学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<大学受験の学習計画2>




<大学受験(理系)の学習計画(1学期)>






春休みに、自分の志望学部、志望大学を決める事ができれば、そこに向かって
スタートをきる時です。高1・高2でまじめに学習に取り組んできた人も、
新たな気持ちでスタートができるのがこの時期です。


ここでは、この1年間で有名私大や国公立大学への合格を達成する学習計画に
ついて書いていく事にします。理系と文系では学習する科目がことなるので、
今回は理系学部志望の学習計画を示します。


それではこの一学期にどういう学習計画を組んでいけばよいのでしょう。学習
科目、学習時間、学習内容、学習のしかたや学習の注意点についてみていくことに
します。







1、 学習科目と学習時間



一日中がむしゃらに勉強しても、なかなか成績は上がってこないのがふつうです。
まして睡眠時間を削ってまでの学習は、逆に能率が悪くなるだけです。


そこで大学合格者の中でアンケートをとってえられた、一番多い一日の勉強時間を
参考に、一学期の学習時間を決めることにしましょう。


大学合格者の中で一番多い学習時間は、一学期、平日の授業があるときは、
一日4時間、土曜日は6時間、日曜日は8時間です。一週間の学習時間は
トータルで35時間程度になります。


ただ高1・高2であまりまじめに勉強に取り組んでこなかった人や、この勉強
時間では計画が思うように進んでいかない人は、この時間以上に学習時間を
とらなければならないでしょう。


 一週間の学習時間が決まれば、今度はその時間をどの科目に配分していけば
よいと思いますか。それは次の3通りのいずれかでおこなえばよいのです。


1、 英語:数学=1:1

2、 英語:数学:理科=3:3:1

3、 英語・数学:国語:理科=3:3:1:1


基本的には1学期は英語と数学だけを学習するのでよいでしょう。ただ理科の
配点が高く、難度も高い大学の志望者は、理科の中でも特に物理の学習が必要
かもしれません。


また理系なので国語が苦手で、この科目で、ものすごく足をひっぱられる
ような人や、国公立大学受験で国語の配点がやや高い人は、少し国語に時間を
かけてもよいでしょう。


そのほかの場合は、一学期は英語と数学の学習だけで十分です。ただし定期
考査中はそれ以外の科目の学習をするのは当然です。また学習時間の多い
土・日には英語・数学以外の科目の学習はできるはずです。


それでは英語と数学以外の受験科目は、いつからはじめればよいのでしょう。
それは長期休暇の夏休みからです。一学期にあまり暗記科目に時間をかけるのは、
効率的ではありません。







2、 英語と数学の学習のしかた



<英語>


高1・高2の時に英語を苦手にしてしまった人は、その時に習った英文法から
学習しなおすことです。高1・高2でまじめに英語学習に取り組んできた人は、
英語構文の丸暗記から入ります。


そしてある程度の学習が進めば、自分の志望校の赤本をおこなうようにしましょう。
これは志望校の出題傾向を知るためです。


英文法・英語構文の学習のしかたとして、一行一行精読しながら、文法や構文を
確認するという方法をとります。またそこにでてきた単語は必ず覚えていく事に
します。


すでに「速読英単語」(Z会)や「英単語ターゲット1900」(旺文社)などの単語集を
使っている人はその学習を継続してもかまいません。


しかしまだ単語集を学習していない人は、英単語は後回しにして、熟語集から
入るようにしましょう。「英熟語ターゲット1000」(旺文社)や「解体英熟語」
(Z会)がおすすめです。



 そして英文法や構文の基礎が固まれば、「新・英文法頻出問題演習」(駿台文庫)や
「基礎英文問題精講」(旺文社)をやり始めるとよいでしょう。






<数学>


理系なので数学は重要です。すでに数1・Aと数2・Bは既習と思います。
この時期、私立6年制中学・高校は数3・Cも終わっています。公立の進学高校は
数3・Cの途中のはずです。


まず数学が苦手な人は基礎固めをする事です。数1・Aと数2・Bは文英堂の
「理解しやすい数学1・A、数学2・B」を使い例題をまずおこなってみる事です。


これが終われば、なるべくはやい時期に、志望大学の赤本をおこない出題傾向を
探ります。


 そして次に「青チャート」(数研出版)を使って、代表的な解法パターンを
暗記します。成績上位者は、すでに高1・高2の頃から、この数件出版の
「青チャート」を学習しているはずです。


この暗記学習と並行し、センター試験演習もおこないます。すでに既習の
数1・Aと数2・Bに関しては、教科書や教科書併用問題集は無視して
かまいません。


まだ未習の数3・Cに関しては、学校や塾の進め方にあわせるのが、効率が
よくかしこいやりかたです。教科書でも内容がわかればよいですが、
わからない場合は文英堂の「理解しやすい数3・C」を参考にするとよいでしょう。







3、学習の注意点




学習は一週間単位で、実行と確認チェックをしていくようにします。その際、
予定通り学習が進んでいない事がわかれば、次の週には学習時間を増やすように
します。


一週間の学習の注意点として、日曜日は予定の英語と数学の他にも、月曜日から
始まる学校の予習もおこなうようにしましょう。理由は次の週の予習ができて
いるので、学校へ行く事が積極的になれるからです。


決して日曜日に遊び過ぎないようにするのが、一週間学習を持続させるコツです。
日曜日に遊びすぎると、どうしても月曜日に学校へ行くことがつらくなります。
息抜きは土曜日がよいでしょう。


また中だるみを作りやすい木曜日に不得意科目を学習することはさけましょう。
木曜日は得意科目や漢字・計算などの単純な学習をおこなう事で、学習意欲が
持続します。


このように曜日によって学習に変化をつける事も必要です。その結果、学習意欲は
持続します。受験勉強はマラソンです。最後まで持続させる工夫も必要なのです。

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