ぷくぷく双子

ぷくぷく双子

双子誕生!!


でも出血が多かったら輸血するみたいやし・・・。
うれしさ8割。不安2割。
お腹の張りを抑えていたウテメリン錠も、今日の夜から飲まない。
すぐに陣痛きたらどうしよう・・・。
不安3割・・・。

の割に、入院してからこの夜が一番よく眠れた(笑)。

朝、病室で手術着を着せられ、点滴が始まった。
11時頃にはダンナと実母がかけ付けてくれた。
少しすると、お腹が痛くなってきた。

きっと陣痛やと思い、帝王切開だったけど一応ラマーズ法が書いてある
紙をもらっていたので、それを見ながら呼吸。
あれよあれよという間にお腹の痛みはきつくなり、間隔も3分から
2分と縮んできた。
さすがに不安になって助産婦さんを呼ぶ。
「お腹痛いんやけど~・・・。>_<」
「大丈夫、子宮口開いたほうがあとから悪露が出やすくなるから^^」
なるほど、そういうものか。
納得したものの、痛みはどんどん加速していく。
だんなの話にも答えられない。ヒッヒッフゥ~=3

午後2時、そうこうしているうちにさっきの助産婦さんが
「そろそろ行きましょうか。」
と呼びに来た。

別の部屋に移され、ストレッチャーに寝かされる。
気づくとお腹の痛みがない。
今思えば、これが微弱陣痛というものだったのだろうか???

部屋を出ると、ダンナ、母、そして一番仲のいい友達が
手術室に運ばれる私を見送りに来てくれていた。
涙が出そうだったが、今から自分がしっかりしなくちゃ!という思いから
必死にこらえた。

ついに手術室。
執刀してくれるのは入院してからずっと担当してくれてた先生。
もう1人産婦人科医。麻酔科の先生と小児科の先生もいる。
みんなでよいしょっと私を持ち上げ、手術台へ乗せてもらう。
もう、まな板の上の鯉状態。どうにでもしてくれーーーって感じ(笑)。
でも、前前から手術のときには大好きなSMAPのCDを
かけてもらうことをお願いしていた私。
すかさずCDを手渡し、手術室に「らいおんハート」が流れ初めた。

背中に麻酔を打つ。
丸まるのはそんなに苦じゃなかったし、麻酔自体も痛くなかった。
とりあえずほっ・・。
麻酔科の先生が氷をいろんなところにあてて、
「ここは冷たい?ここは?」
と聞いてくる。
ちょっとでも何か感じたら
「冷たいですぅ~~!」と必死に訴え(笑)。
どこもなにも感じなくなってから手術はスタートした。

本当に切られたことは何も感じなかった。
それよりもぐいぐい引っ張られたかと思うとぎゅーーーっと押されたり、
それこそお腹の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜられてるような
感覚が気持ち悪くて、たまらなかった。
麻酔も効きすぎて(自業自得--;)、息がしにくくなってきた。
意識が朦朧とし始めたとき、麻酔科の先生が
「もう少し、あともう少しで赤ちゃんに会えるからがんばって!!」
と励ましてくれたため、なんとか意識を失わずにいられた。
赤ちゃんたちに会いたい、ただ、それだけ。

この気持ちの悪いのをどれだけ我慢しただろう・・・。
麻酔科の先生が
「一人目生まれるよ~!」
と声を掛けてくれたと同時に、ガボガボッと音が聞こえ、
その後
「うぎゃっうぎゃっ、ぎゃーーーっ!」
元気な産声!!
ああ!!一人目が生まれた!!!!
わずか1分後、
「二人目も生まれる!」
同じようにガボガボッと聞こえ、
「おぎゃーーー!!」
やった!!二人目も元気だ!!!!

ああ、もう何といえば伝わるんだろう。
この時聞いた産声は、録音してなくても耳にちゃーんと残っている。
思い出すと涙が出てくる。

きれいにされた赤ちゃんがたちが、私の元に抱っこされてきた。
「どう?見える?○○さんの双子ちゃん、元気に産まれましたよ~。」
手術中はコンタクトができないため、そばにいた麻酔科の先生がメガネを
かけてくれた。
赤い、ちいちゃい赤ちゃんが二人、元気よく泣いていた。












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