学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<夏休み一言集(4)>






1、 試験前日、せっぱつまって、真の実力を発揮する。





 塾や予備校の夏期講習会は終盤をむかえていることと思います。わが塾の夏期
講習会も終わり、模擬試験を実施しました。その試験前日こそ、せっぱつまって
真の力は発揮されるものです。


 確かに試験範囲の学習が計画通り進んでいない人は、試験を前に、すでに
あきらめかけているかもしれません。しかしそれはもったいない話です。
ほんとうはせっぱつまったときほど、超能率的な学習が可能なのです。


 昔から火事場の馬鹿力ということが、言われています。せっぱつまったとき、
ふだんでは信じられないような力が出てきます。ふだん、1人では運べないタンス
のような重いものでも、火事場では、たった1人でかつぎ、運び出すことが
できるのです。


 これは肉体的なことだけではありません。勉強のような精神的なことでも
同じです。ふだん5つ、6つの単語しか覚えられないのに、試験前日になると
100語、200語の単語が覚えられてしまうのと同じです。


 この超能率的な機会を逃す手はありません。試験前日、あきらめるのではなく、
このチャンスを有効に生かし、全力で学習に取り組みましょう。






  2、ミスしてもあわてない心が、次のミスを防ぐ。





 試験中、ミスをしてそれに気づき、あわててさらにミスをしてしまう経験は、
誰にでもあると思います。これはあわてると情緒が不安定になり、知性の働きが
鈍ってしまうからです。これを防ぐにはミスをしてもあわてないことです。


 確かにはじめてみる問題、むずかしい問題が出題されていたり、簡単な問題
でもミスをおかしてしまうと、あせってしまうことはあります。しかしそこで
あわててしまってはいけません。あわてると知性が働かなくなり、さらにミスを
おかしてしまう悪循環に落ちいってしまいます。


 スポーツの試合を見ていると、ひとつのミスから形勢が逆転して、さらに
ミスを連発し、自滅してしまう事があります。これと同じことが試験中に
おこってしまうのです。


 これを防ぐには、はじめから見たことがない問題、むずかしい問題、自分の
ミスは20%くらいはありうることを知ることです。100%完璧に仕上げよう
とすると、あせりやあわてる心が生じます。しかしはじめから80%くらい達成
する目標にすれば、あせったりあわてたりすることもありません。


 つまり日ごろから100%完成をねらわず、目標を80%にし、あせらず、
あわてず、あきらめずを心がける事が、よい習慣となり、よい結果をうむ事に
つながるのです






 3、 お盆休み明け、今日は模試の日。範囲の広いテストは総合力。





 お盆休み明け、塾や予備校のテスト週間になっているところもあると思います。
中学生なら科目は5科目。この夏休みにつけた総合力が試されます。


 確かにふだんの勉強は得意な科目を伸ばし、苦手な科目に練習のひっこし
(得意な科目と苦手な科目の共通点を見出し学習することで、両方とも伸ばそうと
するやり方)を行い、成績を向上させる事がよいと思います。


 しかし範囲の広い試験前に、そのような時間はありません。そういう時は総合力が
出せるよう、いまできる最適な学習方法で対処します。


 範囲の広いテスト前、ともすれば得意な科目で点数をかせごうと、長い時間
その学習に時間をさいてしまいがちです。そして苦手な科目はどうせ悪いの
だからと、いい加減になってしまいます。


 しかし実際、得意な科目一科目だけ、100%完成するには、多くの時間が
かかってしまいます。それより範囲の広い試験前は全科目80%を完成させる
ことを目標にするほうが、時間は短く、しかもよい結果がうまれることが多い
ようです。


 つまり範囲の広いテスト前は、まんべんなく各科目80%完成を目標に、
総合力をつけるような学習がよいのです。






 4、 試験ではいつも基本・標準的な問題は確実にこなすよう心がけよう。





 普通テストをつくる人は平均点7割程度を想定し、出題するといわれます。
これは基本・標準的な問題の出題が7割を超えることを意味します。この7割を
確実にこなせる力をつければ、安定した実力とみなすことができるでしょう。


 確かに試験にミスはつき物です。またはじめてみるような問題、明らかに難しい
問題も出題されます。しかしテスト問題はそれ以上に基本・標準的な問題が多く
出題されているはずです。試験前にそれらの勉強を確実におこなっていれば、
試験に出されてもほぼ確実に回答ができるのです。


 これはスポーツでも同じです。いま夏の甲子園が開催され、盛り上がっています。
試合を見ていると、何でもないところのミスが得点にからみ、さらにそのミスが
またミスをよび、結局、負けてしまうことが多いように思います。


 試験もこれと同じです。基本・標準的なところをミスしてしまえば、たとえ難問
とよばれる問題を解いても高得点につながりにくいものです。試験では基本・標準的
な問題を確実に解き、それにプラスして、はじめてみるような問題やむずかしい
問題を少し解ければ高得点につながるはずです。


 つまり試験では基本・標準的な問題は確実に行い、それをミスをしないことが
必要なのです。






 5、 試験にあがらない方法は慣れることです。





 試験にあがらず対処する方法は試験に慣れることです。中学受験・高校受験・
大学受験が近づくにつれ、学校、塾、予備校では各種模試が頻繁におこなわれます。
これは模試が勉強のペースメーカーであると同時に、試験に慣れることを目的
としているからです。


 確かに試験にまだみたことのない問題が出るとあがってしまい、できる問題も
あせってミスをおかしてしまいます。試験中、このあがり防止法はないのかと
考えます。しかしこのあがりを防ぐには慣れることしかありません。


 これはテストの回数を増やすだけでは足りません。テスト前に教科書だけしか
読まない人より、いろいろ問題にあたり、問題になれている人のほうが試験に
強いといわれます。それは問題慣れしているからです。


 また入学試験ではあがりを防ぐために、何度も志望大学に足を運ぶことも必要です。
試験場であがりを防ぐには、試験場に3時間前に行くのがよいとも言われます。
試験前にコチコチでは、自分の力が思うように発揮できません。


 その他、志望校の過去問を2・3年分を解いておくことも同じ、慣れにつながり
ます。過去に出た問題は、出題されないからやる必要がないと思ってはいけません。
問題に慣れることが大切なのです。


 これはスポーツでも同じで、試合経験が多いほど上達がはやくなります。試合に
でることで、次の練習方法もまた違ってきます。慣れが上達をはやくさせてくれる
のです。


 つまりあがらず上達をはやめるには、慣れることが一番なのです。


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