風とこころ

風とこころ

6魔王の精神年齢

6魔王の精神年齢。







「それで、あの~・・・陛下?」

「ん?(何だ?)」

「もう、お体の方は大丈夫ですか?」

「う、うん。たぶん。」

まだ体がフワフワとする様な感じがするが、まあ、大丈夫だろう。

それより聞きたいのは・・・

「(何で近づいて来てんの!?)」

ゼロスはベットを降り、少女に近づいてきた。

「本当にですか?」

「(うはっ。見下ろすなよっ!てゆうか、何かゼロスでかくなってねえ?)・・・う、うん。」

なぜか、ここに来る前よりゼロスが大きく感じる少女。

立ち上がってみるとよくわかる。少女の身長が縮んでいる。

「(はわっ!?なんでっ、ええ;)」

「それでは、行きますか?」

「ちょっと待って。」

『むんず』とゼロスの服を掴み、見上げる少女。

「なんですか?」

「あのさ~、なんでうち背低くなってんの?」

精神体の形態が違うのはわかっている。でも、身長まで低くなるのはよくわからない。まさか・・・

「ああ、陛下は精神年齢が低いんじゃないですか?」

「(キター!!やっぱりそうか~!?自分でもそうだとは思ってたけど・・・まじか?)あちゃー・・・。」

「?」

「じゃ、じゃあさ。うち今何歳くらいに見える?」

「えーと、だいたい11歳くらいに見えますが・・・」

「!?(まじか。11っつたら、小4くらいか?あちゃー。自分成長してねーな。)あー。そっか。」

「それで、あの~・・・」

「あ、どっか行くんだっけ?」

「はあ。そうですけど・・・。もう、いいですか?」

「(あー、たりー。)・・・いいよ。」

「では、行きますか!」




+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

つづく。







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