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今日、4月6日はりんの始業式でした。
いよいよ6年生。小学校最高学年となりました。
いつまでも小さい小さいと思っていたのに、いつの間に大きくなって、と感慨無量です。
さて、昨日までは、春休みでしたが、今回は今までとまったく違う春休みでした。
毎年、春休みは、一泊する遠出をしたり、図書館通いをしたり、映画を観たり、と盛りだくさんです。
しかし、今年は震災の影響でりんの好きな図書館、科学館、映画館、国営公園・・・と、すべて閉鎖状態でした。常磐線も不通のままです。
それに、私としてもどこかに出かけるのが怖いような、不安なような感じで、すすんでどこかに行こうとは言えませんでした。
ですから、楽しいところへはどこへも行けず、もっぱら家で私を相手にごろごろと遊ぶか、近所の友達と夕方まで遊ぶ(お友達もなぜかあまり出かけていません)、春休みでした。
今回は、出かけられずつまらない休みになって、かわいそうなことをしたなと思っていました。
一昨日の夕食時のことです。
私が、「春休み、終わっちゃったね。どうだった?」と聞くと、りんが「春休み、ひとつだけ残念だったことがあった。」と言うんです。
私は、え~!!何だろう。映画かな、電車に乗れなかったからかな、やっぱり、図書館だろうななど、いろいろ考えをめぐらせていました。
りんが言ったのは、「断水が終わっちゃって本当に残念だった。」とのこと。
みんなが、「水出なかったの、辛くなかったの?」と聞くと、「みんなで水汲み楽しかったな~」としみじみ言うのです。
確か、水が出たのは春休み前のはず。
地震があってから一週間休校になり、3日行っただけで、すぐ春休みでしたから、りんの中では、地震以来ずっと休みが続いていたのかもしれません。
思えば、りんは一生懸命やってくれてました。
小学校に水をもらいに行くときは必ずついてきて、重いジャグを運んだり、スーパーでの買出しにも一人で朝から並んで、順番を取っていたり、近くの消防詰め所で給水があると聞いたら、自転車にペットボトルを積んでもらいに行ったり・・・とにかく一生懸命だったんです。
大人にとってストレス以外のなにものでもないライフラインの切断が、りんにとっては、貴重な体験だったんです。貴重だなんていうと、被災地で辛い思いをしている方に本当に申し訳ないのですが。
今思えば、停電のときも、ろうそくを囲んで、りんの顔がなぜか楽しそうにみえました。
楽しいところには行けなくとも、りんはこの震災を通して、何かを得て大きく成長したのかな、と思います。
ずっと前のブログにも書いたけれど、やはり、子供の心は計れません。
大人が不便だいやだと思っている中でも、子供はほがらかにたくましく乗り越えていく力があるんだなあと、感激しました。
また、親がお膳立てをして、楽しいところにお出かけしなくても、子供は子供なりに楽しみを見つけて満足してるんですね。
今回、親としてもいろいろ勉強することができました。