあっただろうか 何ひとつ 見えてはいなかったのだ 何ひとつ 自由に考えられたことはなかったのだ 今はじめて 世界は私の前にひらかれて 今はじめて 私は世界に向き合って立っている 生まれたばかりの人間になって 瞳を輝かせて 新鮮な驚きに満ちて･･･
2007年04月05日
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