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学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。
<学習計画・高校受験6>
<高校受験の学習計画(3学期)>
受験生は冬休みに中学3年間の復習を一通り終えていると思います。また学習が
計画通り進んでいれば、前年度の公立高校入試の過去問にも目を通し、一度くらい
自分が志望する私立高校や国立高校の入試問題はおこなっているのではないで
しょうか。
それでも冬休みに一通り、中学3年生の学習内容の復習はおこなったけれども、
まだ公立高校や私立高校入試の過去門には、手をつけていない人もいるかも
しれません。
この時期、すでに過去問の学習を始めている人のほうが有利ですが、今からでも
おそくありません。過去問の学習は、これからおこなわれる学校の卒業試験の
勉強にもなります。中学3年間の総まとめ学習をするつもりで、いますぐ過去問
演習に取り組んでいきましょう。
どの中学校でも冬休みが終わり3学期になると、1月半ば頃に卒業試験が実施
されます。この成績までが公立高校入試の内申点として各公立高校に提出されます。
また私立高校や国立高校への内申書は、2学期までの成績が各高校に提出される
ことになっています。
そういう意味で、この卒業試験の成績が悪ければ、内申点に記載される成績が、
2学期までの成績を維持できなくなる場合があるので要注意です。テスト範囲も
ほとんど中学校で学習する全範囲のところが多いので、冬休みの学習結果が
試される事になります。
科目によっては、テスト範囲が最近学習した内容のものもあります。そういう
場合はその範囲を重点的に学習しなければなりません。それ以外の科目は卒業試験の
テスト勉強として、自分が受験する私立高校や国立高校の過去の入試問題を解く事を
おすすめします。もちろんそれをおこなう時は、テスト形式にして時間をはかります。
私立高校や国立高校の過去の入試問題は、過去5年間分のまとめで市販されて
います。私立高校の過去の入試問題で市販されていない場合は、その学校に
問い合わせて送付してもらいましょう。2年間分くらいは送っていただける
はずです。
採点も自分でおこない、その結果はインターネットで各私立高校のサイトを訪れ、
その年度の合格者の平均点とボーダーラインを確認しておきましょう。自分の
現在のレベルを把握する事ができます。
これは各自が自宅で自主学習する内容です。現在、学習塾に通っている人は
3学期から学習塾の入試直前講習が始まります。使うテキストは私立または
公立高校入試対策問題のどちらかです。各科目5~10回分くらいを模擬試験
形式でおこなったり、テキスト演習形式でおこなったりしています。
この時、試験形式でおこなった後、答えあわせをする時、答えに解説がついて
いる場合は、必ずそれをじっくり読んでおくのがコツです。そしてその中に
覚えておかなければならない重要な事があれば、そのつど覚えていくように
します。決して答え合わせだけして終わらないように注意します。
またテスト形式に学習を進めても、わからない事や弱点ばかりが発見されれば、
その分野を集中的に復習しておきます。一通り学習を進めた後の学習は、
それほど時間をかけなくても、その弱点を補うことができるものです。
さらに時間の余裕があれば、市販の入試模擬試験や予想問題をおこなっても
よいでしょう。それをおこなう時は制限時間内で解答するようにします。
問題ごとの時間配分にも気をつけましょう。
数学以外の科目は、少なくとも一度は見直すことができるような、そんな時間
配分がよいかもしれません。入試問題の8割は標準問題です。難問はさけ、
まず制限時間内に8割の標準問題に目を通す事が先決です。
その際、解答はしたけれど、あまり自信のない問題はふたたび時間があれば
見直せるように、チェックしておきます。数学も一度は見直せるような解答の
仕方がよいでしょう。それにはまず、難問はさけ、標準問題から先に目を
とおす事です。
私立高校入試日までは、このような学習計画をたてて演習をおこないます。
その日までにある卒業試験も、私立高校入試の予行演習だと思って学習します。
さて私立・国立高校の入試が終わり、2月半ばにはその合格発表がおこなわ
れます。そしてその結果により、今度は公立高校の最終志望校の決定がおこなわ
れます。公立高校入試まで、残り後ひと月あまりです。
ここで注意したいのは、私立または国立高校に合格した事による気のゆるみです。
その合格に安心し、学習ペースがダウンしてしまう事です。公立高校が第一志望校で
あれば、ここで気をゆるめてはいけません。
ここからはどういう学習計画をたてていくのかというと、私立高校入試でたてた
学習計画にプラスアルファをほどこします。そのため、まず各都道府県の高校が
実施した、過去問5年分を市販で購入します。その時なるべく解説のついたものを
購入するとよいでしょう。
ここで公立高校の入試と私立高校の入試で何がちがうのかというと、私立高校の
入試は、ほとんどの学校がマークシート方式です。それに対し、公立高校の入試は
マークシート方式ではないので、記述問題が多く出題される事になります。
したがって記述対策が必要です。
特に記述問題として、国語の作文、社会・理科の記述問題、数学の作図や証明
問題が入ってきます。解答がわかっていても、記述できないと得点につながりません。
記述できるようにしておきましょう。
また私立・国立高校の入試対策でおこなったように、実際の公立高校の入試問題を
解いてみて、各科目の出題傾向を知ります。都道府県によっては、社会の問題は
ほとんどが記述といったところもあります。そういう場合は記述対策が必要に
なります。
学習塾に通っている人であれば、記述問題集を塾から渡される場合があります。
別に市販のものがあれば、それでもかまいません。
記述内容の出題が少ないのであれば、わざわざ記述問題集を購入しなくても、
冬休みから使いはじめた全国公立高校入試問題の中にも、記述問題が記載されて
いるので、それを解く事でも十分です。
自分の志望する公立高校の入試問題だけでなく、全国の公立高校の入試問題を
解く事は、公立高校の入試の傾向を知る事ができ、何より実力がアップします。
ただトップ高校を志望する人にとっても、この問題集をすべてやりこなす事は
難しく感じる事でしょう。しかしそうであるからこそ実力がつくのです。中堅高校
を志望する人は、むずかしすぎるところを除いて、その問題の中の標準的なところを
おこなえばよいでしょう。
最後に、ここで3学期の学習計画のなかに、取り入れていかなければならない事を、
もう一度まとめておきます。
<私立高校・公立高校入試対策>
1) 自分の志望する私立高校・公立高校入試の過去問5年分のうち、少なくとも
2~3年分の過去問は、制限時間内にテスト形式でおこなう。
2) 全国公立高校入試問題2~3年分のうち、すくなくとも各科目1年分
(約50ページ分)はおこなう。
3) 記述試験の出題が多い公立高校入試対策として、記述の多い科目については
記述問題集を購入し、その対策をおこなう。
4) 余裕があれば模擬問題集や予想問題集で、テスト形式の演習を制限時間内に
おこなう。
5) テスト形式や演習形式で学習しているとき、わからないところや自分の弱点を
発見すれば、そこを重点的に学習しなおす。
以上の5ポイントは3学期の学習計画の中に、欠かせないところだと思います。
これを軸に各自の学習計画をたてていくとよいと思います。トップレベルの高校を
志望する人ほど、直前の演習はかかさないようにしましょう
<志望大学へ現役合格するために>へ移動する。
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