美術館事情

私は美術館が結構好きです。 母が絵を描くので、母の影響もあって日本にいる時から美術館にいったりしてたからかな。 日本ではカメラで写真をとったり、模写してる人を見ることはありませんよね。混んでるしね。初めてパリのルーブル美術館に行った時、広い部屋の真中にソファーがあって、ソファーや床に座った若者が大きな絵を模写して画用紙に絵を描いてるのをみてびっくりしたものでした。アメリカの美術館では さすがに模写してる人は見たことないな。。でもカメラはフラッシュたかなければOKみたいですが。


さて 日本とアメリカでは美術館の価値観が少し違うと思います。アメリカは見る人がゆったり見れる!ということを重要視してるように思います。大きな美術館だと常設展の他に 企画物の展示会がちょこちょこありますよね。。開期は物によってですが、非常に有名な画家の企画だと2ヶ月近くやっています。しかし びっくりしたのは

  美術館に売り切れがある!

ということ。。ボストン美術館で マリー カサットというアメリカ女性画家(印象派)の美術展をやっていた時の事。開期の終了10日前くらいに美術館にいったら、”もう開期終了までチケットは売り切れです”といわれた。 ええぇぇ 美術館のチケットが売りきれってどういうこと??? その時はびっくりした。日本もそういうシステムを導入してると思いますが、チケットを購入すると○時○分から○時○分の間に入場できる券という形でチケットが販売される。でもごったがえして見る人がゆっくり見れないってことにならないように、人数制限があるらしい。

   すごい。。それでもチケット売れば儲かるのに。。。とちょっと不思議だった。。
   チケット購入はお早めに。。か。

見たいのに見れないのも悲しい けど 見るお客さんにのんびり見て欲しいから、収入が減っても売りきれでいいっていう考えも粋だなあと思います。

まあ 日本はヨーロッパからも アメリカからも遠いので、絵を借りるにしても輸送費も保険料も高いだろうし、その元をとるためには、できるだけたくさんの方に入場してもらわないと赤字にあるというのもあると思うので、売り切れにしたくてもできないんだと思いますが。。。            

Kaeru

さらにびっくりしたのは、ボストン美術館は毎週水曜日(だったはず)は午後4時半以降 無料で美術館にはいれて、午後9時まで開いている。寄付金 5ドル推奨とはなっているが、あくまで推奨なので寄付金の額は自由。。美術館は地元の人にとって憩いの場と言うか、芸術に触れる機会を提供するという公共的な役割もしてるんだなあとちょっと感動しました。。ニューヨークのメトロポリタン美術館も無料で入れる日があるようなので、今度チェックしてぜひ行って来ようと思います。

さらに アメリカの美術館は(日本もあると思うけど)メンバー会員というのが結構盛んです。年間50ドル位払うといつも入場が無料、さらに企画展(だいたい入場料10ドルはする)を2回無料で入れますとかそういう特典がついた会員制度がある。もっとも週に1日 夕方は無料で入れるっていう事をしている美術館の場合、わざわざメンバーにならなくても美術館に入れるわけなので、メンバーになってくれる人がいれば 美術館にとってはいい収入になるんでしょうね。

Kaeru

さて 美術館もそんな会員制度をしっかり商売にしている?ようです?? 1度入れなかった事があったので、どうしても見たい企画物がある場合、早めに美術館に行くようになった私。 しかし今年の5月、まだボストンに住んでて、NYのお友達のとこに遊びに行った時、MOMA(ニューヨークの現代美術館)で ピカソとマティスの絵画の比較 という展示会があるのを知った。。行った日は開期終了の1週間前。。きっと見れないな と思った。 やはり チケットはすべて売り切れで購入はできなかったが 少しだけ当日券もあるとのこと。。朝8時にはいくつもりが、計画性のない夫婦の私達がついたのは10時過ぎ。。もうとっくに売りきれていた。 しかし

    もし MOMAの会員になれば 今日のピカソ&マティス展のチケット無料でつきます!!

すごい! これで会員に入会させようとはすごい商売根性だぁと旦那とちょっとびっくり。私はその時点で大学生だったので、一般の会員より非常に安く会員になれた。でもその時点では ニューヨークに引っ越すとは思っていなかったし、どっちかっていうと西海岸に行く予定だったので、(彼は西海岸本社の会社で働いてたから、そっちに引っ越す予定だった) 貧乏なPuruchan家としては そのひとつの展覧会の為にそこまでお金を使うこともないだろうと断念しました。。

でも 売り切れのチケットをあげます ってことを条件に会員を得るとはなかなかやるなあ。。。





      図書館について


ついでにこっちの図書館について少し。日本と同じくほとんどのものが無料で借りられますが、返却日が遅れると1日1ドルとか罰金とられます。(これは街によって違うとは思いますが。。)私は日本では借りたもの返すのをずるずる延ばしがちな悪い癖がありましたが、こっちでは速攻返してます。罰金ももしかしていい案なのかも?

うちの近所の図書館での面白いサービスとしては、額にはいった絵を貸し出してます。貸出ししてるとこをみてると多少お金を払ってるようです。あと、ボストンのいくつかの美術館に無料で入れる(か割引)のパス(2人まで入れるもの)があって、予約をするとその日に貸してもらえるというのがあります。使い終わったらその日中に返しに行くルールです。ボストン美術館も一般で入ると今は10ドル位してしまうので 嬉しいサービスです。結構混んでる時期もあるので、日本から友達が来る時などは早めに予約しておくと便利です。(2人まで入れるので一緒にいく人はアメリカに住所がない人でも全く問題ありません!)それではまた♪





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