学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<頭をよくするには>



  <頭をよくするには>




東京大学分院神経科医長のえらい先生が「頭がよい」と
いう事について、かつてこんなことを言っていました。

「頭がよい」といわれる言葉があります。この『頭がよい』の
反対は『頭が悪い』事になるが、実際、学問的には頭とは何か
よくわかっていない。

知能がこれに一番近いが、学者の定義は一様ではない。
はたして「頭がよい」とは何なのだろうか。



(記憶の2割だけが生きた知識)



記憶力(新しいことを覚え、必要に応じてそれを使う能力)と
知識(今まで勉強して身につけたこと)は、テストで調べやすい
事柄だが、これは知能とは違う。

『頭が悪くても』記憶力抜群と言う人もいる。『頭がよくても』
記憶の苦手な人がいる。 いろいろな事をよく知っている博識の
学生にはまとめる力が乏しい。記憶力も知識も「知能」の
前提条件に過ぎないからだ。

だから頭の「よい」、『悪い』をテストで測る事はむずかしい。

だが、勉強で力を発揮するのは記憶力である。それで
いろいろな事を覚える。

しかしその覚えたものの約8割は残念なことに忘れられてしまう。
後の2割でやっと『知識』という精神的な財産を身につける。

記憶力がよくても悪くてもこの『2割』が勉強の勝負となる。
だから集中してもしなくても繰り返しの努力が必要となる。

ただくり返せばよい。知識は使われなくては意味がないが、
これをくり返せば自然に身につく。また興味が起これば勉強の
原動力になる。

つまり頭をよくするには、くり返しの学習が必要になるという事です。



(勘を育てる)



精神医学の研究では、知能は「物事のうちで、一番大切なことを
見抜く勘」であると考えられている。この勘は勉強だけでは
なかなか育っていかない。

『頭のよい』人というのは、この勘のよい人である。枝葉に
こだわらず幹を見る。一本の木でなく森を見る。そしてこの枝葉や
一本の木の意味をさっと探りあてる。そんな能力と言ってもよい。

やる気がいくらあっても、『勘』が鍛えられていないと。、
途中で目標を見失い、自信喪失や注意散漫ノイローゼになる。
さてその「勘」を鍛えるにはどうしたらよいか。

まず、


1、冷静になる事。
2、 「カッカ」しない事。
3、 受身になる事。



この3つが要点である。

この3つの要点をふまえ、「勘」をきたえるために、自分で
マスターできる方法が自己催眠術」である。

しかし頭をよくするためにカッカとしてひたすらおこなっても
逆効果しかない。

『受動的注意集中』と言うのが自己催眠の要点である。
「受動的」というのは『受身』になる事。例えば騒音や
強い光など外からの刺激を受けず、静かな気持ちになる事。

そうすれば自然に注意が集中するし、難問にぶつかっても、
解決の糸口が「勘」でひらめくのだ。

つまり冷静になり、カッカしないで受け身になる事で「勘」が
よくなるのである。




さてみなさんはどうでしょうか。繰り返しの勉強はしていますか。
「頭が悪い。」と自分で思い込んでいる人は、おそらく
覚えなくてはならない『2割』の事さえも覚えていないのでは
ないでしょうか。

ましていままで繰り返しの勉強などほとんどおこなった事は
ないのでしょう。おそらくやったらやりっぱなしで復習は
めったにおこなわない。これでは『頭がよい』といわれるには
程遠いのです。

またあなたはながら勉強や友だちとおしゃべりしながらの勉
強ばかりしていませんか。勘をやしなうためには冷静になって
考えられる環境が必要です。

 繰り返しじっくり考える事で勘もよくなり、『頭がよい』人に
近づいていく事は可能です。問題を見ただけで解法や答えが
連想できるようになればしめたものです。




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