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第1話「逃避!?」



今俺はその真っ只中にいるわけなんだが・・・・

はぁ・・・

何のことかというと、期末試験の答案が返却されたところなわけだ。ほとんどの生徒は俺と同じ気分を共有しているわけだ。

そうでもない奴もいるようだがな。

あぁ、いまいましい

他人のことを恨んでいると俺より後に返却された圭一(けいいち)が

「アァ!前回よりかなり下がってるぜ。つかこのくらいおまけしろよな」

圭一のテストをチラッと見ると・・・!?

86点(俺62点

・・・・・・早急に対処しなくては!

急いでカバンにしまおうとすると

「おい、雄二(ゆうじ※俺)。どうだった?俺は過去最低だったよ。あぁ!チクショウ」

と言って俺の答案を奪い取る。

「おい、ヤメロ」

「あぁ、そうだな。進路は人それぞれだもんな。まぁがんばんな」

哀れみを帯びた目線を送り自分の席に戻っていく。と言っても俺の後ろだが

いまいましい

こいつはチャラチャラした性格の癖に成績は良いほうだ。根は悪い奴じゃないからいいが

まぁそれも某2人の前では霞むんだがな。

「今回のテストの平均は61.3点だ」

教師の解説が始まる。ほとんど生徒は聞き流しているがな。つか平均以上だったんだな俺

「今回の満点は2人だ・・・・」

ほら来た。

「2人ともこのクラスだな。霧島(きりしま)と桜花(おうか)だ」

この2人は常に学年のTOP2だ。おっと、霧島ってのは男でちょっとクールぶってる奴だ。何ていうか、坊ちゃん?常に人を見下しているような奴だ。気に入らん。いまいましい。フルネームは霧島涼(きりしまりょう)

んで、桜花さんは、女の子で、見た目はいいんだが、ちょっと冷たいと言うか、人見知り??とっつきにくいような感じだなフルネームは桜花栞(おうかしおり)な。

「またあいつらかぁ。スゲーよな」

圭一が話し掛けてくる

「そうだよな。霧島なんか、スポーツもできるだろ」

「そうそう、何でも不良8人を一人で片付けたとか・・・」

それはスポーツと違う気もするが、まぁ強いんだよな

「んでんで、桜花さんは、お勉強もできて、胸もでかくて、顔mぐほっ!」

言い終わる前に一撃!圭一はよろよろと立ち上がる

「まぁまぁ、そう怒るなよ。事実だろ?」

まぁ、確かに顔はいいし、胸も・・・って俺は何を考えてるんだ

でもなぁ、何ていうか取っ付きにくいというか・・・

「そうなんだよな、そこがなぁ。この前さぁゲーセンに行くから誘ってみたら『ごめんなさい』って言ってさっさと帰っちまったんだよな」

それはお前が中3の分際でゲーセンなんぞに行くからだ。あの子の家厳しそうだから、ゲーセンなんぞもってのほかなんだろ

「それはそうかもな。だったら、お前ならどこ行くんだよ?」

そうだな・・・ってか何で俺がお前のナンパについて考えなくちゃいかん

「なんだよ、つれねえなぁ。お前も連れてってやろうと思ったのによ」

「遠慮しておく」

そんなことをしている間に授業も終わり、俺は答案を雑にカバンに放り込んだ。

圭一はというと「やべぇ」とか言いながら答案の間違いを急いで赤ペンで直す。以外にマメな奴だ。



放課になり、圭一と帰ろうとしていると

「ゆーくん」

教室の外から声が聞こえた。

ゆきか。こいつは相川(あいかわ)ゆき。

ん?彼女じゃあないぞ。いとこだ。妹みたいな奴だ、同学年だがな。ちなみにクラスは違う

「ああ、今行く」

「ゆきちゃ~ん。雄二なんかほっといて2人で帰ろうぜ」

圭一が割り込んで、ゆきに提案すると

「ううん、でも3人で帰ろうよ」

「ガーン、フラれた」

圭一が心底がっかりしたようにふらふらと崩れ落ちる

「え?そ、そんなつもりじゃ。あわあわ」

「バカなことしてないで早く行くぞ」

「あ、うん」

「ちょっと、待ってくれぇ~」

いつものように帰路をたどる。いつもと同じ・・・


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