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~RO Novels~ 第五章 信頼のゲフェン編 突入
第五章~ゲフェン編~
Ragnarok Memories
第五章 ~信頼のゲフェン編~
一節:~詩人は語る~
目算どおり、オーク村を出た日の夕方にはオークの森を抜け、ゲフェン地方の見晴らしのいい草原で野宿をした。オークたちがくれた食料品の数々で夕食をとる。寝る前にアダモニスが風除けの穴を掘ると、ソレーユたちはびっくりした。踏み慣らしていない草の生える地面とて、硬い岩質なのは変わりない。それを素手で、しかもプリンでも掬うように軽々と穴を掘っている。深さはもうアダモニスが完全に見えなくなる程。オワゾーネは、
「すごい!すごーい!」
とぴょんぴょん跳ねて感動していた。
こうしてたちまち全員が十分入れる、風除けのある簡易宿所が2つ出来上がった。いつもは焚き火をしてその周りでみな寝ていたが、風はそのまま吹き付けるので夜はかなり寒かった。しかし、アダモニスのおかげでそんな悩みも解消し、今日から暖かい眠りにつく事が約束された。ちなみに、2つ作ったのは男用と女用である。ルナとオワゾーネは、人間7人が入っても十分な大きい穴の中で、焚き火をして体を温めあった。一方、5人いるからか、彼女らより多少窮屈な穴に入った男たちは、焚き火をしなくても体が冷える事は無かった。
「ニケ。もうちょっとつめてよ。」
「広いからいいじゃねえか!」
「か~!俺様もあっちに行きてぇぜ!」
「オ、オラもうチョット穴広ゲルカ?」
「…いや、これで十分だ。疲れただろう。」
「アダモニス!あっちと穴繋げてくれよー。」
「そんなノ、イクナイ。」
「変態め。」
「おうおうおう!ニケ!言ってくれるじゃねぇか!」
穴の中からそんなやり取りが聞こえる。
しかしながら、夜もどんどん深まっていくと、少しずつ声が少なくなり、代わりにスヤスヤと気持ちよさそうな寝息が聞こえ始めた――。
――そして次の日。天気は良好、一行はどこまでも続く草原を一日中北に向かって歩き、夕方には再び自家製宿所を作って夜を過ごそうと荷を降ろした。
「あとどれくらいでゲフェンに着くんだ。」
ニケが「ここら辺でいいか。」と肩に乗った皮袋(中身は保存食の山)をハワードの荷台に立てかけた。
「もう結構歩いたからなぁ。明日には着くんじゃねぇか?」
そう言ってハワードは、荷台から特製ハワードアイスを取り出し、満面の笑みでルナとオワゾーネに渡した。最初は腹を立てたニケだったが、もう慣れたのか、何も言わない。
「……一人の時は1日で行けたんだがな。」
薪を取り出しながら「やれやれ。」と首を振るバーネット。
「今日も穴、掘るカ?!」
さすがはオークの子、全く疲れた様子も見せず、ニケの皮袋の1,5倍はある樽を持ったまま、目をキラキラさせてみなに尋ねた。どうやら、自分に仕事があるのがうれしいようだ。
「今日もぉ、お願い~。」
オワゾーネも大した疲れを見せずに、アイスをペロペロしながらアダモニスの顔を垂れ目の笑顔で覗き込んだ。アダモニスは嬉しそうに頷き、樽を置いて5,6メートルはなれた場所で穴を掘り始めた。そして、少し遅れてソレーユがその場所に到着した。顔は汗が滲み出て真っ赤だ。
「はぁ……はぁ……」
「だらしねえな。男だろ?」
ニケはソレーユにタオルを投げると、彼はそれを力なく受け取った。
「ありが……と。」
「変ね……フェイヨンもモロクもオークの森も、こんな事無かったのに。」
心配そうにソレーユに近寄るルナ。「アイス食べる?」と言わんばかりに、ソレーユの口元にアイスを持っていった。
「どこかぁ悪い所でもあるのかなぁ?」
若干興奮気味でソレーユのおでこを触る――と。
「大変!すごい熱!」
オワゾーネが叫んだ。その瞬間、その場にいた全員に戦慄が走る。
「バーネット!樽から水を出してこのタオルを濡らせ!ハワード!あんたのアイスをソレーユに食べさせろ!アダモニス!さっさと穴を掘れ!ルナ、邪魔!」
近くにいたルナを吹き飛ばした。アイスが地面にポトリと落ちる。それを無視して、ソレーユを横に寝かせた。そして腰にぶら下げたポーチの中から小さな包み紙を出し、それを開いた。他の、指名された全員、バーネットですらも大慌てで作業に取り掛かった。
「あのー……おれはなにをすれば……」
ニケが恐る恐るオワゾーネに近寄ると、彼女は何も言わずにニケを睨み返した。
「黙ってればいいんっすね……」
「これでよろしいですか、モドワルセル?」
その横から笑顔で3つのアイスを差し出すハワード。オワゾーネはそれを引っ手繰って1つをソレーユの口元に押し込んだ。
「これを口に入れろ。」
バーネットの濡らしたタオルを頭に乗せたソレーユは何とかそれを一口食べた。それを確認するとただちに、先ほどの包み紙から取り出した小さな実を口に放り込む。
「一緒に食べろ。応急処置だ。熱を下げる。」
「オワゾーネ!穴、掘レタ。」
穴の中からアダモニスが声を出す
。
「すぐにソレーユを穴の中へ。少しでも涼しいところに!」
バーネットがささっと寄り、ソレーユを持ち上げると穴の中へ移動させた。オワゾーネはパンパンと手をはたくと、「これでよし。」と一人で頷いた。
「これで~、少しは良くなると思います~。」
そして次の瞬間には、いつものオワゾーネに戻っていた。一行は一気に肩の力が抜ける。
「あ、ルナ、大丈夫~?」
自分で突き飛ばしておきながら、ルナの心配をするオワゾーネ。ルナは上手く受身をとったので怪我はない。と言うか、怪我をしていたらまた大変だった。
「うん、大丈夫だよ!」
必要以上に元気に笑う。
「良かった良かったぁ。」
はっはっはとオワゾーネの笑い声が広い草原に響いた。
「でも、ただの熱だろ?あんなにしねえでも……」
さっきのオワゾーネがまだ残っていやしないかと憚りながら尋ねる。幸運にも、オワゾーネはにこにことたれ目で笑っていた。
「でもぉ、この地方で急に熱があがる病気って言ったらぁ。」
「そうだな……オワゾーネのやった事は正しい。一歩間違えれば死ぬかもしれなかったな。先ほど食べさせたのはマステラの実か?」
バーネットの問いにコクリと頷いた。
「マステラの実って!おいおい……じゃあれか、
あの病気
なのか。」
パチンとハワードが指を鳴らす。どうやら何かわかったようだ。
「な、何だよ、みんなして?マステラの実がどうかしたのかよ?」
「どういう病気なんですか?」
ニケとルナは変な気分だった。というのも彼らの故郷コンロンは昔、マステラの実の産地であったのだ。そして、特段おいしいわけでもない、そんな実がかなりの高額で売れるのを2人は知っていた。知っていたが、何に使われているのかは全く知らなかった。2人にとってマステラの生える木は文字通り、
金のなる木以外の何者でもなかった。
「マステラの実。"ナントカ病"に効く、ハーツレンさン言っテタ。」
「…病名"エルオリ病"。グラストヘイム領土には、シュバルツバルト共和国とは違う鉱石が地面に無数に埋まっている。エルニウムとオリデオコン。鎧や武器の製造精錬に使われる鉱石だ。だがそれは、完璧な塊としての鉱石の話。塊にならずに、分子として地面に埋まっているものが圧倒的に多い。かけらにもならずにな。そして、それは時に空気中にまで漂う。子供の頃から俺たちはそれを吸って生きている。体にも親から受け継いだ免疫ができる。だが、グラストヘイム王国出身でない者はたまにこの病気にかかる。つまり、空気中の鉱物を吸い込んで、熱が出る。致死率はマステラの実があっても3、40%、なければほぼ2日でオーディン様のところへ行くだろうな。」
「そ、それじゃ……」
ルナの手がガクガクと震えだした。
「もしかしたらソレーユは死んじゃうって事?」
「免疫ができるまでマステラの実を煎じて飲んでいれば、数日で平気になったが……まさか
ソレーユがグラストヘイム王国出身じゃなかった
とは驚きだ。」
「かと言って、魔法が使えるわけでもなさそうだしなぁ。何者なんだ、アイツは?」
ハワードは珍しくルナとニケに真剣に向き直った。
「それは……って、そんな事よりソレーユはどうするんですか?!」
「運を天に任せるしかないな。イグドラシルの葉でもあれば別なんだが。あれを自力で手に入れるのは無理だ。ゲフェンに知り合いの商人がいる。売っている事を願おう。」
イグドラシルの葉
……それを聞いてルナははっとなって、ニケの方を向く。
「ニケ!」
ニケもわかってると頷き、急いで自分のポケットに手を突っ込んだ。そして、見覚えのある皮袋を見つけると、中から一枚の綺麗な緑色の葉っぱを取り出す。そう……フェイヨンでゼルバードにもらった皮袋の中身だ。
「これだろ?"イグドラシルの葉"って。」
その瞬間、近くにいたハワードが驚いて引ったくり、まじまじと見つめた。裏返し、元に戻し、遠ざけ、近づけ、そして表面を一口舐めてみる。
「間違いねぇ……しかも完全な葉の形をしてやがる。でも、何でお前がこんな超A級の品を?」
「それより早く!それを煎じて飲ませなくちゃ!」
今度はルナがハワードの葉を引ったくり、樽のところへ駆けて行こうとしたその時、横からバーネットが立ちふさがった。
「……貸してみろ。」
その凄い剣幕に押され、ルナはバーネットにイグドラシルの葉を手渡した。バーネットは無言のまま受け取り、自分の持っていた短剣を出すと、葉に小さく切り込みを入れた。
そして、切った部分を注意深く観察すると、顔をうな垂れて、地面にそれを捨てた。
「な!?なんて事を!」
ルナが拾おうとするのを止めた。
「……残念だが、それは
イグドラシルの葉ではない。
いや……イグドラシルの葉なのだが、それは恐ろしい葉だ。」
「え?」
「んなバカな?!これは確かにイグドラシルの葉だぞ?俺は何枚も見てきたが、見た目も味も確かにそうだ!」
「ああ……だがな、ハワード。このイグドラシルの葉は使えない。」
「どういう……」
「……
これはイグドラシルの枯れ葉
だ。」
そう言うと、地面に落ちた葉を拾い上げ、みなに切り口が見えるように開いた。すると、表面は瑞々しい緑色なのだが、中は確かに枯れたように黄土色になっていた。
「…イグドラシルの大樹は、海を挟んだ遠い地・ウンバラに生える世界で最も大きな樹だ。ホッドミーミルの残り木の集まり。」
「ホッドミーミルってラグナロク大戦で唯一残った森の事か?」
ニケの問いにバーネットは頷いた。
「…何千年という幾多の時を経て、大きく育った木々が互いに絡み合い、大樹になったんだ。伝説によれば、イグドラシルの樹は天空のアースガルズに繋がっていると同時に、終焉の地ニブルヘイムへとも繋がっているという。つまり、生の象徴であり、死の象徴でもあるというわけだ。」
「ソレ、ハーツレンさン言っテタ。イグドラシルの樹にモ、精霊様いル。」
「……そこには、精霊マヤーがいる。恐らく、俺たちが終盤に会う精霊だろうな。それでだ、イグドラシルの樹は、ウンバラの原住民ウータン族が守っている。その中には生命の象徴から死の象徴となった枯れ葉も存在する。」
「それで、その枯れ葉はどんな……?」
ルナは何となくわかった気がするが、一応確かめてみた。
「……
煎じて飲んだ者を死に至らしめる。
」
それを聞いたハワードの顔がみるみる青ざめる。
「おい!それを早く言えよ!舐めちまったじゃねぇか!」
「落ち着け…表面に毒はない。ただ、その黄土色の部分のエキスを飲むと、どんな者でも数時間で死ぬらしい。」
ふうと声を上げて安堵の表情を浮かべるハワード。
「バーネットさんがいなかったら大変な事になってたですねぇ…」
声のトーンを落としてオワゾーネが言うと、みなもコクリと頷いた。
「……しかし、これでますますゲフェンに急がねばならなくなったな。明日は早くに出発しよう。」
「ソレーユはおれがおぶってくよ。」
ニケは力強く拳を握り締め、口をきゅっと結んだ。
(ゼルバードさん……これを知ってたのか?)
ルナも同じ事を考えていた。
そして、その夜――
ソレーユを除く一行は、食事をオークたちがくれたもので適当に済ませると、順々にソレーユの看護をする事にした。その間、他の者は見張りと睡眠をとり、朝まで続ける事になった。
「大丈夫か?」
ニケが静かに顔色を覗うと、ソレーユは赤くなった顔で力なく笑った。
「ソレーユ…ごめんね……」
ルナは今にも泣き出しそうな顔で何度も彼に謝った。そのたびにソレーユは「ルナのせいじゃないよ。」と笑顔で彼女の顔を撫でた。一体どちらが病人なのか。
そして、次にオワゾーネが看護をしている時、穴の外から声がした。
「おい、何かがこっちにくるぞ!」
声を上げたのはハワードだった。次の看護を控え、焚き火で暖を取りながら見張りをしていた彼は、広い草原から遥か、小さく人が歩いてくるのを見る。
「こんな時間に歩いてるとは珍しいな……」
バーネットが腕にカタールをはめた。オワゾーネはソレーユが寝てしまったので、小さな声で「ちょっと行ってきます~。」と言って穴から出てきた。眠気眼のルナとニケ、アダモニスも起き上がって人の方を見ていた。どうやら、この火を灯台に歩いてきているらしい。
「魔物……じゃなさそうだな。」
その者は薄手のジャケットの上に大きなマントを羽織り、長い髪をポニーテールに縛った男であった。姿形がはっきりするところまで近寄ると、背中から何かを取り出した――
ギター
である。そして、それを見た一行は彼が吟遊詩人だという事がわかった。彼はどんどん近づき、やがて一行と焚き火を間に対峙し一礼した。
「月明かりの下で、夜明けを待つ人よ。一つ話を聞きませぬか?」
ジャラン、ジャラン…とギターをならしながら、顔のラインが女々しい吟遊詩人は澄んだ声で詠った。
「今宵私が詠うのは、"イドゥンと林檎"の話。女神のイドゥンは……」
「ああ、悪いんだが……」
ニケが申し訳なさそうに切り出すと、吟遊詩人は「おや?」と口を紡いだ。
「……今、病人をかかえててな。悪いが歌はやめてくれ。」
カタールをしまうバーネットが口に人差し指を当てる。吟遊詩人はにっこりと笑うと、もう1回、ギターをジャランと鳴らした。
「なるほどなるほど。参考までに、そのご病人は、何という病に?」
できるだけ気分を害さないように、ギターを離してから優しく尋ねる。
「エルオリ病だ。」
それを聞くや否や、「やはり!」と声を張り上げ、再びギターを持ち上げた。そして――ジャランジャランジャララーン。
「それでは、"イドゥンと林檎"の話はよろしくない。夜明けと共に詠い終わるこの詩は、やはり夜を明かすための詩であるから。ならば、"不死身のジークフリード"。さあさあ、その病人のところへ、この詩を詠いに参りましょう。生命を奪わんとするモノを浄化するための詩であるから。」
その詩人から不思議な雰囲気を感じた一行は、ひとまずソレーユのところへ彼を案内した。
「それでは……心ある者は耳を傾けるがよい。心無き者は心して聴くがよい。この"不死身のジークフリード"を。」
ジャランジャラン……静かなギターの音色は、ソレーユの目の前だというのに彼を起こさぬほど心地よいもので、他の皆も座って耳を傾けた。吟遊詩人は一礼して、再びギターを鳴らす。
「昔々、遥か昔。ラグナロク大戦など誰も予期せぬ世界には、神族と巨人族と人間がいた。天空のアースガルズには神、その下の地上には人、そしてさらに南へ行ったヨトゥンヘルム、灼熱の国ムスペルヘイムには巨人が生活していた。この世の創めから存在する神と巨人の仲は悪く、巨人はたびたび神の造りし人間を襲っていた。」
「人間が巨人に敵うはずも無く、神に祈る他なかった。しかし、いっこうに転機しないこの状況に、人間は絶望し始めた。」
「そこで
人間の若き王ジークフリード
は、神に直談判するため、アースガルズへと続く虹の橋ビフレストをつたう。そして、アースガルズへ辿りついたジークフリードは、オーディンに助けを求めた。」
「オーディンはジークフリードに7つの試練を言い渡しなさった。雷神トールとの力比べに勝つ事、ロキとの知恵比べに勝つ事、世界樹の最奥"ウルズの泉"でそこを守る3姉妹から泉の水をもらってくる事、アースガルズの門番ヘイムダルからギャラルホルンを盗む事、8本足の馬スレイプニルを乗りこなす事、死者の国の女神ヘルによる死の呪縛から解放されてくる事、オーディンの100の質問に嘘偽り無く答える事。それらを全て終えた時、神の力をジークフリードに授けると約束しなさった。」
「トールの力比べに15年、ロキとの知恵比べに20年かかった。それからウルズの泉に行くのに5年、ギャラルホルンを盗むのは3ヶ月で済んだ。しかし、問題はスレイプニル。10年、20年、30年経っても全く乗れなかった。20歳だったジークフリードは90歳になっていた。」
「ある日、ジークフリードがいつものようにスレイプニルに乗る練習をしていると、振り落とされ、頭の打ち所がまずく、死んでしまった。彼は死者の川で流されながら、自分の運命を呪った。70年という歳月が、彼をして目的を失わせしめたのだ。もはや彼の親も友も、恋人も生きてはおるまい。そんな世界を救い、何になるのかと。しかし、その時彼に不思議な力が湧いた。今も人々は絶望という名の螺旋に囚われている。かつての平穏を剥奪する権利が果たして巨人にあるのか。ジークフリードは自己を超越した世界観と深い人間愛を見出し、死者の川から立ち上がった。死者が纏うという青い光は消え、白い光に包まれたジークフリードは、ヘルによる死の呪縛から解放されアースガルズへと戻った。」
「それからの試練は長くかからなかった。スレイプニルはわずか半日で乗れるようになり、オーディンの100の質問も、オーディンが2日に分けるのを嫌がり、1日で全ての質問に答えた。こうしてジークフリードは見事、全ての試練を成功させた。」
「オーディンたちは神々の持つ7つの神器、オーディンのギター、トールのドラム、ロキの琴、ウルズのフルート、ヘイムダルのホルン、オーディンの妻フリッグのハープ、ヘルのヴァイオリンを使い神曲を奏で、ジークフリードを神とした!」
はっと吟遊詩人が声を上げると、彼の今までの口調が急に早くなった。
「神となったジークフリードは90年と幾月かの時を越え、地上に降臨し、神の力で巨人を撃退していく!巨人の斧が彼の体を引き裂いても、巨人の槍が彼の体を突き刺しても、彼は平然としていた!彼は人間から崇拝され、こう呼ばれるようになった。――
不死身のジークフリード
!」
その瞬間、ソレーユの体から黒い霧のようなものが出て、空の彼方へ消え去った。一行はポカンと口を開けてあっけにとられていたが、吟遊詩人はそれを見てにっこりと笑った。
「時として心を持たぬモノは、我々人間よりも賢い事があります。太古から存在するものはなおさら。エルニウムもオリデオコンもこの世の創めからあるものですから、きっとジークフリードの恐ろしさを知っているのでしょうね。
人を傷つけるものは何であろうと許さぬ彼の事を
……もう彼は大丈夫です。明日にはきっと元気になっていますよ。」
地平線から地平線へ、太陽と月が入れ替わり始めた時、一行は吟遊詩人の持つ不思議な力に魅了された――
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