Qちゃん先生の子育てのヒント

ジャズチャンツ

flower ジャズチャンツ*家庭で生かす秘訣!


日本児童英語振興協会(JAPEC)主催のキャロリン・グレアム先生による
「ジャズチャンツセミナー」(大阪)に2006年11月13日(日)10:00~12:30
参加しました。
定員30名で受講料は5,000円です。


ジャズチャンツとは、英語の発音とリズムを身につけるための
最も効果的な方法として、世界各国で実践されている教授法です。
主に個人で英語教室を開かれていて、ジャズチャンツをレッスンに
取り入れている経験者の英語講師向けのセミナーでした。


えっ!? 私?
まったくの初心者! (^_^;)
プライベートでわが子に「 ロングマン子ども絵辞典(CD付)
使用しているくらいです。


とにかく、あの有名なジャズチャンツ創始者のキャロリン・グレアムさん
に会える!!
しかも、直接指導を受けられる!!
サインもらおう!!
写真も一緒に撮ってもらおう!!
そんなレベルです(低ッ!)。


おまけに、定員30名にもかかわらず、受講料が5,000円という安さ。
これだけで、なにも考えずに突っ走ってしまいました(いつものごとく)。


キャロリン・グレアム先生は、25年間ニューヨーク大学で
ESL(English as a Second Language)の教べんをとられ
ハーバード大学の客員教授としても活躍された著名な英語教育者です。


また、ジャズシンガー・ピアニストとしても世界的に有名だそうです。
ニューヨーク大学の教授であった1969年当時、ジャズクラブでふと
聞こえてきた会話と、自分の弾いていたピアノのリズムが重なったこと
がきっかけとなって、考案されたのが「ジャズチャンツ教授法」です。


さあ、セミナー会場に入ると、いらっしゃいました!
キーボードの調整をしていらっしゃします。
背がたかーーーーい! 180cm近くあるのかしら...スラ~としている。
写真で拝見するより、顔の輪郭がシャープで、とってもお若く見える!!
飾り気のない黒のセーターにグレーのズボン。


すごいオーラ!!!
アメリカ人独特の大きな?笑顔。
人を大きく包み込んでくれるような、優しくあたたかなイメージ。
とにかく、ステキーーー!!のひと言。


お声はちょっとこもったような低音。
あいさつの後、セミナーの主旨を説明するグレアム先生。
「I'll teach you how to create your own chant.」
えぇっ!!!
自分でチャンツをつくるぅーーー!? 



          (顔面そう白)



聞いてないよーーー。(笑)
そんな高度?なことが、初心者にできるの??
今でこそ、日本児童英語振興協会(JAPEC)のホームページには
セミナーの詳細が掲載されていますが、当時はなかった!
経験者向けとも、チャンツ創作とも、何も書かれていませんでした。


おまけに、一週間前に案内が届き、指定テキストが必須だという。
Children's Jazz Chants Old and New
◆Holilday Jazz Chants
この2冊のテキスト代合計約5,000円(3割引で買えましたが。。。)!
それも、CDはついていない。
本だけの値段。キーーーーーー!!!


チャンツというのは、メロディーのない歌。
手拍子を合わせ、リズミカルに言葉を発します。
コツさえつかめば、普段の会話や、単語、な~んでもチャンツに
なっちゃうというからおもしろいですね。


英語独特の「強弱」のリズムを身につけなければ、本物の英語は
聞き取れませんし、リズムにのって話さなければ、相手に通じる
英語にはなりません。
チャンツは、外国人が口語英語を習得するための近道とおっしゃって
います。



チャンツの効果について、導入のお話が興味深かったのでご紹介します。


ニューヨークというのは、人種のるつぼといわれています。
街を歩いていると「Do you speak English?」と聞かれることが
よくあるそうです。
こういう時、多くの人はトラブルを避けるために「No.」と答えるの
だそうです。


でも、グレアム先生の生徒さんには、「No.」と答えてほしくなかった
んだそうです。そこで、答え方としてこんなチャンツを考えたそうです。
「Yes, I do, but not very well.」
言いながら、パン パン パン パパ パン パン パンと
手拍子を打ちます。


notの[a]の大きく縦に口をあける発音と、wellの口を突き出し
すぼめて発音する[w]は、外国人には難しい発音だったので
わざとそれを入れて作られたそうです。
これを何度も何度も訓練します。


すると、どうでしょう。
ことばは忘れてしまっても、作ったリズムで手拍子をパンパンと
たたくだけで、ちゃんと言えてしまうのです。


実際、私もやってみましたが、本当にそうでした!
手拍子に合わせ、意識しなくても自然に言葉がついて出てきます。
脳が勝手に学習しちゃうんですって。
「リズムでインプットすれば、すごい効果があるのです。」
グレアム先生がそうおっしゃいました。納得!!


チャンツには、4つの種類があるそうです。
(1)Sound(LやRなど)
(2)Grammer(文法。I do, she does, etc.)
(3)Everyday Language(日常会話ですね。Sorryなど)
(4)Vocaburary(単語。例えばruler, eraser, chairなど)


そして、チャンツを創作するには、formula(方式)があり
セミナーでは、そのformulaを教えていただいたわけです。
特に感心したのは、グレアム先生のこのポリシーです。


チャンツを作るときには、子どもの年齢に応じた、ほんとーーーに
「usefulな」英語を使いなさい。
「Ask yourself: Is it real language? 」
例えば、「Are you a man?」(あなたは男の人ですか?)
こんなのは、goofy question、愚の骨頂ですって。ほんとに(笑)。


発音もしかり。
日本人が自分の子どもや生徒に英語を教えるとき。
ネイティブスピーカーが実際に話す発音やリズムでインプットする
ことが大切だそうです。



本の「 Children's Jazz Chants Old and New 」のP.2に、「Shoes and Socks」というかわいい歌が入っています。身の回りの衣類の単語をチャンツのリズム
にのって覚えようというものです。
冒頭は、こんなの。

What do you wear on your head?
A hat.
What do you wear on your hands?
Gloves.
What do you wear on your feet?
Socks.
Shoes and socks.
Shoes and socks.


「Shoes and socks」と書かれていますが、and のところ、そのまま
and と発音しません。


口語では、「Shoes'n'socks」なのです。
ネイティブスピーカーは、通常、and とゆっくり言いません。
a と d は「reduction」されるのです。
だから子どもに教えるときは、「Shoes'n'socks」と教えなさいって。


Who is she?
―She is my mother.
これもそうですね。


ネイティブスピーカーは「Who is she?」だなんて、こまぎれに
発音しません。(ただし、すごく強調したい場合は「Who IS she?」
のように、isが強調されて言われますが...)


じゃあ、どう教えればいいですか?
Who's she?
―She's my mother.
なんですね。


ネイティブスピーカーが「Who's she?」を発音するとどうなるでしょう。
カタカナで無理やり書くと「フーシィ?」です。
Who's のsは省略です。
おもしろいでしょ?


また、私が個人的に感じたことですが...
グレアム先生の作品にはたくさんの替え歌があります。
セミナーで使った本「 Children's Jazz Chants Old and New 」の中にも
こんなオリジナルの歌がありました。


Skip To My Lou
My Bonnie Lies Over the Ocean
Have You Ever Seen a Lassie?


これを英語子育て中のお母さん方がおおいに利用して、替え歌で
教えたい日常会話表現を教えていく方法もあるのです。
例えば...
メロディーは、「Are You Sleeping?」です。ご存知ですか?


オリジナルは
Are you speeping?
Are you sleeping?
Brother John
Brother John
(続く)というもの。



これを替え歌にします。
Are you hungry?
Are you hungry?
Yes, I am.
Yes, I am.
Do you want a rice ball?
Do you want a rice ball?
Yes, I do.
Yes, I do.


いかがですか?「a rice ball」とは「おにぎり」のことですね。
小学生以上のお子さんが英語教室で習う文型が出てきます。
中学で英語の科目にも出てくる文法です。
「Yes, I am.」 と 「Yes, I do.」ですね。
子どもって、これが以外に、すんなり出てこないのですよ。
「Yes...」でとまっちゃう。


ところがどうでしょう。
英語の臨界期といわれる6歳までの間に、歌やチャンツのCDをかけ流し
したり、お母さんが肉声でインプットしておけば、無意識の脳に入ります。
本格的に習い始めたとき、いやおうでも口について出てくるはずです。



この歌は便利ですよ。
日常会話です。
おにぎりのところを、スパゲッティにしてもいいし、いろいろな
たべものに応用できます。
hungryのところを、thirstyにすると、飲み物の名前も覚えられます。


15分間の休憩以外、ほとんど2時間以上、グレアム先生が歌ったり
お話したり、先生はお疲れになったことと思います。
でも、ずーっと笑顔でニコニコ。
すごいパワー。


本当にぜいたくなセミナーでした。
ちょっとこっぱずかしいのですが「愛をいっぱいもらっちゃった!」
って感じ。
ハートがあつくなりました。


で ! 大 切 な こ と 。


習得したことを、レッスンや英語子育てに生かしていかなければ
なにもかも「水の泡」なんですよね~。
なんにもならない。(←自分へのいましめ)
みなさんも、今日読んでいただいて、ためになったと思われたら、ぜひ...




    実 行 し て く だ さ い ね (*^▽’)v




最後に!


テキストを買わされたので(!)そのCD「 Children's Jazz Chants Old and New 」も購入しました。
これがすごくいいのですよ~。
もっと早くに出合っていればよかった~。
本当に使える英語表現の歌とチャンツ51曲が収録されています。


チャンツは親子の会話、子ども同士の会話。日常会話。
ユーモアもあっておもしろいです。
ジャズチャンツのリズムにのって、生きた英語が覚えられます。



アメリカ英語で、入門から中級レベル。
主に子どもたちの歌声です。
グレアム先生も出演されています。
対象は5歳以上~中学生となっていますが、2、3歳からでも
充分楽しめる内容です。
長く使えるからうれしいですよね。


歌詞カードはついていません。
ある程度英語経験がおありのお母さんは、聞いてわかると思います。
歌詞が書いてある本も欲しいという方は Children's Jazz Chants Old and New ヘ。楽譜とイラストのオールカラーの楽しいテキストです。


Jazz Chants TextbookJazz Chants Book
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