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「グラン・トリノ」 富士シネ・プレーゴ 11:00- の回、鑑賞。イーストウッド 78歳。余分なものを削ぎ落としたシンプルで、無駄の無い、そして力強い作品を作り得る境地に到達した、俳優、そして監督。撮影の早さ、編集の早さは有名だ。クンデラは、「ミスティック・リバー」での彼の編集(牧場で昼間は馬に乗り、夜、2週間で編集した)状況を聞き、編集しなおしたくなった(映画「コールド・マウンテン」)と言った。これは、才能もだが、彼の長いキャリアがあって初めてなし得る技だろう。本作も、取り方はいたってシンプルだ。しかし、実に上手く作られている。そつがないとは、こういう映画だ。過剰さも、技巧をひけらかすような部分も感じさせない。イーストウッドの演技も実に自然体で、そして、カッコいい。妻を亡くした男。頑固さ故に、子供たちも遠ざかっている。人種的偏見もあからさまな年寄り。フォードの車を愛し、72年型のグラン・トリノを大事にしている。まさに、古きアメリカの男そのもの。彼の隣に越して来たモン族の家族。その少年タオと姉のスー。タオが同じモン族の不良グループにそそのかされてグラン・トリノの盗もうとしたこと、姉のスーが不良に絡まれているところをウッドが助けたことをきっかけで、彼らとの交流が始まるのだが・・・・。
2009.04.26
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「ザ バンク 堕ちた巨像」 富士シネ・プレーゴ 16:50-の回、鑑賞。監督はトム・ティクヴァ。「ラン・ローラ・ラン」で知名度を上げた彼だが、以降の作品にこれといった佳作はないと思う。だが、これはよく出来ていた。2時間を超える作品をそつなく、よくまとめている。クライヴ・オーウェンもナオミ・ワッツもいい。欧米諸国でのロケも楽しませてくれる。物語は巨大銀行の裏側。巨大犯罪銀行BCCIをネタにした物語でストーリー自体も楽しめる。ただ、少しものたりない感じが観たあとに残るのは何故だろう?娯楽作品のようなオチがないからか?という訳ではないようだ。スリリングさだろうか?こう感じるのはアメリカ映画に毒されたせいかもしれないが、追いつめていくスリリングさ、テンポのよさが映画の途中で中断されてしまっているように感じるのだ、つまりは編集の問題である。しかし、面白い映画であるこちは確かだ。ティクヴァをちょつと見直した。
2009.04.19
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「トワイライト 初恋」 富士シネ・プレーゴ 11:40-アメリカでは原作がかなり売れているようなのだが、日本ではどうなのだろう。吸血鬼ものとしては、アン・ライスのヴァンパイア・クロニクルがだいぶ前にブームとなったが、本作は原作を読んでいないのでよくは判らないが、より女性向けの恋愛的要素の強いヴァンパイアものと言ったとこか?原作はすでに完結しており全4部作。第一作にあたる本作は、イントロ的な内容。静かに生きようとするヴァンパイアと殺人を繰り返すヴァンパイア、さらに狼男と、物語は2作目以降、おおきく展開していくようだが、映画でも伏線をしっかり押さえてある。原作ファンのための映画といっていいかな。
2009.04.12
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「殺しのベストセラー」 DVDにて鑑賞。だいぶ昔に観た映画だが、DVDを見つけて思わずレンタルし鑑賞。たぶん、日本未公開の映画だと思うのだが小品ながらこれが面白い。その面白さが記憶にあって今回、ふたたび観たのだが、やはり記憶に間違いなく面白かった。警察の証拠物件保管所に強盗。怪我を負いながらも一人の警官が助かる。その警官はその事件を基にした本を執筆し、警官と作家の二足のわらじを履くことになる。何年か後、ひとりの男が現れる。巨大企業の社長が実は犯罪に手を染めて富と権力を得て来たことを語る。男は、命令に従い、犯罪を実行して来たという。その犯罪の内容を教えるから本に書け、というのが男の申し出だった。ジェームズ・ウッズが本を書かせるプロの殺し屋役なのだが、実にいいのだ。ウッズ出演作に駄作なしと言って良いと思う。プロとアマの違いを警官作家に教えるのだが、その時、タバコの火を手のひらに押し付ける。プロとアマの差は精神力だといいながら。前に観た時のこのシーンが印象に強く残っていた。大作志向の作品ばかりになってしまったアメリカ。こういう映画は製作されなくなるんだろうかねぇ。さびしい限りだ。
2009.04.06
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「スノーホワイト」 DVDにて鑑賞。数年前の作品だと思っていたら、1997年の作品だったんですね。いやはや、勘違いもいいところ。グリム兄弟が1812年に発表した原典に基づいて映画化したということが、この映画の売り。監督はマイケル・コーン。白雪姫の義母にシガニー・ウィーバー(数年前にしちゃ若かったもんなぁ)。そもそも原典がどんな作品だったのか知らないのだが、七人の小人は映画には出てこないし、白雪姫を殺してその心臓をシチューにいれて、食事に出そうとしたりする。衣装、セット等の美術は意外にもちゃんとしたものであったし、ウィーバーや父親役にサム・ニールを配するなどお金は賭けている。ただ、ウィーバーの役に対抗するだけの相手役がいない。魔女を倒して大円団を迎えるはずが、あっけないのだ。ガラスの破片で顔に傷をつけられた白雪姫、彼氏はあっけなく殺されるし、七人の小人の代わりに登場した金工堀の無法者と結ばれるのかね?物語が変遷したのは原典が満足されなかったからではないのだろうか?この点はどこまで脚色されているか判らないので何ともいえないが・・・。よく出来た作品ではあるが、物語は力不足。
2009.04.05
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「永遠のこどもたち」 静岡シネ・ギャラリー 12:25-鑑賞。傑作! オカルト映画としても優れた作品でありながら、極めてヒューマンな物語が内包された、久々の秀作映画。素晴らしい!独特の映像美とストーリーで魅せてくれた「パンズ・ラビリンス」のギレルモの製作。残念ながら彼は製作のみで、監督は違うが、ハリウッド映画とは全然、別格と言っていい作品に仕上がっている。映像、脚本、演技、どれも素晴らしく、ともかくも、その物語の展開自体が非常に感動的だ。日本語のタイトル「永遠のこどもたち」はとても上手くつけられた題で、ラスト、観客は、美しく悲しく切ないラストとともに、日本語タイトルの持つ意味を知ることになる。海辺近くの古い館。もとは孤児院だった館を買い取ったのは、そこで育ったラウラだ。彼女は、子供たちの施設をそこに作ろうとした。彼女には、(養子の)男の子、シモンがいる。空想の友達と遊ぶシモンだったが、屋敷で6人いるという目に見えない友達と遊び始めるようになる。やがて、施設のオープンの日、見えない友達と遊ぶシモンにいらだち、ラウラはシモンを怒る。オープンのパーティーの最中、シモンの絵の中に描かれた覆面の子がラウラの前に現れる。不安に襲われるラウラ。パーティーのさなか、シモンが姿を消してしまう・・・・・。半年が経過しても何も手がかりがなく、ラウラは憔悴していく。やがて、この屋敷での昔の出来ごと、ラウラが過ごした孤児院での出来ごとが浮かんでくる。美しく、切なく、悲しいラストは、まさに感動的!!これは稀な秀作です!
2009.04.04
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