Priscilla Room

「愛の思い込み」⑤

⑤「セックスが素敵なのは、それだけ深く愛しているから」


性的欲求不満と劣等感と孤独は
恋愛において人を錯覚に導く。
単なる欲望を偉大なる愛と錯覚する。

ここで「思いこみ」と言われている事は
神経症者の愛である。求めるばかりで
相手を考えてない。自分と相手を対等とは
認めない。自分は一方的にもらうのが
当然で、相手は一方的に与えるのが当然
という考えである。

相手は自分の気持ちを汲んで行動する
のが当たり前で、自分が相手の気持ちを
汲むということは全く考えていない。

自分に「こんなことがしてみたい」と
あるように、相手にも「こんなことを
してみたい」ということがある。
神経症者はそれを認めない。

このような考えでは、どうやっても
自分に適した人は見つからない。
満たされないには相手が悪いかではなく
自分が心に葛藤を抱えているからである。

「もともと心が満たされていない人は
誰といても満たされない」

自分に不満な人は、相手にも不満である。

恋人にも不満な人は上司にも社会にも
親戚の人にも不満である。自分で自分に
不満なのだということに気が付かない限り、
一生あらゆることに不満である。

もし、この本を読んで「思い込み」という
ものを信じていたら、まず自分の心の問題
を見つめることである。

心に深刻な問題を抱えている人は
「思い込み」を信じている。だから
こそますます生きる事が辛くなり、
愛はことごとく壊れるのである。

神経症者は「これが愛」というがあると
思っている。そしてそれを求めている。

例えば「ダイヤモンドを贈るのが愛」
「結婚指輪を贈るのが愛」という考え方。

愛の基準が「かたち」なのである。
こうした考え方では商業主義のカモになる。

神経症者には「ふれあい」が理解できない。
つまり、「こころ」が理解できない。
そこで「これが愛」というものを求めてしまう。
そして失敗し傷つき、相手を恨む。


☆「思い込み⑤」の現実☆

セックスのよさは真実の愛とは関係ない。
大切なのは、愛し合う行為そのものである。




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