>そういう「アジア各国のエース級」の選手を取り入れていけば注目度は増すのではないでしょうか。放映権とMDはそれでこそ向上の可能性があるのでは、と。

考えてみれば、ヨーロッパのクラブが日本相手にやっている商売を真似ればよいわけだ(笑)。日本代表は各地でそこそこ人気があるようですし、下地はありそうですね。

>ちなみにヴェルディのような国内でダーティなイメージが定着してしまったクラブは、外国人を全てアジア人にした方がメリットがあるんじゃないかと思ったりもします。

各クラブのコアなサポーターの間ではともかく、世間一般には「定着した」というほどでもないのでは(笑)。 (2006.02.05 21:56:52)

Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

Atletico Tokyo~アトレチコ東京~

2006.02.02
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カテゴリ: Sports Business

今のJリーグクラブの観客動員と経営の状況は、大きく次の4つに分類されると思われる。



1・営業努力が実って観客大動員に成功し、これが他の収入にもつながり、
  親会社なしでも利益を出せるクラブ(浦和、新潟)
2・営業努力が実って観客動員においてそこそこの成果はあるものの、
  依然として親会社の助けが必要なクラブ(大分、東京、横浜など)
3・営業努力はしているが、観客動員においてまだまだ満足の行く成果が
  出せていないクラブ(多くのJクラブ)
4・営業努力をする以前の、会社組織の問題などで苦しんでいるクラブ
 (柏、神戸、名古屋など)

※大分は親会社を持っていないが、現状の動員成績などを見て、カテゴリ分けするに当たりここに入れさせてもらった(親会社がないからこそ動員で成果が出ていても昨年のような危機にも陥るわけだが、彼らのやり方は本来のJの理念からすると正しい)



4は論外として、1~3は、その地の環境で左右された部分も大きいが、観客動員戦略の努力の程度でも決まってくる。とはいえ、地域密着と軸があるJリーグは多くのクラブは2くらいまでは行けると思う。もしかしたら新潟2号みたいなクラブも出るかもしれない。ただ、1やその上となるとどうであろうか。例えばFC東京ならFC東京で、正直今のままでは経営上の更なる大きな飛躍(つまり、収入が2倍になるとか)は難しいと思う。現状はまだ下のクラブが多く、彼らの底上げを待つ時期なのかもしれないが、私は上のクラブの更なる飛躍という観点において、今年あたりを境にJリーグの限界が見え、行き詰るのじゃないかと思う。


Jリーグクラブの経営について別の言い方をすると、Jリーグはこれまで、地域密着以外のツール(ここで言う「ツール」は、試合の価値を上げることを指す)での観客動員戦略は、そこまでしていたわけではない。今の状況が続くと、ある程度まで観客が増えても、そこから更に価値を上げる努力をしないことには、観客単価も上がらずスポンサー料や放映権料も伸びない。それでは「親会社なしでも運営できる」理想形は作れないし、レベルも上がらない。


例えばイングランドと日本で比べたとき、収入差が出るのは放映権だけではない、入場料もそうである。プレミアリーグは平気で1試合5000円くらいが相場となっている。確かに、チケットの単価を上げることは収入増のためには必要となる(もちろん、プレミアの価格は異常であるし、闇雲に値段を上げろというわけではない。席単価を上げて付加価値を提供する顧客と安く楽しんでもらう顧客に分けるなど工夫すればよい)。


Jリーグの経済規模は今やオランダとフランスの間くらいまで来ている。ただしそれは、物価指数を考慮に入れていない数字であるし、経済規模とは裏腹にリーグの選手レベルはまだそこまで行っているわけではないのが現状だ。つまり、地域密着だけで伸びては来たものの、欧州が行ってきたことを踏襲するだけでは収まるところに収まるしかない(下手をすればベルギーリーグクラスに落ち着くだろう)。そんな状況をファンが許すはずはない。


先に述べたいろいろな価格を上げるには、それ相応の価値をバックする必要がある。例えば年間チケット購入者にだってそうだ。それが試合時のおまけのイベントでもよいし、ギブアウェイ(無料プレゼント)でもよい。それで顧客が満足すればよい。だが、これがとても難しい。企画を行う人材もノウハウも未だに手弁当に近い(それが悪いとは言わないが、限界はある)。つまり、このような企画が実際の結果につながるほどの高みに行くには、それ相応の人材やノウハウが必要ではないか。そして、この部分に投資できるか否かが今後のJリーグにおいてキーになってくると思われる。


これは日本のスポーツ界全体に言えることだが、これまでほとんどのクラブは「投資」と言ったときに「選手の投資」や「設備の投資」しか考えてこなかった。これはクラブレベルを上げるためであるし、それもかなり重要ではあるが、今後Jリーグが行わなければいけないだろう、クラブ価値を上げるためにできる投資はこの2つに留まらない。例えば選手に礼儀作法、インタビューの受け答えを指導する人材だって必要だし(マンUなんかはテレビ局の元キャスターを引きぬいてやっている)、ファンイベントのためにプロのイベンターを起用するのだってよいだろう。カラスコという、マスコットの中の人材にお金をかけた楽天は事実、彼が観客動員に大きく貢献した。観客動員増大のためにジダンやロナウドに10億も払おうとするなら、他にやることがあるだろうと言いたい。


この戦略に問題がないわけではない。何より費用対効果が見えづらいという問題が生じる。そこに投資してどれだけ収入が増える見込みがあるのか、そのデータが日本にないのである(こういう部分こそ、自分を含めてアカデミックの人間が研究すべきなのだが…情けないことにこっちも人材不足である)。


他の問題でいうと、例えば付加価値を上げることでロイヤリティを感じ、「毎回来なくてもシーズンチケットを買ってくれる人」が増えるかもしれない。しかしシーズンチケットが増えるのはチケット販売的にはいいが、来られない人が多い場合に、スタジアムが空席で空虚感が生じるリスクがある。ので、行けないと分かっている人への転売システムなどを作ることが求められるが、こういうものにITは欠かせない。他にも、付加価値の向上にITは確かに使える。しかし、そこまで頭を回してITを使うだけの人材とお金は、今のJリーグの規模では簡単には捻出できないと思われる(CRMに至っては、1流の企業で100億単位の投資をするような代物だ)。成功するかもわからない、どれだけのリターンが見込めるのかわからないのが現状であり、どこかが「はじめの一歩」を踏み出さない限りは。


ただ、Jリーグはどこかでこの一歩を踏み出さないことには、現状からの大幅なアップは望めないのではないか。どこでこの流れが変わるかが見ものである。






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Last updated  2006.02.02 12:51:13
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Re:停滞を予感させるJリーグ経営(02/02)  
 レッズしか中身が分らないので、レッズを例に取ると、レッズのファンは浦和だけではない。茨城、栃木、群馬、東京など周囲の県にも及んでいる。 地元だけでは、毎試合あれだけの観客は集まらない。 広告収入の努力にも貪欲だ。大型ビジョンの4隅を動く広告スペースとして売り出す。 またレッズ・ランドを子会社にする予定など、経営努力している。 またレッズは育成に力を入れており、今年も若手の外部からの入団は1人だけ、他はユースからの昇格、契約も3年と他のクラブよりも長い。3年で実力を付けて欲しいとの思いが表れている。 そしてレッズの次の戦略はアジアから世界に。昨年の目標もアジア進出だった。天皇杯優勝で辛くも目標は達成した。今年は準備期間、来年はアジア優勝~世界クラブ選手権出場を狙う。
 ただし、今日のレッズは営業努力だけではない。J2落ちしたときに小野、福田をはじめ全員が残留してくれた。あの時のクラブの対応、選手の思いがサポを熱くした。 クラブ、選手、サポの信頼関係はJ2落ちしたときに出来たといってよい。
 レッズを支えるサポの多くは団塊の世代、彼らが息子や娘、孫のけん引役になってる。 ハートフル・クラブなど年配者への努力もしてる。
 横浜も来年から経営の独立を計画してる。頑張って欲しい。
 下位のクラブは育成や素質のある外国人を発掘し、ビッグクラブに売ることで収入を得ることも欧州では普通だ。 オランダのフェイエノールトなどはビッグクラブなのに親会社が無いから、選手の移籍金が重要な収入になってる。

(2006.02.02 13:26:00)

Re[1]:停滞を予感させるJリーグ経営(02/02)  
アルヴァロ  さん
>レッズ君2006さん
書き込みありがとうございます。

浦和レッズの収入については、その努力も成果もすばらしいものがあります。今後も少しのブレはあるでしょうが、全体的に見たらやはり最も経営として安定しているクラブだと思います。
ただ、選手の育成についてはまだなんともいえないんじゃないかと思います。未だにユース出身のレギュラーが出た例がないこと、何よりも即戦力の度重なる獲得を行っていることによって、若手に出場のチャンスがあるのかという、ビッグクラブ特有の問題の解決についてはまだ不透明と言わざるを得ないと思います(少なくとも、外部からはレッズが育成に熱心だという声はあまり聞こえてきません)。とはいえ、上の本題に照らせば、熱狂的サポーターがいるレッズですし、典型的ビッグクラブとしての道を歩んだとしても、これは大きな問題にはならないんじゃないかと思います。


横浜については独立採算を目指しているとは言っても、今の親会社が練習場を立てたり、スタジアムやユニフォームのスポンサーになったりしているので、これは資金名目がスポンサー料に変わるだけで実際の構造に変化がないことになるので、説得力がないというのが感想です。むしろ彼らは横浜と日産で密着していこうとしているので、それでいいと思っています。 (2006.02.04 12:18:59)

続きです  
アルヴァロ  さん




私が今回最も言いたかったのは、「選手売却で運営することは日本では難しいから、他の収入を考えなければいけない」ことです。(山形なんかは選手売却形式ですが、供給はあくまで日本人ですので必然的にレベルは落ちます)。
これまで日本にいた外国人で最も高く売れたのはドゥドゥ(柏→レンヌ)だったと思いますが、これが13億円。仮にこのくらいの売却が毎年のように各クラブができるのであれば、レッズ君2006さんのおっしゃるビジネスモデルはいいと思われます。が、EU枠もなければ外国人枠も3人だけ、しかもレベルもそこまで高くないけれども物価だけはべらぼうに高い日本です。これまでのJリーグクラブの外国人選手を見ても、このモデルは難しいといわざるを得ないのではないでしょうか。確かにこのモデルは欧州では普通ですが、日本には日本固有の環境と長所があるので、それを考慮していかなければならないのはないかと思います。 (2006.02.04 12:19:17)

Re[2]:停滞を予感させるJリーグ経営(02/02)  
アルヴァロさん
>ただ、選手の育成についてはまだなんともいえないんじゃないかと思います。未だにユース出身のレギュラーが出た例がないこと

 そうですね千島だけですね^^; でも堤やエステグロなども出場を果たし、数年後に中心選手になると思います。
 高卒選手も育ってきてます。長谷部、啓太などは無名の選手でした。赤星、細貝、横山なども出場を果たしています。 3年後の主力たちです。
 今のレッズは他クラブからのオファーは選手に伝え、選手に移籍の自由があります。 今年も数人にオファーがあったが全員が残留を選んだようです。
 6月過ぎには海外に出て行く選手もいるので、来年のACL優勝に向け、補充も必要になってくると思います。 36人のうち10人が20歳以下の若手、9人がユース上がりです。
 これらの選手が次の時代を担ってくれると思います。 赤星、細貝、南、横山などは他クラブに行けばレギュラー取れると思う逸材です。
 山形以外は利益の出せる株式会社なので、切磋琢磨し本気で優勝を狙いに行くクラブが6チーム位出てくるとJが次のステップに行ける気がする。
(2006.02.05 05:44:11)

Re:停滞を予感させるJリーグ経営(02/02)  
 レッズと地域活動、レッズは埼玉大学に講師を派遣しスポーツマネジメントや概論の講義、ハートフルクラブ活動で、シニア、キッズだけでなく小学校、中学校のサッカー授業の手伝い、レッズランドはサッカー、フットサル、野球、ラグビー、テニス、サイクリングなどを会員になると公共施設並かそれ以下で利用できます。
 このほかに障害者との交流、献血の協力、サポ・カレンダーなどなど地域貢献しています。
 またチケットもホームタウン先行販売、レッズランド会員先行、後援会斡旋、パートナー斡旋など地域優先で、一般発売はそれらの後と地域優遇策がされています。
 試合の運営ボランティアは後援会会員、レッズ・フェスタは後援会とレッズの共催。 後援会も個人、法人の2種類、公式サポクラブなど、みんなが参加できるようになっています。
 練習場のクラブハウスにはカフェもあり、練習のほとんどが無料公開です。
 親会社が三菱自動車と資金不足だったせいもありますが、独立経営のために地域の会社も株主になって支えています。
(2006.02.05 06:22:10)

Re[3]:停滞を予感させるJリーグ経営(02/02)  
アルヴァロ  さん
>レッズ君2006さん
細かい説明をありがとうございます。

若手がどれだけ育つか、については見守るしかないようですね。2,3年後に即戦力クラスとどこまで戦えるレベルになっているかでしょうし。若手の中では個人的には細貝には興味があります。

>山形以外は利益の出せる株式会社なので、切磋琢磨し本気で優勝を狙いに行くクラブが6チーム位出てくるとJが次のステップに行ける気がする。

マスコミが紛らわしいことを言うのですが(Jリーグもでしょうか)、黒字クラブが多いというのは、親会社が事実上の補填をしているからです。親会社が数億~十億単位のお金を出すので最終的に黒字になっているのが実態で、その例外に当たるのは独立した浦和、親会社をつけていない新潟、横浜FC、大分、甲府くらいです。そういう「J本来が目指すべき姿」を遂行しているクラブ運営をすると、新潟浦和はともかくとして、そこそこの動員を達成している大分クラスのクラブでも、昨年危機に陥った…という状態です。つまり、収入構造がまだこのような状態なのです。これを抜けない限りは安定的に優勝を狙える体制にならない、よって次のステップになかなか行けないのかな、と感じます。 (2006.02.05 09:39:33)

アジアに市場はあるのか?  
念仏の鉄 さん
確かに国内市場には頭打ち感がありますね。観客動員には物理的限界があるし、放映権収入が今後飛躍的に伸びるとも考えにくい(民放各局は陸上や水泳やフィギュアスケートの世界大会には大金を投じているらしいのに、なぜJリーグには出さないのか、という点には研究の余地があると思いますが)。

国内が頭打ちなら海外市場はどうでしょう。ACLに出たからといって欧州CLのような多額の出場料が得られるわけではないでしょうけれど、例えばガンバ大阪なり浦和なりがACLで勝ちまくることで、アジア各地にファンを育ててユニホームを売る、というビジネスが成り立つのかどうか、という点には興味があります。かなり先走った話ですが(笑)。 (2006.02.05 11:53:37)

Re:アジアに市場はあるのか?(02/02)  
アルヴァロ  さん
>念仏の鉄さん
書き込みありがとうございます。

>民放各局は陸上や水泳やフィギュアスケートの世界大会には大金を投じているらしいのに、なぜJリーグには出さないのか、という点には研究の余地があると思いますが

やはり日本は代表至上主義なんでしょうね。地域性を重視するJリーグは逆に言うと全国レベルの放映には向いていないとも言えます。カップ戦の決勝などでも視聴率が5~10%と聞きますし…。ただ、ソフトの魅力の向上としてはまだ何かできるんじゃないかな、とは思います(個人的にはプレミア並のカメラアングルを導入するだけでも少し変わると思ったり…)。

アジア市場については私は大きな可能性があると思います。勝ち抜いて知名度を上げることもありますが、私がぜひやってほしいのは外国人枠と別の「アジア枠」を1つでも設けることですね。アジアの代表を見ているとチームに最低一人はJリーグでもやれそうな選手がいます。そういう「アジア各国のエース級」の選手を取り入れていけば注目度は増すのではないでしょうか。放映権とMDはそれでこそ向上の可能性があるのでは、と。

ちなみにヴェルディのような国内でダーティなイメージが定着してしまったクラブは、外国人を全てアジア人にした方がメリットがあるんじゃないかと思ったりもします。 (2006.02.05 18:05:15)

Re[1]:アジアに市場はあるのか?(02/02)  
念仏の鉄 さん

Re[2]:アジアに市場はあるのか?(02/02)  
アルヴァロ  さん
>念仏の鉄さん
返信遅れてすみません。


>>ちなみにヴェルディのような国内でダーティなイメージが定着してしまったクラブは、外国人を全てアジア人にした方がメリットがあるんじゃないかと思ったりもします。

>各クラブのコアなサポーターの間ではともかく、世間一般には「定着した」というほどでもないのでは(笑)


この辺、データとしてはないですけど、やはり一般的にヴェルディ=読売=ナベツネのイメージが未だに強いんじゃないかな、と思ったんですよね。どうなんでしょう…。



>考えてみれば、ヨーロッパのクラブが日本相手にやっている商売を真似ればよいわけだ(笑)。日本代表は各地でそこそこ人気があるようですし、下地はありそうですね。

なるほど、いい表現ですね(笑)これで繋がったんですが、そうすると海外クラブの日本戦略についてももっと検討して、Jリーグのアジア戦略についてのヒントを得ることが求められそうです。個人的には、私がファンだからというわけでなくて、昨年来日した中で最も熱意を持って日本と接してくれたバイエルン・ミュンヘンに興味があります(他のクラブの日本戦略に協力しておいて何を言ってるんだって感じですが。笑) (2006.02.07 21:50:35)

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