『と』のページその２

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●トライアングル・ラブ・バトル　～くされ縁の法則～　　　　原作者：吉原理恵子
　メーカー：マリンエンターテイメント

要キャスト：鈴村健一・遊佐浩二・野島健児・千葉進歩・神奈延年
　　　　　　　　　　　　　　　　保村真・加藤木賢志　他
****************************************************************
　えっと、面白い・・・・・のかな？コレ（笑）
なんか、既に出来上がっているシリーズモノの番外編っぽい雰囲気なンですが・・。

でも、ブックレットを読むと、第１巻目をドラマ化してるからストーリーは最初か
ら始まってるワケで中身を飛ばしてるワケじゃないみたい・・・・

でも、聴いてるとまるでシリーズのダイジェスト版かなんかみたいな雰囲気が
全体的にあって、なんかなんかなんだよなああ・・・・

主人公の３人の男の子のお話なんだけど、２人のストーリーテラーが別にいて
彼らが出しゃばって、３人の男の子達の性格とか学園状況とか代わりに語ってくれ
てるから、ハナシが判りやすいンですが、このストーリーテラーの２人が物語の
進行状況をリスナーに語ってる意味がよくわからン・・・・
のですが、シリーズモノで今後キャラクターが増える予定だからってことなのかしら？？

トライアングル・ラブ・バトルっていうからには、ドタバタな明るい学園三角関係
ものだろうなぁ。って思って期待して買ったンですが、それほど三角関係じゃなかったかも・・・・

翼（遊佐氏）と龍平（野島氏）を夢中にさせている男の子が哲史（鈴村氏）なんだ
けど。翼と龍平が、もっと激しいバトルを展開させるのかと思ったらそんなこと
なくって、翼と龍平と哲史は普通にいつも一緒にツルんでるだけで、仲違いもなく
恋の誤解もなく、ヘンに仲良しさん同士。

でもって、翼と哲史はとっくの昔に恋人関係になってるンだもん・・・・。
ちょっと、拍子抜け・・・・

２人のカッコイイ男の子に言い寄られてあっぷあっぷしてしまう、パンピーな少年
の『僕の性春白書BL版』を期待していたので、ちょいがっかりだったかなあ・・

あとね、やっぱ原作者が吉原さんだけあって、主人公の哲史っていう少年には
ちょっと暗い過去とかあったりして、それほどノー天気でアホアホ三角関係ものじゃあないのよね（笑）

タイトルだけ聞いて、アホアホラブコメ＆ラブバトルを期待すると、ちょっと
チガウかも・・・て思いそうデス。
ストーリー的にはキャラクターもしっかりしてるし、よく出来た学園BL話だとは思います。

でも、これってドラマCDもシリーズ化されるっぽい雰囲気有るンですが、今後は
そうゆうラブバトルとか？あるのでしょうか・・・・・

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●虜にさせるキスをしよう　　　　　　　　　　　　　　　　原作者：水城薫
　メーカー：ムービック

要キャスト：諏訪部順一・鈴村健一・永島由子・河本邦弘・今井麻美・新垣樽助　他
****************************************************************
ぅーーん。なんていうか、やっぱり原作の方が十二分に面白いです・・。

ドラマCDだと、どうしてもキャラのセリフやモノローグを連ねることでしか内容が
理解できないンだよね。

ンでも、ソレだと、小説で読んだときの水城さん独特の文章使いっていうのが出て
こないので、主人公の藤也が持ってる前向きな天然系とか、我が儘で傍若無人で
冷血漢みたいな将臣なんだけど、彼が密かに隠し持ってる心の意図みたいなのが
リスナーには届かないので、フツーに聴くと・・・・

【藤也は叔母に頼まれて、１０日間だけ男性モデルの付き人をするバイトを約束
してしまう。そして外出先で、美貌の青年がチンピラに絡まれている所に遭遇する。
正義感の強い彼は青年を助けてあげるが、ほいほい付いていった青年の部屋で
こともあろうに酒を飲まされて、強引に体を奪われてしまう。
しかし、驚いたのは約束していたモデルの付き人というバイトは、実は藤也を
襲った青年の付き人だったのだ！

唯我独尊な傍若無人帝王ショウこと将臣に、機嫌次第で好き放題に弄ばれてしまう
藤也の付き人理不尽ラブストーリー】

ってカンジのお話になってるンですよ。

や。ってか、それだけでなくてストーカーに狙われてるショウこと将臣への
脅迫文シーンとか、ストーカーに拉致られた藤也のシーンとか、その彼を将臣が
救出するシーンとかもあるンですが。

基本的には、将臣を脅迫する男女の方はゼンゼンどうでも良くて、藤也を強堅に
モノ扱いする、偏執的激愛情で言葉の足りない絶対俺様君主！に囚われていく
受け理不尽モノにポイント重視！なストーリーなんですが、だからこそ、ドラマCD
ではそうゆうテイストが充分に発揮されて無くて、チンピラから助けて貰ったのに
ありがとうの感謝もなく、藤也を偶然拾った面白い玩具みたいに
体の自由を奪ってからモノにするという、陰湿な行為をする将臣も理解できない
し、そんな彼にだんだん惹かれていく藤也も、なんだかよくわからんヘンな人
にしか、聴こえないの(T_T)

確かにフツーに考えれば、カラダから始まってカラダで続いてくおかしな２人
なんだけど・・・ああっ！でも、違うの！なんていうかこの虜シリーズって
いうのは、実は、根本的なトコは
ソフト嗜虐趣味なンだけど、ソレを読者に感じさせないトコがいいのよ～～！

普通のBL小説なら最後くらいに有るはずの『お前が好きだ』だの『愛してる』
だの全くなくてそれでも、少しずつ造られていく将臣だけの愛のカタチっていう
のが有って、それをカラダを通して心で感じ取っていく藤也の愛され方っていう
のがぁあ！！いい具合に進捗していくシリーズなんですよ・・・・

だが。しかし。ドラマCD１枚では、ソコまで行き届いて無くて残念でした。

あと、藤也の声を充てていた鈴村さんは、完全に藤也のイメージそのもので
キャラの持つ雰囲気にハマリ過ぎて、かえってびっくりしちゃいました^^;
その一方で、将臣の声を充てた諏訪部さんは色が濃すぎて、将臣が持つ
他人への無関心さとか？人の痛みを知らない狭量なトコとかを、できればもう少し
自然な声で喋って欲しかったかな・・・・