学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<目標達成の考え方>



小学校6年生の全国学力テストで2年続けて1位になった秋田県。
全科目でトップの成績でした。町内には五つの小学校と二つの
中学校があります。

中心部にある観海小学校の三輪明美校長(55)が、おっしゃった言葉。

「当たり前のことを、当たり前にしているだけですから」



◆学ぶ目的を示す板書(独自ノート)



 授業で最も目を引くのは、板書だそうです。黒板の上には赤線が
引かれ、対応するように、子どもたちが開いたノートの見開きページ
にも赤線が引かれているのです。

赤線の上には「めあて」と「まとめ」を書き、下段は「まとめ」に
至るまでの考え方を書き込むスペースになっています。

2008年度よりこの板書法を導入した教師の大沢知子さん(42)は、
「学ぶ目的をはっきりさせることで、学びの手立てを探求し、
学び方も子ども自身が身につけていきます」といっています。

 つまり学力日本1の秋田県の児童達は目的を持って学ぶ事が
身についているのです。いつも目的をもって事に取り組む姿勢は
他のすべての事にもつながると思います。




<目標達成の考え方>




来月から新学期が始まります。新学期にあたり、みなさんも
それぞれの抱負をいだき、すでに新たな目標を設定している
のかもしれません。


そんなあなたたちが、できるだけ最短距離で、無用な壁に当たる
ことなく、目標に向かって学力を向上していくためには、いったい
どんな事を実行すれば良いのか?

そして自分が設定した目標の達成者になるために、その前段階で
身につけておくべき事とは何なのか? それがあなた方の成績向上の
ためのこれからの一つのテーマではないでしょうか。

そこで目標を達成するための一つの考え方についてみてみましょう。



★ 逆算して考えてみよう



 勉強に限らず、何か目標を決めて、それを目指すときには、
そこから逆算して考える発想が大切になります。

 つまり、「A(目標)ができるためには、その前にBが必要」、
さらに「BができるためにはCが必要」、「Cができるためには……」
といったように逆算して考えていけば、現在の自分がどんな段階にいて、
現時点で何が課題となるのかが明確になってきます。

 例えばスポーツのテニスでは、「このショットが打てるように
なるためには、その前提として○○ができなければならない」と
いう技術が必ずあります。

 これと同じように学習においても、「英作文がかけるように
なるためには、その前提として○○ができなければならない」と
いう事があります。ここでいう○○とは英文法、英熟語・英単語の
マスターなどです。

(まず目標を明確にする)-----------------

 こうした考え方で学習を進めていく場合、まず重要になるのは、
目標を明確にイメージするということです。ただ何となく「理解
したり、考える。」では、逆算して課題を見つけることもできません。

 たとえばテニスのボレーでは、「ハードヒットで攻めるから、
仕上げのボレーが重要」と考えるのか、「つねにネットに出たいから、
タッチの良いボレーが必要」と考えるのか、人それぞれ目指す
イメージが異なるはずです。

 また逆に、自分の適正を考えるうえでも、このように逆算して
考えれば、その目標に対して自分に適正があるかないかが判断
しやすくなります。

 そうした逆算の考え方が、目標への近道につながります。
それが「近道の扉」を開けるカギとなるはずです。


 小・中学生のような義務教育課程では基礎教育として、各自の適性の
有無にかかわらず、すべての科目のマスターを目ざさなければなりません。

 しかし高校生は将来進む方向が文系・理系に分かれるため、
この逆算による考え方は教科・科目にたてた目標に対して、
自分に適性があるかないかという判断にも大きく役立ちます。

(目標達成における逆算の考え方)--------------------------------

 今、高校生のあなたが文系大学に進む事を目標にしているとします。
そしてそのためにはまず英語力をつける事が最重要だと考えています。
実際、今の段階では自分には英文読解力が特に弱いとします。

 それではこの英文読解力をつけるためには、あなたはいまから何を
おこなわなければならないか。それについて考えられるのは次の3つです。




1、 英単語力をつける

2、 英文法の基礎知識を身につける。

3、 多読・精読の機会を増やす。




 ここで一口に英単語力をつけるといっても、現在の自分の置かれている
立場によっておこなうべき内容はことなってきます。

 今年の春、晴れて高校1年生になる人たちの場合、まさにこれから
中学生から高校生に移行する時期です。この時期には中学で学んだ語や
これから出てくる最重要単語を無理なく学んでいくことを考えるでしょう。
単語数でいって高1・2年生で750語くらいです。

 英文法の基礎知識では中学生で習った英文法をもとにして、
高校1・2年生ではさらに詳しく身につけていくことになります。

 注意すべき事は、英単語でも英文法でも「中学校で出てきたから
もう知っている」と安易に考えてはいけません。高校3年生くらいになると、
文意が取れなくなってしまうようなものがたくさんあります。

 これらの英単語や英文法は英文読解力をつけるうえで、本当は徹底的な
研究が必要なのについうっかりしてしまいがちのものです。

 最後に英文読解力をつけるには、日ごろから英文を気楽に読む習慣を
はやい時期からみにつけておくことが必要です。それには高校1年生の
春からでも無理なく読めるやさしく興味深い英文を多読する事です。
精読は教科書のリーダーでおこないます。

 一方今年の春、高校3年生になる人はもちろん大学受験を意識しています。
そのため志望大学入試に必要な3,000語位の単語力をつけることを
考えている人は多いと思います。

 また英文法や英語構文はすでに学習済みなので、まとめ的な参考書や
問題集を選び学習を進めることになります。

 そして重要な精読・多読については基礎から受験用の速読文まで
網羅された参考書や問題集による学習を考えるでしょう。

 こういうふうに、いま置かれている自分の立場により、目標である
英文読解力をつけるために、自分が今何をおこなわなければならないかを、
逆算して考えていきます。

 もちろんこれらをおこなうには一日どれだけの量を、どれだけの時間で
こなしていくのかまで考える必要があります。そうすればそれを実行する
過程において、あなたは目標達成の考え方を身につけるだけでなく、
自分の適正についての判断までもできるようになってくるでしょう。

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