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先週、りんにせがまれ、というか私も観たかったんですが、「毎日かあさん」観ました。
子供ができてから今まで観た映画というとドラえもんから始まり、ワンピース、ジブリシリーズ、ハリーポッターシリーズ、ナルニア国物語、CGもの、というように、アニメか、ファンタジー一色、と、まさしく子供向け専門でした。
ですから、普通の邦画を映画館で観るのは、本当に久しぶりで、私としてはとても新鮮でした。
キョンキョンと永瀬正敏という元夫婦が演じているという興味も少しありましたが・・・・
観ていて一番感じたのは、主人公のサイバラ(漫画家で二人の子のお母さん)の、お母さん振りが見事だということです。
子供がすごいいたずらをした時も、どんなに締め切りがせまっている時も、夫カモシダ(元戦カメラマン、アルコール依存症)がよっぱらって家でひっくり返っているときも・・・いつもいつも、どうどうとしていて、二人の子をしっかり守っている。
しかし、カモシダが、依存症から錯乱状態になり、家で大暴れして、子供たちがこわい思いをして、震えて泣いていたとき、サイバラは離婚を決意しました。
自分の感情ではなく、やっぱり、このときも子供を考えての離婚だったのだと思います。
ますます子供への愛情の深さに感動しました。
カモシダは、家族を失って、心を入れ替える決心をしました。依存症施設で更正をしたのです。
そこで器の大きなサイバラは夫を迎え、はじめて本当の家族になれました。
子供たちは大喜び。カモシダは家族の写真をたくさんたくさん撮りました。
でも、そんな家族に、がんがやって来たのです。カモシダががんになりました。
最後の日々でさえも、サイバラはいつもと変わりなく、おおらかに、大きく家族を包み込んでいきました。
たくさんの写真を撮りながら、立派に生きた姿を子供たちに見せて、カモシダは亡くなりました。
泣き続けるサイバラを、子供たちはおどけて笑わせます。自分たちは一粒の涙を見せずに・・・・こんな子供たちに育ったのも深い愛情で包まれて育ったからなのでしょう・・・そして二人を抱きながら、サイバラは号泣・・・・そして私も・・・・
本当にあった家族の物語でした・・・・・
りんは、原作もしっかり読んで、映画を観たので、考えることも多かったと思います。
「ぶんちゃんたち(二人の子供たち)、お父さんが死んじゃった時、まだ小さくてよかったよ。5年生ぐらい(自分の年)だったら、辛いよ~」と言ってました。
やはり、お父さんが死ぬということの辛さを、ひしひしと感じたのだと思います。
自分の父親だったら、と置き換えて考えたのだと思います。あまり多くは話さないんですけどね。
私の、「元夫婦のキョンキョンと永瀬君」とかいう、ゴシップ的な興味など吹き飛んでしまいました。それほど二人の演技が見事だったんです。役者魂さすが!というところです。
私も、この映画を観て、どんな家族でもいつ離れ離れになってしまうかわからないのだから、一日一日、力を合わせて絆を太くしていくのが、どれだけ大切かを気付かせてもらいました。
また、どんな時でも・・・・と言っても難しいんですよね・・・本当に、何があっても、太陽のようなおおきな愛情でいつも子供を守っていく、「毎日かあさん」でありたいと、心に決めさせてくれた映画でした。
これからも、冒険ものもいいのですが、こういうほのぼのとしながらも、深く考えさせてくれる映画を親子で見ていこうと思いました。