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「 mail 」 お世話になった先生に 久しぶりにmailを出してみた ふるさとの海の見える病院で 今日も忙しく働いている先生に 雨あがりの公園でみつけた 紫陽花の写真をそえて mailとは不思議なもの そこにあるのは 画面に映っている文字だけなのに 届いた返信mailの 簡潔なことばの並びは 先生の声のひびき 雰囲気 そのもの そこに先生がいるように 暖かく なつかしい 忙しさのなかの ほんのひと時 先生も眺めていた 紫陽花の写真 もういちど眺めれば ふるさとの海の色と 先生のまなざしが重なって 青い花が ほんのりと暖かい ↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力ありがとうございます。 *~*~☆~THANK YOU!!~☆~*~*
2007年06月29日
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「初夏」 生まれたての朝の光を いっぱいに浴びて 木の葉が金色にかがやいている いつもと同じ 朝の風景 今日も 窓を開けはなって あたらしく眺めている つん、と冷たい空気 思いきり吸い込めば 応えるように 吐きだされる息があって 今日も 静かな対話を生きている 木の葉がさらさらと揺れて わたしに呼びかける おはよう・・・! 気がつけば 初夏 重くるしい梅雨の谷間を さわやかな風が 吹き抜けて あたらしい一日が はじまる ↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力ありがとうございます。 *~*~☆~THANK YOU!!~☆~*~*
2007年06月27日
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「花 ひらく」 かたくなに閉ざした心 己を限定した窮屈な心 不安と恐怖に凍てついた心 ああ 小さなわたし もっと広い心 暖かい心 柔らかい心であればよいのに 沈む心に 花びら優しく触れるとき 心の石は溶けるのです 握り締めていた手のひらは ほどけるのです 今こそ ひらけ わたしの心の花 わたしの無限の可能性 恐れないで 傷つかないで 恥ずかしがらないで 暖かな血のかようその手で となりにいる人に 触れてごらん うるおいに満ちたその瞳で 世界を見渡してごらん↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力ありがとうございます。 *~*~☆~THANK YOU!!~☆~*~*
2007年06月26日
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「芍薬」 光の予感 はらんで 薄紅のつぼみ ふくらむ いのちの華 ひらいて 艶やかな笑み こぼれる あふれる思いに はじらい 堪えきれずに くずれる 真紅の花びら ひろがり ほのかな余韻 ただよう↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力ありがとうございます。*~*~☆~THANK YOU!!~☆~*~*
2007年06月21日
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「雨の降る日は」 雨の降る日は 赤い傘をクルクル回して 誰もいない道を ゆっくりと歩いて買い物に行く 細やかな雨粒が 柔らかな草の上にも アスファルトの上にも 降り注いで 心地よいトレモロを奏でている 走り去る車の音も 人が人を呼ぶ声も 雨音につつまれて ひとつの音楽を奏でている 雨のヴェールにつつまれた街は いつもと少し違う横顔 人の少ないアーケードでは ティッシュを配る若者が 配布機役から抜け出して 仲間と小声でおしゃべりしている 人待ち顔の惣菜屋では 揚げたての餃子も 天ぷらも 人間の強い眼差しから逃れ出て ショーケースの中で のびのびと 黄金色のよろこびを歌っている 雨の降る日は 人もモノも 機械ですらも ほっ・・・と息を吹き返し いっとき自分を取り戻すから 私はみんなに微笑みかけて 無言の会話を交わして歩いていく 街ゆく人々の カラフルな傘の輪舞のなかで 私の赤い傘も 一緒になって回りはじめる 雨粒の奏でる 優しいトレモロにつつまれて 世界がふんわりと膨らんでいく・・・ ↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力、本当にありがとうございます。 ★~・☆・~THANK YOU!!~・☆・~★
2007年06月16日
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「君とあじさいの花」 あの日 小雨降る梅雨の日 君と見た 青いあじさいの花 「うわー、きれいだなあ・・・!」 二人で思わず歓声をあげた 君は花に顔を寄せた 優しく笑う君の丸っこい顔と あじさいの丸い花が くっついて チューしているみたいだった クンクン、と花の匂いをかいでみた君 「匂わんなあ・・・」 訝しげに そう呟いたかと思うと あじさいの花を後に残して スタスタと歩き去っていった (なんだい、まだ見ていたいのにさ・・・) 私はひとり、取り残されて さっさと遠ざかっていく 君の後ろ姿を見送った 君はいつもそうだった 「・・・じゃ、さよなら!」 きっぱり そう言ったかと思うと 背中を見せて スタスタと歩き去っていった (なんだい、振り返りもしないでさ・・・) 私はいつも、取り残されて あっという間に遠ざかっていく 君の丸っこい後ろ姿を見送った あの日 みぞれ降る冬の日 君のお見舞いに行った帰りに ふと振り返ると 君がぽつんと立って 私を見送っていた いちばん 見送ってなんか欲しくない時に いちばん スタスタと遠ざかる背中が見たかった時に 君はいつまでも私を見送って立っていた (なんだい、またすぐ会えるのにさ・・・) 思いっきり明るく手を振ってあげたら 君は 深々とお辞儀をした それから まもなく 君はこの世から去っていった 丸っこい後ろ姿を見せて スタスタと・・・ 今年も あじさいの花が咲いている 私は花に顔を寄せて クンクン、と匂いをかいでみる 「やっぱり 匂わんなあ・・・」 納得して、そう呟くと 丸っこい青い花が 微かに揺れて笑った 君の笑顔みたいに ↑よろしければクリックして下さい。 いつもご協力ありがとうございます。 ★☆~感謝~☆★
2007年06月11日
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「心に栞を・・・」 ああ疲れた 何か甘いものでもないかしら 冷蔵庫の扉をあけ 目にとまった小さな和菓子 袋を破り ただ食べて ひたすら甘味を貪って さあ捨ててしまおうと 手にした袋に 小さく記されていた 短い言葉 「そっと手を伸ばし、ふれた瞬間 しなやかで優しい花びらの一片に 静かな煌めきがあふれませんか」 和菓子を作った人の 優しい心 さりげなく輝いていた 愛情込めて作った和菓子の 繊細で柔らかな 色かたち 美しい言葉で表されていた ごめんなさい 何ひとつ気がつかずに 何ひとつ味あわないで 食したあとの袋ごと 無造作に捨て去ろうとして・・・ 慎ましく繊細な心遣い 忘れないように 消えないように 開いた心の一頁に そっと挿しておく ↑よろしければクリックして下さい。 いつも読んで下さってありがとうございます!
2007年06月08日
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「新しく出会う君へ」 まもなく君の個展がはじまるね 君の絵をみるたびに 迷い ためらい 揺れている 君の心 もどかしかったよ 詩の言葉つづりはじめて 迷い ためらい 揺れている 君とおなじ心 痛かったよ 真っ白な紙に向かい 迷い ためらい それでも 前に進むとき 真っ白なキャンバスに向かう 君の姿 はじめて見えたよ 真っ白な世界の中 ただひとり 心もとなく揺れながら 新しい作品 生みだしていく 君の強さ はじめて知ったよ まもなく君の個展がはじまるね 久しぶりに会える喜びを ささやかな花束に添えて 君に贈ろう 新しく出会える喜びを 見えない手紙につづって 君の心の中へ 届けよう ↑よろしければクリックして下さい。 いつも読んで下さってありがとうございます!
2007年06月05日
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