Javelin Throw

まさかの展開



彪は、隼人に不器用に撫でられるのが自分の中で心地よくなるのを感じていた。

隼人「…なんだよ?お前……何でニヤけてんだ?」彼は不思議そうに尋ねてきた

私 「フフ……何でもなぁ~い!!気にしないでっ!」

隼人「ふ~ん……何でもないなら別にいいや。」

私 「ぁ……」

隼人「ん?何だ?」

女の子が私…なのかな?まぁ、手を振っている。

女の子「彪~!!!一緒に食べよ~!!!あ、隼人君も一緒に食べる~?」
    この声は…あの時の……

隼人「粟井!!あ、彪……俺も、いいか?」 勿論♪

私 「もっちろん!!(思わず笑みがこぼれ)紗綾香ちゃ~ん、ありがと~!」
   私も手を振り返した。

彪と隼人は、小走りに紗綾香の元へ行った。

紗綾香「二人とも仲良しだね~ww!うしし(^皿^)」
  紗綾香はそう言いながら、彪と隼人を交互にジロジロ見た。

私 「っな!!!何をっ;!!急に……;;だって、隼人が……」

隼人「んだよ~!!俺のせいなのか~??!このっ!」
そう言って隼人は、彪の脇腹を思いっきり擽る。脇腹は、大抵の人が擽られるのが苦手な部分だ……彪も、そのうちの一人で……

私 「ぃひゃひゃひゃひゃ!!!やめ!ちょっ!!!ひぃぃ!!」思わず身をくねらす

隼人「思い知ったか!!!」 私の頭を撫でながら言った

紗綾香「もぉ~!!ホントに仲良しなんだから~ww!!」そう言いながら彼女は優しく微笑んでいた



あれやこれやと話しているうちに、給食タイムが終わった。
少し残った昼休み…………勿論、彪は隼人と居た。 紗綾香は、彼氏に会って来るということで他の組へ行ってしまった。

私 「ねぇ……顧問の先生……本当に、大丈夫なの?」やっぱり心配だったのだ

隼人「ったりめーだ。ただ……」そこまで言うと彼は急に押し黙ってしまった

私 「な……何よ;!!ただ?ただ、何なのよ!!!」

隼人「俺の親がコーチ…やってんだ…………母親が…その、母親が…ちょっと厄介なんだ……」彼は、私から顔を逸らしながら言った

私 「…………ぇ…お母さん…が?」

驚いた…………まさか……隼人の母親が、コーチだったなんて……

                          まさかの展開 完


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: