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2011.08.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私の三つ下の弟のことを、ふと書いてみたくなりました。

父は、政治的な分野に強烈な上昇志向を持った人でして、息子にかける思いも強く、弟には、ぜひとも法文科にすすみ、弁護士か政治家になって欲しく、弟がうまれたとき、「将来選挙カーで連呼しても栄えるような名前」をつけました。

弟は、おっとり、のんびりした、人好きのする子どもでして、とても父のようにバリバリ競争をのし上がっていくタイプには見えず、回りに愛されて育ちました。

彼は小学校の時、「将来の夢」という題の作文に、「将来は牧場で働いてのんびり暮らしたいです。」と書いて、両親をがっかりさせました。特に父のがっかり具合がひどかったのが、私の印象に残っています。

小3の真冬に、うっかり学校の鯉の池に落っこちる。
小4の時、学校でひどい腹痛を起こして、大騒ぎになって、救急車に乗せられる。(原因はただの便秘)

そして、彼の暗い暗い中高時代。

家では、暗~い顔しかみたことがなく、覇気がなく、死んだような目で、朝は長時間トイレに籠る。
中学の担任から、『オマエは女の腐ったようなヤツだな。」と、暴言を吐かれる。

家では、ほとんど口をきかず、母は心配のあまり(?)リューマチ発症。

長いトンネルに入ったような弟くんでした。

高校を卒業して東京の農学部に進んだぐらいから、夜が開けてきて、バイクで遠出したり、バイトをしたり、海外旅行に行ったり、楽しそうにひとり暮らしをし、卒業後は、食品会社に就職。今に至る。


最近、競技用自転車にハマり、そのうち、マラソンを始め、たのしそう。実家で会うと、いつも穏やかで明るい顔をしている、安定感のあるオトコになっております。

当時母は、弟のことをすごく心配して、この子は叱ると萎縮する子だからといって弟のことは決して責めず、とばっちりで、私には、言~いたい放題。あんたがお勉強教えてやらないから弟の成績が悪いんだと責められ、父がちっとも子育てに関わらないからだ、など、父のグチも、えんえんと聞かされ続けて、なんだか何年もの間、母のサンドバックみたくなっていました。こちとらえらい迷惑だったのですが、今の弟を見ていると、な~んも心配することなかったのに、と、思います。

でもって、当時は、見かけは安定感があって全く危なげなく見えたらしい私は、大人になってから、何年の間も、しつこくしつこく、当時の母に激怒する羽目に。

ニンゲン、なにが幸いするか、わかりません。
辛い時期に、子どもが家庭で不機嫌に辛そうにしていられる、というのは、大切なことですね~。
ちっ。私は、損したわ~~。ムリに明るくふるまっちまった。

それでもって、父のこと。
父は、弟の将来の夢にがっかりしたものの、(あいつは、まあ、しかたない。オレはあきらめた。)と、自分のお仕事にいそがしく邁進し、そこをまた、息子に無関心だと母に非難される、という状況にあったのでした。



父って、自分が好きで、ある意味無邪気で、おもしろいひとだなぁ、と、最近思うようになってきました。
発信が強くて受信が壊れてる。はた迷惑なところもありますが、憎めないというか。
あいつはまあ、しかたがない、と言う父の割り切り方は、長い目でみると、弟にはよかったな、と、思います。


















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Last updated  2011.08.02 09:23:16
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