学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<中学英語教科書丸暗記3




  <英語を得意科目にする3つ目の要素、それは速読です。>






 英語を得意科目にするには、まず教科書の丸暗記をおこなう事でした。
この教科書丸暗記にはチャンクを利用し、効果的に記憶する事です。
そしてそれを音読する事は、記憶の定着をはかりそれを確かなものにします。


 さらに今日述べる英文速読ができれば、英語の上達がはやまります。






 今回の速読のポイントは以下の7つです。


1、 文書を精読するスピードではなく、その6割程度の速さで、読む制限時間を
  大幅に減らす。


2、 英文の意味はピリオドがある一センテンスを、文頭から順々に追って
  いくようにする。


3、 多少ぎこちない日本語訳でもかまわず、最後までどんどん読み進める。


4、 まず文中の主語を見つける。動詞はそのときすぐに意味がわからなくてもよい。
  その後の目的語に視線を移す。そして動詞の意味がわからなくても文脈から
  推測する。動詞はそれができる品詞です。


5、 時間や場所を示す副詞はいつ訳してもかまわない。


6、 接続詞のある長い分は短い分に区切ってつないでいく。


7、 話の筋は、忘れないように、論理に一貫性を持たせる。






例1) Masao flew from Osaka to Tokyo..
1 v 2 3
1+2+3+v=まさおは大阪から東京へ飛んだ。



例2) He got to the city early in the morning.
1 v 2 3
1+2+3+v=彼はその町に朝早く着いた。



例3)The next morning he went to see the tower of Tokyo.
1 2 v 3
1+2+3+v=次の朝、彼は東京タワーを見に行った。



例4) Scientists believe that about 2,000 people lived there.
1 v1 o 2 v2 3
1+v1+2+3+v2=科学者達が信じている事は、約2,000人の人が
  そこに住んでいたということです。



例5) I hope I*ll be able to study English with other students in high
   school.
    1 v1 2 v2 3    4   5
   1+v1+2+3+4+5+v2=私が望んでいる事は、私が英語を他の生徒達と一緒に
    高校で勉強できる事です。





 以上のように、英文一センテンスはポイント1~7にしたがって、その意味を
とらえるほうが、英文の意味をすばやく理解し、はやく読めます。


 次に英文の斜め読み、拾い読みで、いちはやく意味をとらえる方法について
みてみましょう。これにはパラグラフ読みの手法を使います。


 まず、タイトルをじっくりみます。タイトルは全体の要旨を表している事が
多いものです。英語の文章では手紙の場合でもタイトルをつけることが多く、
E-mailの場合にもタイトルをつけます。


 またタイトルにはその後すぐに要約がついている事も多く、ついていれば
それをじっくり読みます。そして本文は以下の方法でパラグラム読みをします。


 まずそれぞれのパラグラフ(段落)の最初のピリオド2つ分ずつ飛ばし
読みして、最後まで読みます。英文の書き手が達者の事もあって、ほぼ
4割の分量で、その大意をとらえる事ができるはずです。


 これでなぜ大意がわかるのか。それは日本の教育では、段落をどのようにきる
べきかをきちんと教えられてません。しかし英米では高校の教育カリキュラムの
中に、どこでパラグラフをきるかということをきちんと教えられています。


 結論から言うと、パラグラフは、それぞれの最初の一文(ピリオド)を読み
つなげば、全体の意味がわかるようにきるべきだと教えられています。


 したがって書き手が上手なら、一文ずつとばしても全体の意味がわかるのです。






 多くの場合、ひとつのパラグラフは、次のような構成になっています。




第一文:パラグラフの要旨

第2文:第一分の補充、言い換え、制限の明記

第3文以下:例示、論証など



 だいたいの目安として、ひとつのパラグラフがピリオド3つ程度ならば、
第一文のみを読みます。パラグラフひとつが4文以上あるようなら、最初の
うちは第一文と第2文を読み、様子をみます。


 書き手がいつも達者だとは限らないので、そういう場合は2文ずつ最後まで
読んでみます。全体の骨子がつかめれば、どのパラグラフを詳しく読むべきかが
わかります。それがわかればその部分を詳しく読めばよいのです。


 慣れてくれば、一文だけ読んで、次のパラグラフの頭にいくのか、それとも
第2文を読むべきか判断しながら読むというやり方ができるようになってきます。


 これがパラグラムリーディングです。中学や高校の教科書や試験に出る説明文や
物語文などの長文は、書き手が達者なので、ほぼ飛ばし読みをしても大意がつかめる
ようになっています。ただ会話形式の文章はこの限りではありません。


 このように速読だけで事が足りる文章であれば、それで大意を把握し、さらに
精読が必要な文章ならば、さらに重要なところを精読するるようにすればよいのです。


 速読ができる人は精読もできます。逆に精読はできても、速読ができない人は
たくさんいます。


 最後にリスニングについても少し書いておきます。前回、教科書丸暗記には
音読が必要だと書きました。その際、音読10回に一回は教科書準拠のリスニング
テープを聴く事をおすすめします。


 これは単語や語句を聞いたまま、そのとおりオウム返しに繰りかえせばよいのです。
英語ではシャドイング・プラクティスと呼ばれています。


 単語の発音や文章の抑揚は、英米人のなまの声を聞きながら学び取る事が一番
です。また聞きながら、頭から順を追って意味を理解していくようにします。


 教科書の丸暗記、音読とリスニングそして速読の技術を身につければ、きっと
英語が得意科目になるのはもうすぐです。

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