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10年ほどやりたかったのだけど、手をつけないできた二胡を、先月から習い始めました。いやー、これが楽しいのです。自分にとっての継続のポイントは内容よりも、人によるところが大きく、通い始めた教室はその面でとても恵まれています。今日は、代々木能楽堂で先生の演奏会があったので、行ってみることに。代々木能楽堂代々木能楽堂入口引き始める直前の緊張感と、演奏中の集中、そして演奏の間のジョークを交えながらの曲の説明。音色は人の性格や心を映しているようで、同じ楽器でも人・タイミングによって異なるように聞こえます。曲自体も、作曲家の人柄・背景を表しており、その二つの特性の掛け合わせである演奏曲は、どのようにでも変化します。これはもう、人生そのもの。長く続けていきます。
2008.05.11
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新潟から帰ってその足で新国立劇場のオペラ「軍人たち」へ。今回は初めてのオペラ鑑賞。若杉弘さんの、実現困難なオペラをやっと日本で上演することができる、とのコメントを以前新聞で見かけ、申し込んだもの。前日の「夢の家」での睡眠不足もあり、眠ってしまうかも、との危惧は無用だった。詳しくは下記のブログがとても詳しいのだが、最初の幕開けから、幕が閉じるまで、そして鳴りやまない拍手が続く中までも、終始舞台に釘付け。八分音符の憂鬱charisの美学日誌東京フィルハーモニー交響楽団ブログ基本的には悲劇なのだけど、楽器の生演奏とその不協和音の響き、哲学的なセリフ、オペラの圧倒的な声量、ソロと合唱の迫力、四角の箱の中で繰り広げられる舞台演出への驚き、赤白黄のみの色使い、現実と心情が同じ舞台上で展開される違和感、パントマイムなどなど、想像をはるかに超えたすべての要素が一体となって、迫ってくる感じ。聞くのと体験するのとでは大違い。こんな素晴らしい一日に感謝!
2008.05.05
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この日は、初台の新国立劇場にて、バレエ「ドン・キホーテ」鑑賞。前日が通っていたグロービスの講座の最終日。なかなか感慨深く、興奮冷めやらぬまま、バレエへ。舞台の人や背景が絵画のように華やかで、シンプルなストーリーが、主役の2人によって、軽やかに、きらびやかに表現されていました。そして、天使役の子供たちがかわいい!まじかで見る、プロの踊りに、きっととても刺激を受けたんだろうと、一人一人の今後に思いをめぐらせてみたり。今年のテーマは「リアル」。もっと舞台やコンサートを見に行く機会を増やします。
2007.07.01
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マツラボMJQ。この日は新橋演舞場の「花形歌舞伎」を観てきました。以前行った歌舞伎1や京舞に引き続き3回目。始めて観た時は、観客席から飛ぶ合いの手やせりふの言い回しに驚きつつ、見聞きする様々なことにいちいち反応し、興奮していました。今回の演目がわかりやすく、華やかさを持っていたせいか、より内容に集中できたように思います。今回の内容は下記のとおり。◆花形歌舞伎一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)今回は尾上松緑、尾上菊之助、市川海老蔵等の若手、といわれる人達が主役を務めています。特に勧進帳で弁慶を演じた市川海老蔵の演技は迫力そのもの。体や顔のパーツを激しく動かし、それが独特の抑揚を持った声なき台詞となっているように感じられて、演技に魅入ってしまう。映画は監督の趣向が全面的に出ているのに対し、歌舞伎は同じ演目を異なる配役で何度も行うため、役者による表現方法の違いの面白さがあり、何度も観たくなります。会場内は、人気の演目とあり込み合っていたものの、来ている人の年齢層は高め。自分と違う分野の同年代の活躍、そして演目に現れる、現在とは全く違う価値観。武士の世界では自分の「命」の「覚悟」を常に持っている、このようなことを感じつつ。番町皿屋敷では赤坂、や山王といったなじみの名前を聞けて、より内容が身近になりました。
2006.11.11
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初めての大相撲観戦。おばあちゃんが見ているテレビを、隣でちょこっと見たことはありましたが、国技館で見るのは初めて。 テレビで見ると、一瞬なんだけど、実際は土俵に上がってからも、様々な儀式をしてから、取り組みます。次に取り組みを行う力士が、土俵脇に座り、気合を入れている様子、一瞬に備え、何度も(一回の取り組みに3度以上)取り直しする様子、黄色い声援、最期になればなるほど多くなる懸賞の数。どれほどの緊張感を持って、場に挑んでいるかが、痛いほど伝わってきます。さて、案外面白かったのが、相撲博物館。歴代の横綱の写真を飾っているのですが、その中に、男女ノ川という力士のものがありました。横綱という肩書きに天狗にならず、貪欲に、サラリーマンやはてはアメリカ映画にまで出演した人。この人の生き方を知っただけでもきてよかった、と思ったのでした。
2006.05.20
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日曜日、東京都現代美術館へ。この日は企画展、No Border-「日本画」から/「日本画」への開催中でした。画廊めぐりを始めて思うのは、「日本画」は、何をもって日本画なのか、わかりにくいということ。岩絵の具を使っているけれど、描く対象が面白かったり、新しい技法を使い、これも日本画?と不思議に思うような作品が多いのです。そして現在、現代美術―日本画、洋画―日本画という対立的な考え方を崩すような新たな世代が現れ、「日本画」という定義そのものに、もはや意味がなくなってしまったようです。本展は、こうした状況をふまえながら、それでもあえて日本画を描き、あるいは日本的な表現に挑む30代の若手作家たちによる「ニホン画」の“今”を展覧します。(No Border-「日本画」から/「日本画」へ)この展示会には、それぞれの作家による言葉も掲載されています。展示されている中で印象的だったのが、天明屋尚、町田久美、三瀬夏之介の三名。特に三瀬夏之介さん。他の作家が、自分の絵に対し、細やかな心情や情景を説明しているのに対し、ある種、哲学のようなものを掲載していました。こちらで各作家の声がポッドキャストで聞けます。
2006.02.09
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とても心あったまる、演劇を観にいった。野の道『カーネーション』2006年1月26日~29日、下北沢アレイホールマンションの一室の中で、ライブ感を感じながらの観劇。主演の女性のクロニクルを以前見たことがあるけれど、感情や経験がすべて繋がっていった、まっすぐな生き方そのもので、とても印象的だった。そうそう、思い出した。こんなに芯の通ったまっすぐな生き方に憧れていたんだ。
2006.01.29
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日本の芸術、文化など、もっと知りたいと思っていた時に、本当にちょうど良いタイミングで参加した、マツラボ・MJQの歌舞伎。今回はその第二回目の京舞に行ってきました。京舞についてはこちらにまとめられていて、参考になります。京舞では井上流京舞の三世・四世の井上八千代の京舞一筋の生き方を描いています。特に三世井八千代の最期の舞への立ち居振る舞いは、圧巻。腰が曲がり、介助なしに歩けなかったのに、舞台の袖で背筋が延び、立派に舞を舞うのです。京舞の伝承への姿勢を、三世の好きだったビールやら、老人特有の“気が変わる”といった点からコミカルに描いていて、とにかく本筋の周囲の部分でも、引き込まれます。以前コーチ・カーターを観た人の、「人にとって一番重要なのは、誇りだと感じた」との感想にピンときませんでした。しかし今回の京舞で、その「誇り」がわかりかけてきました。家元のかくしゃくとした在り方、本当に芸を引き継ぎたい者に対する、厳しさを伴う、あたたかい視点、いつでも背筋の伸びた正座。私にとっての「誇り」とは。常に問いかける課題ができました。四世となる愛子が、京舞の奥深さに気づき悩み始めた場面、そしてお師匠さんの死後、立派に家元を引き継ぎ、自分のパートナーに対して感謝する場面。これらは人との関係は、予め決められた基準に基づくのではなく、その関係性の中で創りあげていくもの、この観劇の後に話したそんな内容とあいまって特に心に残る場面です。
2005.09.10
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