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第4話「計画」



ああ、一睡もできなかった。

原因はアレだよ。昨日の。

桜花さんの笑顔。何というか、もう、天使?反則だよ。

それにしても女に免疫ないなぁ。関係ないかもしれないけど。

プルルルル

はぁ、もう一回寝るかな。

プルルルル

ん?

プルルルル

電話!?ちょっとまてよ、っと

俺は電話の受話器をすばやくとる。誰だ?

「もしもし」

「ああ、雄二か?俺だよ」

オレオレ詐欺か?と思ったが、誰だかすぐにわかった。圭一だ。

「何か用か?」

俺が問うと

「何って忘れたのか?海に行くこと」

忘れてなどいない。ん、そうか圭一が調べといてくれるんだったっけ?

「いや、場所とか決まったのか?」

「そうだ、感謝しろよ。場所と時間は――」

なかなかいい場所のようだ。圭一が言ったのは結構メジャーなところだった。

俺たちが住んでいるところには海が無いから、県外になるが、まあいいだろう。

時間は来週の月曜から3泊4日の旅だ。

俺と圭一とゆきで行くと思っていたが、圭一の家の親が引率してくれるらしい。ありがたいな。

「あ、でも送りと迎えだけだぞ。せっかくの旅に親が一緒なんて悲しすぎるからな」

だそうだ。いざという時は俺が圭一を止めるのか。

「じゃあ、俺がゆきには電話しておこうか?」

俺が提案すると

「あー、そうだな。頼む」

圭一が意外にあっさり承諾すると、別れをいい電話を切った。

数秒おき、すぐにゆきの家に電話をかけた。

・・・・・・

おかしいな。誰も出ないぞ。出かけているのか?

7コールくらいしてから俺は電話を置いた。

すると・・・

ピンポーン

ん?誰だ?通販とかには何も頼んでないと思うけど・・・

ピンポーン

やべ、はいはい今出ま~す。

俺は急いで玄関の鍵を開ける。

ガチャ

すると向こうからドアを開けてきた。そこに居たのは先ほど連絡を試みたところ音信不通な奴だった。

「何だ、ゆきか」

「むー。ゆーくん酷いよ」

「まぁ怒るな。で、何で家に来たんだ?」

何とかゆきをなだめると

「えーとね、お母さんは友達と出かけちゃって、お父さんはお仕事行っちゃって、暇だったから・・・」

「だから?」

こうは聞いたが、こんなことはいつものことである。大方遊びに来たんだろう。

「まあ、立ち話もなんだし中に入れよ」

「うん!」

ゆきは靴を脱ぎ「おじゃまします」と言うと俺を追い越してリビングに入った。

「そういや来週から海大丈夫かって、圭一から電話きたんだけど、大丈夫か?」

「え?!もう来週行くの?」

驚いたように聞いてきた。用事でもあるのか?

俺は冷やしておいた麦茶をコップに注ぎながら考えた。

「用事でもあったか?今ならまだ遅らせられるけど」

「ううん、用事は無いんだけど・・・」

恥ずかしがるようにゆきはモジモジし始めてしまった。

まさか、男にはわからないような、じ、女性の都合でもあったのか!?

「えーとね・・・・まだ・・・買ってないんだけど・・・」

買ってない?何をだ?

「何を買ってないって?」

「み・・・」

み?みかん?いや、関係ないし、じゃあ何だ?

海に関係ある「み」?海に持って行くもので「み」から始まるもの

考えろ、考えるんだ!

「あ」

そうか、そういや俺もまだだったな。海なんて小学校以来行ってないし、うちの学校は水泳の授業も無いしな。

「水着か」

俺がそう言うとゆきはコクリと頷いた。

「そういや俺も無いな」

そういうとなぜか急にゆきは元気を取り戻して目をキラキラさせながら言った。

「じゃあ、買いに行こうよ!」

こうして俺はゆきと買い物に行くこととなった。後で明日にしておけばよかったと後悔するわけだが・・・


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