メラニンの作られる仕組み

皮膚の表皮層の最下層にある、基底細胞層の、基底細胞10個につき
1個の割合でメラノサイトがあります。そのメラノサイトがメラニン色素を作り、
まわりの細胞にメラニン色素を与えてしまいます。
メラノサイト内部では以下のように段階を経て、メラニンが作られています。

チロジン→ドーパ→ドーパキノン→メラニン

紫外線を浴びると、このメラノサイトが活性化してメラニンを多く作るようになり、
また反復して紫外線を浴びていると、活性型のメラノサイト自体の数が増えます。
肌の色が黒い人種というのは、このメラニン顆粒の1つ1つの大きさが大きいので
分解もされにくく、表皮上層、角質層にまでメラニン顆粒が達しているので
肌の色が黒くなっています。
黒人は白人の2倍の大きさの顆粒です。
私たち日本人はその中間です。

紫外線以外にも、炎症後色素沈着といい、何らかの原因により炎症が起きて
そのあとがしみになる、というのも多いです。原因は例えばやけどや、傷跡、
合わない化粧品の使用などによる接触性皮膚炎
(リール黒皮症といい、女性の頬あたりにもやもやしたシミができる。
最近は化粧品の質が全体的に向上したので少なくなった)、
痩せ型の人がナイロンタオルで体をこすりすぎると骨が出ている箇所に
特に色素沈着をおこす、タオルメラノーシスなどがあります。

ほかに、ホルモンの異常による色素沈着もあります。
ACTH、MSH、甲状腺ホルモンなどのホルモンによりメラニンが多く作られることが
わかっています。更年期や、ピルを内服している女性に肝斑という、
頬からこめかみにかけてのしみができたり、更年期に目の周りが黒く色素沈着して
しまったりするのも、ホルモンバランスの乱れによると言われています。




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