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宇宙の調べ THE COSMIC WAVE
「お疲れ様」・「ご苦労様」の話
世の中にいろんな定説がありますが、定説はあくまでも定説、正さの保証ではないと考えています。
言葉は、発する者の気持ちが基本で、出た言葉は自ずからその人の態度でもあるわけで、使い間違いには気をつけねばなりません。
とはいえ、受け取る側の立場もいろいろです。本来は、発したものの気持ちを察して受け取るのが、受け取る側の心得です。
定説を前提に、自分の思い込みで受け止めるべきでないのも確かです。要するにお互いの理解の上に成り立つ言葉の真意と言えます。
定説をこれこそ正しい!これこそ正義!と掲げては、いささか困ることでもあります。
ただ自分が一方的に主張しても通じない面ももありますから、考え方を参照してみました。
私の発言があながち間違いではないとも思えました。
もともと私は、上目線は嫌いですし、そのつもりも毛頭ない発言であったので、驚き愕然としましたが、物事はお相手次第、お相手が暖かく受け止められなければ意味をなしません。
そのままにしようとも思いましたが、だれかの参考になることもあるだろう!と思い、本日の記事としました。
「ご苦労様」と「お疲れ様」に関する記述を参照しましたので、ここに転載します。
教えて!goo から~~~~~~~~~~~~~~~
「ご苦労様」は目上から目下
「お疲れ様」は目下から目上
「お疲れ様」としておけば無難
これはビジネスマナーにおける教え方です。実際私もこうした内容の研修を受けた記憶があります。
しかし、この定義は、私には乱暴に思えます。はっきり言って逆じゃないの?と思っています。
よく言われる「『御苦労』とは、昔の殿様が目下に向かって言った言葉、『御苦労であった』からなので…」というのは嘘です。時代劇を見ても分かるとおり、昔は「大義であった」といいました。
この場合の「苦労」とは、その役職、役目、役割特有の「苦労」のことです。
例えば、組織として一つの仕事をする場合、指示する側と指示される側とでは、苦労の度合いが全く異なるわけです。手足を動かしていればよい下っ端は「疲れる」だけですが、首から上の頭を使うマネージャーには、下っ端には分からない「苦労」があるわけです。
「ご苦労様」とは、本来、その「お役目」に対するねぎらいの言葉です。当然、ねぎらいだけでなく、感謝の気持ちも含まれているでしょう。
宅配の配達人が自宅に荷物を配達してくれたときは、「ありがとう」の代わりに「ご苦労様」といってもよいと思います。配達がその人の役割なのですから。
夫が帰宅した際、妻から「おかえりなさい。ご苦労様」と言われればうれしいものです。「一家のために働いてくれてありがとう」というニュアンスが伝わってきます。これが「おかえりなさい。お疲れ様」だと値打ちが下がるような気がします。
「お疲れ様」というのは、仕事以外の、例えばレジャーから帰宅したとき、「やっと着いたね。お疲れ様」という感じです。会社などでも、日常の退社時における同僚同士の挨拶であれば、これでよいでしょう。
しかし、例えば定年退職者の送別会などにおいては、長年のお勤めに対するねぎらいの意味で「長い間ご苦労様でした」と言うことはよくあります。ご質問のケースもまさにこの場面ですよね。
これが「長い間お疲れ様でした」では、主役が下っ端のような気がします。実際に管理職などのキャリアがない万年平社員であったとしても、送別会という主役を持ち上げる場面では「長い間ご苦労様でした」が適切だと思います。
よく駅前などで市議会議員などが「皆さん、朝早くからのお勤めご苦労様でございます!」などと街頭演説をしていますが、彼らは自分が有権者より目上だと思っているわけではありません。一家の大黒柱としてのお勤め(役割)に対するねぎらいの言葉なのです。
昭和天皇の「大喪の礼」の日(1989年2月24日)、前夜の午後8時から葬列を待っていた74歳の男性は「『心からご苦労様でした』といって見送らしてもらいました」と話したことが記事となっています(同日付け朝日新聞夕刊)。
要するに、公的な役割に対するねぎらいと感謝の言葉なのです。
こうして考えてみると、「御苦労様」は、むしろ目上の人に対して使うべき言葉だと思いませんか?
あくまで公的な役割に対するものなので、例えば、いくら会社の上司に対する言葉であっても、社内旅行や社内野球大会などレクレーションの終了時は「お疲れ様」が適切だと思います。これらは単なる遊びですから。でも、幹事さんに対しては、普段は社内では下っ端ですが、この場合は「ご苦労様」と声を掛けてやるのが適切な使い分けだと思います。幹事はみんなのために「まとめ役」という役割を果たしたわけですから。
こうしてみると、時代の流れとともに目上の人に対して「ご苦労様」ということが容認されるようになってきたのではなく、昔の人は「ご苦労様」は役割に対するねぎらいの言葉であるということを正しく理解していたため、目上の人に対して言うことの方が多かったのです。つまり、最近のビジネスマナーとしての教え方の方がおかしいわけです。これは「言葉は変化するもの」というレベルではなく、間違った教え方をした結果、現代では変な用法になってしまった、ということです。
なお、このように本来の用法を無視して(というか、深く考えずに)、ビジネスマナーとして簡単な使い分け法を勝手に編み出し、もはやそれが定着してしまった例に、敬称としての「殿」と「様」が挙げられます。
専門家 Pro file から~~~~~~~~~~~~~~~
職場では、声をかけ合いお互いに労いますよね。
そんな社内での声かけであれば、「お疲れ様」が望ましいです。
「お疲れ様」も「ご苦労様」のどちらも労いの言葉ですが、それぞれに意味があります。
「お疲れ様」は行った事に対して労ったり、共同で(社内で一緒に)行った同士がお互いに労う時に使います。
「ご苦労様」は昔、お殿様が家来に対して言っていた「ご苦労」という言葉が丁寧になり「ご苦労様」となったという由来がありますので、目上から目下に対して使いますし、“同じ釜の飯を食う”同僚にも使います。
言葉の意味を考えると、「お疲れ様」の方が社内では適しており、現在は、職場内では「ご苦労様」ではなく「お疲れ様」を用いる事が多いのです。しかし、「お疲れ様」と言えば良いとだけを考えて言葉を発しても気持ちは伝わりません。何に対して“お疲れ様”なのかを伝えなければ、状況によって相手は“疲れてないのに”と思ってしまうかもしれません。例えば、朝会ったばかりの人に「お疲れ様です」とだけ言葉を言ってしまうと、“何が?”と思われてしまいますし、社内メールの冒頭あいさつが「お疲れ様です」で始まる方もいらっしゃいます。状況を考え、朝早くからの出社であれば、「朝早くからお疲れ様です」、メールであれば「昨日はお疲れ様でした」「昨日はありがとうございました」といったように、何に対して「お疲れ様」なのかを考えて気持ちを伝えないといけませんね。スノー2550さんのご質問の、営業から帰ってきた人への声かけであれば「暑い中、お疲れ様です」、先に退社する人への声かけであれば「今日も一日お疲れ様です。明日もよろしくお願いします」など相手の状況を考えて伝えると良いですね。ただ、社内の廊下でのすれ違い時や、忙しそうに動いている人に対しては長い言葉で伝えることができない場合もあります。そのような時は、「お疲れ様です」の言葉だけや、会釈だけでも相手には伝わるものです。相手とのコミュニケーションを考え、状況に適している言葉で気持ちを伝えれば、相手に伝わり疲れも癒されると思いますよ。
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