その7

★★ザ・社長への道!★★その7
~再びポートランド編・最終日!~


・・・とうとう最終日が来てしまった。。

全額借金をして~
ポートランドに揚げパンZの生地の材料を知る為にわざわざ来て、はや一週間。
・・・日記のネタは山程出来たが~

今だ何の成果もない。。

あと1日で結果を出さねば!
最後の日の朝。この日が勝負だ!!

買って食べる事は出来る。
しかし、作り方がわからない。
生地の作り方も売ってる人間すら知らないのだ。


・・・じゃあいったい、どうすりゃいいんだ?


考えた。
考えた。
考えた。


そして、一つだけ思いついた事があったのだが・・・
これは人の力を借りないといけないし、頼む事は出来るが~
頼んだとこで引き受けてくれるかもわからない。。

その思いついた事とは・・・

自分が以前に接客業をしてた時の店に
A製粉という日本最大手の会社の方がよくいらしてたのだが、
その中で一番仲良くさせて頂いてた方が実は取締り役のBさんで・・・

生地を持ち帰り、A製粉の研究所で成分分析をしてもらう事!!

そうすりゃ~原料がわかるだろ!!

力貸してくれるかな・・・

Bさんに思いっきり国際電話をする。

今、自分がポートランドにいる事とその目的は、
この方にはメールで伝えてあったので~
事情を簡単に説明すると~


うちの会社の施設は思う存分使っていいから!
と了承してくださったのだ!!


そうと決まれば、今日の目標は揚げる前の生地を売ってもらう事に決定!!


そして昼過ぎに会場へ。

揚げパンZの屋台はあいかわらず6軒出ている。
そしてあいかわらず行列が出来ている。

今度は彼らがどうやって揚げてるか、大きさや重さや~
どんな味付けをしてるのか・・・等を観察しながら写真を撮りまくる

食べる、、、どうしてもこれを作れるようになりたい!

そして、今度は屋台一軒一軒を周り、生地を売ってくれないか?と話すのだが~
どの屋台でも答えは


NO!


は~。。。

そして15時すぎに、バイトのメンバーがそう入れ替え。
駄目もとで再び一軒一軒周り、生地だけなんとか譲ってくれないか・・・

答えは全て同じ。門前払いに近かった。



そして日も暮れ始め~いろんな店が店じまいを始めてしまう。。

残るは一軒!

ここで駄目だったら・・・俺はここに何しに来たんだ・・・??
夕日を見ながら少し泣きそうになどはならなかったが、
最後の一軒へ!駄目もとで~しかしほんのわずかな勝算を抱いて!
そして、けじめとして!閉店間際の店に突撃!!








「すいません!その生地がどうしても欲しいんです!譲って下さい!!」










『あ~~・・・いいよ!内緒だぜ(笑)』

そうウインクをして2ドルで譲ってくれた兄ちゃんがいたのだ!!


始めは信じられなかったのだが、
隠れて生地を包んでくれてる兄ちゃんを見て~
抱かれてもいい!とさえ思った(うそ)


そう、女神は最後に微笑んだのだ!
閉店間際ならどうせ生地を捨てるんだから、
生地を譲ってくれるかも!
と、にらんだ自分の勘は間違ってなかったのだ!

こうして私は翌日の早朝~
いろいろと助けてくれた友人と再び再会を約束して、

そして手に入れた生地を大事に抱えて~ 
2002年6月5日

日本に無事に帰国したのであった。

<つづく>


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