天空の龍

天空の龍

二番目の子供


外に出てベビーカーに乗った赤ちゃんとお母さんの姿を見ると、涙腺が弱くなっていた私は思わず涙がでてしまうこともシバシバありました。

しかしこのままの気持ちでは いけないと 仕事にも復帰してレッスンに来る子供達の笑顔に癒されていました。
そして二ヶ月で免許を取り、旦那様の厳しい教習を受けながら(笑)博多の街を1人でも運転できるようになり、気持ちもずいぶんと上を向いてきた頃・・。

二番目の赤ちゃんはやってきてくれたのです。

前回は、嬉しくてスグ病院に行ったけど、今回は検査薬で陽性反応がでて、しばらくして病院に行きました。
妊娠10週をこえていました・・。
ちょうど旦那様は研修で一週間ほど不在だったので、帰ってきたら報告しようと 電話口でもまだ赤ちゃんのことは内緒にしたまま。

帰ってきた旦那様に報告すると
『ほんとや?!よかったなぁーー』と喜んでくれました。
今度こそは無事に成長してくれるのを祈りながら、過ごしていたら。

突然の出血にまた見舞われたのです。

時間外のことでしたが、スグに病院に電話をし、診察してもらうことになりました。(今度は前回とは違う病院にかかったのです)
『切迫流産ですね。とにかく安静にして出血がおさまるか様子をみましょう。翌日、様子を電話で知らせてください』
入院も勧められたのですが、自宅での安静を希望したので、そのように言われ一旦家に帰りました。

旦那様の前では気丈に「大丈夫よ・・きっと出血はおさまるよ」と振舞っていましたが、心の中は不安だらけでした。
また空に帰っちゃうの・・?
頑張ってしがみついてて・・・!!

翌日、心配してきてくれた妹の前では、思わずしがみついて
「なんで又同じことに・・・○○ちゃん(旦那様)に悪い・・」と
泣いてしまいました。
様子をみていても、出血がとまる様子はありません。

病院の先生に電話で説明すると、診察にくるように言われました。
早退してくれた旦那様に連れられて、夕方病院に行くと
診断は・・・切迫流産
このまま妊娠を継続するのは難しいとのこと・・
週数も増えているので少しでも早めの処置をしたほうがよい、との判断で再度
処置になりました。。。

旦那様は、
『処置の間、そばにおるけん』と言ってくれるのを
「大丈夫やけん・・・終ったら電話してもらうから迎えに来て」
と強がってしまいました。
1人で頭の中、整理したかったという気持ちもあります。。

処置の準備が済み、前処置で麻酔が効きやすくなる注射を打たれた後
頭がグルグル揺れてきました。
注射されたのは、その産婦人科のナースステーション。
横には新生児室もあり、生まれたばかりの可愛らしい赤ちゃんの姿もたくさんでした。
お母さんを求めて 泣き声をあげている赤ちゃん達をみて、
「いつになったら、私は 赤ちゃんを腕に抱けるんだろう・・」と
朦朧とした頭で考えます。

そして手術室に案内され、処置が始まりました。
私に麻酔をしてくれる看護婦さんたちが
『今日は何処何処の居酒屋で合コンが・・』と話しているのが聞こえます。
「これから処置をされる人間がいるのに、あんまりな会話じゃないかー!!」と
意識が遠のきながら 怒っていたのを覚えています。

無事、処置も終わり、別室に運ばれて寝ていた私は
再び
「ごめんね・・ごめんね・・○○ちゃん」と泣きながら旦那様に謝る自分の声で目が覚めました。
同室には、私よりも早く処置を受けたらしい人も寝ていました。
その人も声を殺すようにして泣いていたのです。。

『○○さん、気分は大丈夫?起きれるようになったら、呼んで下さいね』と
看護婦さんに言われ、自分の気持ちが落ち着き、体が動きそうなのを確認できて、ナースステーションにいる看護婦さんを呼びました。

『自宅に帰ってからもしばらくは安静に過ごしてください。
飲む薬はこれ・・何日後に、また病院にきてくださいね』

すでに真っ暗になった病院の外に出ると、旦那様が待っていてくれました。

2人で自宅に帰るまで 車の中で話したこと
旦那様は私を気遣ってか、普段とかわりない口調で
「またいつかチビが自分達のところに来てくれる日まで・・2人で楽しく前向いて過ごそうや」と言ってくれました。

私も処置が終ってから、休んでいた間、考えたことを話しました。
「続けて子供を流産したことは、正直かなりショックやった。。○○ちゃんにも、すごく悪かった。。だけど。
悲しい思いでいたら、空に帰った2人の子達が安心できないと思う・・だから、しばらくは泣くかもしれんけど、前向いていくよ!」
言いながら涙がでました。横で運転しながら旦那様も泣いているのがわかります。
「2人だけの生活を今は楽しめたらいい・・子供が出来たら二人だけで出来ることも出来なくなってしまうし・・エッチも子供作るためだけにするんじゃなくて、2人が気持ちのいいエッチが出来たら、きっとそのうち赤ちゃんは又 私達のところにくると思うよ」
と話したら
『そうやなー子作りの為にエッチするんじゃないよな~よぉーし!!楽しんでこれからも生活しようや』

2人でそういう話をして帰宅の途についたのです。

二番目の赤ちゃんが空に帰ったのは、夏のことでした。。







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