ひっくりかえったおもちゃ箱

ひっくりかえったおもちゃ箱

11/05/1998

こんな雨の夜に・・・
Monday, May 11, 1998 01:01:32 PM
三十三歳、まだ自分の人生を諦めるには早すぎる。
でも、若いという年齢でもない。中途半端な大人の年齢。

「このままでいいの?」いつももう一人の自分が私に囁く。
「仕方ないじゃない」という私と、「このままじゃ嫌なのよ」という私と。
私の声と内なる私の声。
時々どちらの自分が本当の自分なのかさえわからなくなる時がある。

こんな雨の夜はふっと人恋しくなる。誰かと一緒にいたくて、誰かに話を聞いてもらいたくて仕方が無い。その『誰か』って・・・誰?
いつも自問自答を繰り返す。どこかで道が違っていたはず、それはどこだろう?
何時のタイミングにも選択肢はいくつかあって、BestはなくてもBetterはきっとあったはず・・・。
時間の渦に押し流されてワケもわからずぐるぐると踊っている。
そんな自分を冷ややかにみつめながら、膝を抱えてじっとしているのも自分。

「今日は遅い? 早い?」「多分、定時」
「そう、いってらっしゃい」という声が届いているのかどうかもわからない毎朝の夫婦の会話。
その時間を持たなくてもいい現在の環境だけでも少しほっとする。もう少し時間を過ごせば、そんな時間も懐かしく、恋しくなるのだろうか?
わからない・・・でも今はたくさんの過去の想い出を一つ一つ確かめながら小さな壜に詰めていく。そしてゆっくりと“ワタシサガシ”をしていたい。


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