手術室にて



病室から手術室に行く際、主人と義母が病院へ来ていました。とても申し訳ない気持ちはありましたが、手術室に入ると本当に腹をくくって、もうどうにデモしてくれという気分になったんです。すると、大学病院なので、学生や研修医もいるから、手に
緊急用のライン確保の麻酔を打ったり、点滴を打つときに、あ、間違えたとか言う声が聞こえるのが本当にこっけいでした。

そして、あっという間に意識が分からなくなり、15時7分、息子は生まれました。
推定体重は1400グラムくらいとの事でしたが、1068グラム30センチ、
予想よりそして、本来の週数より、ずいぶん小さな、赤ちゃんでした。

目がさめたとき、まだ頭はずいぶんボーっとしていました。誰かが耳元で
『男の子でしたよ、1089グラムだけど自分で呼吸もしていて、とっても元気よ』
という声が聞こえ、あ、何も分からなかったけど終わったんだ!!と思いました。
その後、手術室から病室へ戻ったのですが、はっきり言って頭がぐらぐらで揺らさないで!!とストレッチャーで運ばれるのさえ、気分が悪かったんです。で、ベッドに戻されると枕ください!!という気分だったけど全身麻酔の影響で枕は我慢してといわれました。まだ、おなかの痛みはなかったのですが、どうも手術中に血圧が上がって鼻血が出始めてなかなか止まらないみたいで耳鼻科の先生がその後すぐ診察に来て鼻を焼く処理をしてくださいました。すっごく気持ち悪い作業だったと後になれば思ったのだけど、そのときはまな板の上の鯉ってまさにこうだよな!!思いました。
それから、その処置の様子を主治医と研修医が興味ありますよね、歓心ですといいながら見ているのがかなりおかしい!!と思いました。
血圧は手術中から高かったようで、その後ずっと手に血圧計がつけてあったのですが、手術中にあまりにも高い血圧になり、血圧計で血の流れを圧迫した結果、後で見ると手が赤い点々だらけでした。そのときはそんなの見ることできないけど、研修医が主治医に向かって、『天井出血』といってたのを憶えてます。


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