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たばこを「薬物」に


中日新聞 2007年2月16日(夕刊)
米議会に超党派で法案 可決の見込み
[ワシントン=松川貴]
 たばこを薬物として米食品医薬品局(FDA)の管理下におく法案が、15日、米議会に超党派で提出された。民主党主導の議会で可決される可能性が高い。

 法案は、子どもを対象にしたたばこ広告や販売の規制に加え、喫煙の害についての誤った主張を防ぎ、たばこの毒性を下げるなど、FDAがたばこを一元的に管理することを目的にしている。

 同種の法案は2004年に上院で可決しているが、下院で葬られた。今回上下両院に提出された法案はいずれも超党派で、下院のペロシ議長(民主党)がたばこ規制に熱心なことから、成立の公算が大きい。

 さらにマルボロなどのブランドを持つたばこ産業のアルトリア・グループも「たばこ問題は多くの複雑な要素を含んでいる。(FDAに権限をもたせる)立法は真の解決を前進させる最良の方法だ」と歓迎している。

 全米心臓病協会(AHA)は「たばこは最も規制されていない消費製品。FDAに規制権限を与えることで、無数の命が助かるだろう」との声明を発表している。



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