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一昨日、ピアノのコンクールがありました。
賞は、金賞、銀賞、銅賞、奨励賞(その他全員)があり、娘のりんは、小2から挑戦して、ずっと、奨励賞の常連です。
ただ、出て楽しみたい、というだけならいいのですが、本人は銅賞以上は取りたいという気持ちがあるらしく、親としても、それならどうにか取らせてあげたいと思って、今年も臨みました。
さすが、コンクールだけあって、普通の発表会と違い、毎年ほとんど全員がノーミス。途中でとまっちゃうような子はもちろんいません。
うちのりんはというと、毎年ちょこちょこ間違ってしまい、指がすべってしまい、音を飛ばしてしまいます。すごく緊張してしまうのです。そして、いつも奨励賞・・・
今年も、例年同様、みんな完璧に近い状態まで持ってきていました。
りんは、というと・・・・・・・また、やってしまいました。テンポがどんどん速くなり、緊張のため、指も滑りっぱなし。観ている私のほうが可愛そうになり、もうやめてもいいよ、と言いたくなってしまったほどです。
まあ、りんは、曲の仕上げが遅く、よく固まらないうちに当日になってしまった、という理由はあります。
他の子たちは、本当に完璧です。が、ここまで来るのに、泣きながら、死に物狂いで、練習に練習を重ねてきたことが、すごく伝わってきました。
それを考えると、りんの練習に対する姿勢、コンクールに向けての決意などが、甘かったように思います。でも、本人としては、昨年までよりは、今回はよくできたと思ったらしく、銅賞以上は取れると期待していたみたいです。
聴いていた私は、今回も無理かなと思いましたが、本人には口が裂けても言えません。
そして、いよいよ、結果発表です。りんは・・・・・やはり、奨励賞でした。
りんは、もちろん、がっかりです。
3人の審査員の先生からの講評を書いた紙をもらい、帰ってきました。
その中の2人の先生は、いつも通り、具体的に、ここはこのようにしましょう。とか、テンポともう少し、ゆっくりにしましょう。という感じでした。
ところが、A先生の講評を読んで、びっくりしました。
子どもに対してここまで?というくらい、屈辱的な酷評でした。
りんは、それを読んで何も言いませんでした。私ひとりで「こんなに書かなくてもいいのにね~」とか、「ひどすぎるよ~」とか帰り道でぼやいていました。もし、私だったら、もう絶対に出ないだろうな~と思いながら。
さて、一日たった昨日のことです。りんは、来年のコンクールも同じ級に出る。早くピアノの先生と、今回の曲の復習がしたいと言うのです。
「え~!あんなことかかれても~?」と、思わず言ってしまいました。
すると、りんは、「A先生のおかげでそう思うようになったんだよ」といったのです。
私は、失敗したと思いました。
りんにはりんの思いが、しっかりあって、私が思うよりずっと打たれ強いんだと思いました。
打たれ弱いのは私の方だったのです。かわいそうで、もうコンクールやめよう、とどれだけ言いかかったことか・・・・・A先生のことあんなに言ってしまって、失敗した~と後悔しました。
子どもにもひとつの人格があるのだから、私の気持ちや考えを押し付けるのは良くないことなんだ、と痛感させられました。
甘えっ子だと思っていたりんが、たくましく感じました。
来年のコンクールも、せいいっぱい応援しようと、心に決めた、未熟な母親でした。