文句を言うなチョコ

文句を言うなチョコ

第三話 「悪夢」





「痛った~。」
「ってかココ何処だよ~」
俺たちの目にうつっているものは、ドイツを連想させる、レンガのきれいな家がたくさん並んでいる景色が見える。
「あのじじぃふざけやがって・・・。」
俺たちは、この世界へのグチをいいまくる。
「ようこそ!勇者様、武道家様、盗賊様」
見知らぬ奴が俺たちにしゃべりかけてくる。
「あの~ここ、何処ですか?」
気の弱い武道家、健也が質問。
「えぇぇ!ゴット様から聞かなかったのですか?」
ゴットって?
神・・・?
あぁ、あいつか・・・。
「ゴットって誰?っすか?」
悪賢い盗賊、拓実が質問。
「えっ!さっきあったのではないのですか?」
やっぱり・・・。
「で、ココ何処ですか?」
さっき健也がした質問を俺が言う。
「ここは、『アリン』ですよ~」
あぁ、じじぃが言っていた街のことか・・・。
「で、なんだかよくわからないけど、どうしたらいいの~
俺たち」
「そうですね。まぁ、冒険ですかね~ 一言で言えば」
冒険か・・・。いつぐらいに帰れるだろうな・・・もとの世界に。
「じゃあ、宿に行ってみますか。私今から予約を取りにいくのでここでまっていてくださいね。」
冒険っていったらやっぱ怪我とかするかな~?
「なぁ~ なんか面白くなってきたよな~ なぁ健也&拓実~」
「どこがだよ・・・。やっぱモンスターとかいるかな・・・
怪我もするかな・・・」
やっぱり健也は心配性。
「なんかドラクエっぽいな~」
「さっきも言ってなかった?拓実・・・?」
「だって、さっき言っても誰も言ってくれなかったもん~」
などなど、俺達はこの世界やこれから先のこととか20分は語った。

「すいません。遅くなりまして」
やっとかえってきたか。あの男。
「予約は取れましたよ!」
「「よ~し!じゃぁ早速いきますか!」」
「宿ってどんなところだろ~?ロイヤルホテルっぽいところ?」
「俺の予想。めっちゃ汚いところ。」
なんかしゃべっていたらもう着いた。
結構近かったな。
「ここですよ」
「ここって・・・
「結構イイジャン!」
「うわ~最悪~」
俺たちの声が重なった。『結構イイジャン』は俺と拓実で
『うわ~最悪が』健也。健也は俺たちの街で一番の金持ちだ。
くそっー 神って不公平・・・。
「なにいってんだ!結構いいとこじゃん」
「えぇーこんなとこ泊まったことないし」
「金持ちはいいよな~」
「何!!」
と、健也と拓実の殴り合い開始!
「おいおい・・・。喧嘩やめろって!」
「ちっ。現実の世界に、もどったら殺したんねん」
「望むところだ・・・」
どうせすぐ仲直りするだろ・・・。
「はい、ここが勇者様の部屋です。」
その部屋は和室で、だいたい10畳ぐらいはあるな・・・
まぁ、ひとつ言えるのが俺の部屋の2倍ぐらい(俺の部屋は6畳)
「6時になりましたら1階で夜ご飯がありますので、確か今日の夜ご飯は、カニ・・・だったかな?」
「やったーーー!」
めっちゃはしゃぐ俺。カニさいこー!
「私はもう家に帰りますね。」
「ばいばい~おっちゃん~」
で、おっちゃんと別れた。
「よかったな、海。カニで~ これで、俺はお前にカニ鍋をおごることなくすんだ・・・」
「はぁ?」
で、喧嘩。
まっ、すぐ仲直りしたけど。
宿ではこれからのことを話したり、寝たりした。
夕飯も食べて、
「「おやすみ~」」
で、俺たち寝ました。だいたい9時ぐらいに(早!)

俺は寝ているとき夢を見た。
最悪な夢・・・。
目の前にはドラゴンがいる。この前あったドラゴンと
だいたい同じ大きさだけど、全然違う・・・。
顔も、目つきも、オーラも、全然違う・・・。
「グワワワワワワァァァァァァ」
すごい・・・。迫力なんか全然違う・・・・。
アレッ?後ろから誰か来る・・・。
誰だ?こんな恐ろしいドラゴンに向かって走ってくるのは・・・?
えっ?俺たち!!!
未来の世界に来てしまったのか・・・。
俺たちあのドラゴンに勝てるのか・・?
装備品とかも全然違うしいけるかな~?
あっ!ドラゴンが火を噴いた・・・。
おっ!俺すげぇ~!なんか盾ではじき返した!
健也の蹴りすげっ!
拓実めっちゃすばやいし。
俺たちってめっちゃレベル上がっていんな~↑↑
おぉ~俺、流石!あのドラゴンの手を切った!
えっ?拓実って盗賊のくせに魔法???
よう見たら・・・
賢者!!
あぁ~なんかドラクエ3ではダーマの神殿とかで変えられるねんな~
盗賊から賢者になったわけやから、すばやさ高い魔法使えるか~
無敵やな~
「メラゾーマ!」
“バーン“
おお!拓実の技きまり~
で、健也がジャンプ!
あれは・・・目を狙ってパンチ!!
めっちゃ興奮するし!
で、俺が・・・
「ギガデイン!」
よし!決まった
これで、あのドラゴンも死亡~
んっ・・・。
ドラゴンの姿が・・・・
変わっていく!!
えっ!
「ベギラゴン・・・」
ドラゴンが呪文を唱えた・・・。
あっという間に炎が俺たちを襲う・・・。
生きてるか?俺!後、その他!
よし!俺は生きていた!
拓実もいきている!
健也も・・・
健也・・・・。
「くそっ健也がやられた・・・。」
アレっ?俺が泣いてる・・・?
嘘だろ・・・健也が死んだなんて・・・。
「ゴメン・・・。海、俺もうMP少ないからザオラルとか復活呪文唱えられへん」
「ウゥゥゥ・・・。健也!健也!!!」
えっ健也が死んだ・・・。もう一緒に帰られないんだな・・・。現実に・・・。

「おい!海!どうしたんだ?」
えっ?誰の声?
健也・・・!
生きていたんだ!
「よかった!」
って俺は健也に抱きついた
「おい!きしょい!離れろ!」
と健也が叫んでる。
拓実は、
「うっわ~、海ってそんな趣味あってんな~」
とにやけてる。
よかった。よかった。
でも、もしあの夢が本当なら、この先どうなるだろう・・・。
「海~ じゃぁ、冒険いくで~」
まぁ今は大丈夫だろ・・・。
この先・・・。未来は変わるかな?
俺は勇者だ!
絶対、俺が変えてみせる!


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