暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
056415
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
~RO Novels~ 第五章 信頼のゲフェン編 突入
小説ラグナレク~Eternal RAGNA~
「これで終わりじゃないよな!」
「ええ、いつかまた!!」
「(´・ω・`)ノシ またね~ヽ(゚∀゚)ノ」
ラグナレクオンライン……一つの世界に数千人という単位の人間がプラグインし、さまざまなダンジョン、町があるラグナレク大陸を舞台に独自のストーリーを切り開いてゆくオンラインRPGだ。プレイヤーは、特殊なヘッドギアを付けることにより、体内情報の全てを電子化して、このデジタルワールド「ラグナレク大陸」へと運ばれる。そして、そこで自分のHNや職業を決め、世界を舞台に活躍するというゲームだった。
このゲームの住人(ゲームをプレイする人)はさまざまな出会い、冒険を繰り返し、時には友情、時には意見の食い違いから対立することもあったが、みながみな充実して過ごすことのできる時を共有していた。電子世界を通してではあるが、彼らの友情はどこまでも、青く透き通った空のように続いていく事だろう。
そして西暦20XX年、5月6日。ラグナレクオンラインは配信終了となった。永遠の友情を乗せてラグナレクオンラインは人々の日常から姿を消していった。しかし、これが新たな始まりであって、終わりではないことをみなはわかっていた。きっといつか、ラグナレクオンラインはさらなる進化を遂げて還ってくる。そして再び、あの日あの場所で、永遠の友と再会する時がやってくると、みながわかっていた――。
ラグナレクオンラインにあった、「ラグナレク騎士団」というギルドの一員だったメンバーもそうであった。主に小中学生で構成された小さな小さなギルド。知らない人のほうが多いであろう小さなギルド――。始めは大輝と直哉、同じ中学校に通う彼らの手によって構成された。それから徐々に仲間を増やしていき、一時は30人を越える大きなギルドにもなった。しかし、いろいろな事情があり、一人、また一人ラグナレク騎士団を去っていく。そして最終的には5人になってしまった。大学生の奈留、中学生の大輝、直哉、玲子、小学生の彰浩……
ラグナレクオンライン配布終了の日、彼らはいつもの場所に集まった。そして、とりとめもない話をして盛り上がった。いつもと変わらない、何一つ不可思議な事のない世界が彼らの周りを優しく包み込んでいた。
「あ、私ご飯だ……」
ナイトの玲子がそう切り出した。
「いってら~^^」
メンバーが優しく手を振る。
「でも……ログアウトしたらもう戻れないょ……」
「そうだな…」
ここへきてモンクの直哉が肩を落とした。
「でもまた会えるかもしれないよ~ヽ(゚∀゚)ノ」
ウィザードの彰浩が涙を堪えながら笑った。
「そうよ、レイ(玲子のHN)。それにみんなパソコンのアドレスも知ってるんだからいつでも会えるようなものじゃない。」
プリーストの奈留は無理に元気を出して盛り上げている。
「そうだ。もし、ラグナレクオンラインが還ってきたら、またみんなで冒険に出ればいいんだよっ!!」
ギルドマスターであるハンターの大輝が明るくそう言った。
「そうね……ぁりがとぅ、みんな^^」
ギルドメンバーに励まされ、玲子はいつもの笑顔を取り戻した。
「じゃぁ、行ってくるね、ご飯^^」
「またいつか会おうな!」
「これで終わりじゃないよな!」
「ええ、いつかまた!!」
「(´・ω・`)ノシ またね~ヽ(゚∀゚)ノ」
玲子は涙に彩られた素敵な笑顔でログアウトしていった――。
それから彰浩は寝るために、奈留は大学のレポートを仕上げるためにそれぞれログアウトしていった。そして後には大輝と直哉の二人が残る。
「俺らはまあ、毎日会えるからな、学校でw」
「そうだな。」
二人はそれから何にもしゃべらずにその場で電子世界の星空を眺めていた。今は夏なので、さそり座がよく見える。
「お前、 先にログアウトしろよ。」
不意に直哉が大輝に向かって笑いながらそんな事を言った。
「お前こそ、早く寝ないと明日遅刻するぞっ!」
「遅刻はいつもの事だろ?w」
再びしばしの静寂……そしてほぼ同時に二人はログアウトしていった。
ふと思い出せば夢か現か、空想世界の電子街――
誰とも知られぬ人々が世界を闊歩する――
今日もまた、明日もまた創られた世界は人々を優しく包み込む――
~三年後の世界~
あれから三年の月日が流れた。大輝と直哉は別々の高校に進学したが、もともと家が近かったために帰り道は今でも同じくしている。家の近くにある本屋でゲーム雑誌を買っては、次世代ラグナレクの情報が載っていないか片っ端から読破していた。そのため彼らの帰り道に学校の話題などはあまり挙がらなかったのである。
「じゃ、また明日な。」
直哉がそう言って家の方向へ走り出す。大輝はそれを見送ると、自分も家へと急いだ。夕日が西に傾く。黄金の太陽は月と交代するように沈んでいく――
「ただいま~。」
大輝は家に着くやいなや、靴を脱ぎ捨てて二階の自室に直行した。そして机の上に置いてあるパソコンにスイッチを入れる。
「ふう……」
これをして初めて落ち着いたような声を上げると、制服のままベットに倒れこんだ。そしてパソコンが立ち上がるのを待っているのであろう。
「大輝、まったく!!きちんと靴を並べなさいって言ってるでしょう!!ご飯できてるから降りていらっしゃい。」
下の玄関でお母さんがピーチクパーチク言っていたが、大輝は特に気にする素振りも見せなかった。その代わり、おもむろに上半身だけ起こすと、ベットの横にあったヘッドギアのようなモノを手に取って、うれしそうな顔をした。
それからいつまで経っても降りて来ない大輝にお母さんが怒り、大輝は部屋からつまみ出され、夕食に駆り出された。
リビングにはお父さんと、大輝の弟、小学三年生の優輝がいた。二人でテレビを食い入るように見ている。ニュースでちょうど明日、世界初の完全無人飛行機がテスト飛行するという事を取り上げていた。昨日パソコンのチャットで、そういう事に目のない中学生になった彰浩がそれについて熱弁していたのを大輝は思い出した。なんでも、パイロット無しで、完全に電波による遠隔操作で飛ぶ飛行機らしい。彰浩はそのテスターに応募していたのだが、結局外れてしまい、残念がっていたが、玲子がそのテスターに当選したらしく、それを聞いた彰浩は、ずっと玲子にテスターのチケットを譲るようにお願いしていた。結局駄目だったが。
大輝はちゃっちゃと夕食を済ませ、ごちそうさまとも言わずにテレビの近くに腰を下ろした。お父さんと優輝のちょっと後ろぐらいからそのテレビを見つめている。
(さっきから同じ事しかやってないなぁ。)
ニュースというニュースがその飛行機の話題しかやっていなかったので、大輝はすぐにテレビに飽きてしまった。しかし、お父さんと優輝は目を輝かせながらそのすばらしさをあれこれと吟味していた。
「どうだぁ、優輝?すごいだろー?父さんはいつかなー、あの飛行機のパイロットになるんだよー。」
「すごいよ、パパ!!どうやったらなれるの?!」
興味津々にお父さんの顔を見つめる優輝。その顔に邪念はない。
「無人飛行機になんでパイロットがいるんだよ……」
後ろから小声で言ったつもりの大輝であったが、二人には聞こえていた。
「工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工。パパ、ほんと?」
少し寂しげな顔で父の腕を掴む優輝。やはりその顔に邪念はない。
「ッフ……大輝よ。そんな事では立派な大人になれんぞ。夢は願えば叶うんだ!!」
「……」
その説得に優輝は納得し、尊敬の眼差しで父を見た。
「僕、おっきくなったらパパみたいになるー。」
「おお、そうかそうかー。じゃぁプチ○ノン食べてでかくならないとなー。俺がこんなに素晴らしい大人になれたのはプチ○ノンのおかげなんだぞ?」
「えぇ?!そうなの?!」
「ああ、そうとも。プチ○ノンを食わないやつはろくな大人になれないんだぞ。」
「ふーん。大人って大変だね(´・ω・`)」
「ああ、大変なんだ。」
「馬鹿な事言ってないでご飯の後片付けぐらい手伝いなさい!!」
キッチンから顔を出してお母さんが怒鳴る。お父さんはすっと立ち上がると優輝にウインクした。
「いいか、優輝。お父さんはきっとお前のためにきちんと後片付けを手伝って冷蔵庫にあるプチ○ノンをもらってくるからな!」
「パパ……頑張ってね!!」
「おぅ!!」
そう言うとお父さんはキッチンへと消えていった。そのやり取りを黙って見ていた大輝はそのまま無言で自分の部屋に帰っていく――。
部屋に帰ると、すっかり立ち上がったパソコンのデスクトップ画面にチャット招待が届いていた。急いでそれを受け入れる大輝。
~チャットルーム~
(タイキ)様がチャット招待を承認しました。
ナオヤ(直哉):お、きたきた
タイキ(大輝):遅くなったOTL ご飯食べててねー
レイ(玲子):おかえり~
アキト(彰浩):じゃあ、今度開かれる東京ゲームショーの裏入場券と、僕のお気に入りのゴレン○ャイのフィギュアでどうよ?!(・∀・)9m
アキト:こんちゃ~ヽ(゚∀゚)ノ
レイ:えへへ~だめ~( ゚∀゚)ニヤニヤ
アキト:OTL
タイキ:まだやってたのか、アキトw
ナオヤ:ああ、そうだタイキ
タイキ:ん?
アキト:じゃぁ…(ー盆ー)
ナオヤ:さっき久しぶりにナルさんが来たんだが
タイキ:なんだって(゚Д゚;≡;゚д゚)?!
ナオヤ:今は忙しくてPC動かしてる暇もなかなかないそうだ
レイ:ナルさんは~どっかのオフィスの秘書やってるらしいょ~^^
タイキ:そっかー残念だなー
タイキ:秘書?!すごw
アキト:さっきのにラグナレクのサントラつけるから・・・(;ω;)
タイキ:(´゚ω゚);:∵ッブ
ナオヤ:・・・w
レイ:そんなの持ってるょ~もうだめだね~ネタ尽きてきたっぽぃしw(ぁ
アキト:or2
タイキ:明日だなー飛行機w
レイ:ね~w楽しみ~^^
アキト:飛行機じゃない!!「超次世代無人航空機T-20XY」だ!!
ナオヤ:本当に飛ぶのか?w
レイ:落ちたら死んじゃうし>w<
タイキ:さっきテレビでやってたのをオヤジと優輝が見てたよw
レイ:優輝君って弟さんだっけ~?
タイキ:そうそうw
レイ:今小学生ぐらい~?
タイキ:小3だねーたぶん(・∀・)b
レイ:たぶんって>w<
ナオヤ:かわいいよな、お前の弟w
タイキ:エエエエェェ(´Д`ノ)ノェェエエエエ
レイ:へぇ~見たいな~^^
アキト:無視されてる気がする……。・゚・(ノД`)・゚・。
タイキ:してないってw「T-20XY」だろ?!!(・∀・)b
アキト:(゚ー゚=(。_。=ウンウン
アキト:それでねーm9・∀・)
チャットリーダー(ナオヤ)様が(アキト)様を強制退去させました。
タイキ:(゚Д゚;≡;゚д゚)?!
レイ:(・ω・≡・ω・)?!
ナオヤ:((-ω-。)(。-ω-))フルフル
(アキト)様をチャットに招待しています……
タイキ:うはwウケたw
レイ:お腹いたぃ>w<
ナオヤ:ふっふっふ
(アキト)様がチャット招待を承認しました。
タイキ:おかえりーw
レイ:おかえり~
ナオヤ:おかえー
アキト:(#゚Д゚)テメェピョラァ!!
ナオヤ:w
アキト:泣いちゃうぞ(´・ω・`)ショボーン
レイ:ヨシヨシ( ・∀・)ノ( ;ω;)ウゥ・・・
アキト:ヽ(゚∀゚)ノ
チャットリーダー(ナオヤ)様が(アキト)様を強制退去させました。
タイキ:(´゚ω゚);:∵ッブ
レイ:きゃは~>w<
~チャットルーム~
それからしばらくの間、チャットで楽しんだ大輝は、寝るためにパソコンを落とした。レイが明日、パソコンを飛行機に持ち込んで実況中継してくれるらしい。そのため、朝が弱い大輝は早く寝ることにしたのだった。
布団に入り、明日の生中継に心を躍らせながら目を閉じると、すぐに睡魔がやってきて大輝は深い眠りに墜ちた――。
~事のハジマリ~
「う~ん……」
カーテンの合間から差し込む日の光を浴びて、大輝は目覚めた。今日は土曜日のため学校は休みなのである。ふと時計に目をやる大輝。ちょうど10時を回ったところだった。
「やっべ!」
急いで布団から飛び出すとパソコンのスイッチを入れる。そして、パソコンが立ち上がるまでの間、大輝はその場で足踏みした。
「はやく、はやく、はやく~っ!!」
その音で下にいたお母さんが大輝の起床に気づいたようだ。
「大輝ー。今からお母さんね、隣の山田さんとエステサロン行ってくるから、ご飯用意してあるからちゃんと食べて留守番しててねー。」
「はいはいー。」
気のない返事でそう言うと、大輝はいてもたってもいられず、再びベットにドサっと横になる。ふとその時、自分のケータイに着信があるのを見つけた。開いてみるとムービー着信であった。差出人はお父さん。あまり気が進まない顔をしながらも、とりあえず開けてみる。すると、空港のようなところで手を振るお父さんと優輝の顔が現れた。
「ジャカジャカジャ~ン。お早う、大輝!!」
「兄ちゃんおはよ~。」
「今、父さんと優輝がどこにいるかわかるかなー?」
そう言ってカメラを自分たちの顔から周りの風景に変えた。大きな丸みを帯びた飛行機が一台、空港の前に陣取っているのが見える。そして、場面を戻し、自慢げな自分たちの顔を映した。
「そう!なんと父さんたちはこれから『超次世代無人航空機T-20XY』に乗るのだー!わはははは~。」
「なのだ~。わはははは~。」
「んじゃまぁ、そういう事で…事の要因は帰ってから土産話と一緒にたっぷりと聞かせてやるから楽しみにしとけ~。」
「しとけ~。」
「んじゃ、また!いくぞ優輝!!」
「ラジャー!!」
しばらくは驚きで何も言えなかった。なぜ、数千分の一という確率で当たるテスターチケットを二人が持っているのか。そんな事を考えていたが、パソコンが立ち上がるのと同時にチャットに招待されたのですぐにそっちに移った。
~チャットルーム~
(タイキ)様がチャット招待を承認しました。
タイキ:おはよ~(・∀・)b
ナオヤ:ぎりぎりだな
アキト:オハーヽ(゚∀゚)ノ
タイキ:危なかったOTLやっぱあの時間に寝て正解だったなぁw
アキト:マスターはいつも朝弱かったもんねー(・∀・)ニヤニヤ
ナオヤ:レイは乗船しだい、チャットに参加するそうだ
タイキ:おお~
(レイ)様がチャット招待を承認しました。
タイキ:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
アキト:キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!
ナオヤ:おはよー
レイ:おはょ~^^今乗ったょ~ん
アキト:それでそれで~ヽ(゚∀゚)ノ?どんな感じ?( ´∀`)ノ
レイ:ぅ~ん…普通の飛行機とあんまり変わらないかな~パソコンを繋げられる場所があるのと、展示館があるぐらい~^^
アキト:展示館?!(゚Д゚;≡;゚д゚)?!
ナオヤ:なんか飾ってあるの?
レイ:なんかね~過去の電子機器みたいなの?がぃっぱーぃあるょ~^^ラグナレクのヘッドギアとかも^^
アキト:行きTEEEEEEEEE~~~ゝ(*`Д´)ノ
タイキ:なぁレイー
レイ:ぅん?
タイキ:聞きたいことあるんだけど……
レイ:なぁに~?
タイキ:そこにさー、子連れのすっげぇ五月蝿い親子いない?w
ナオヤ:なんだtt
レイ:あぁ~ぃるょ~^^;
タイキ:やっぱり……
レイ:なんかお父さんと栗色の髪のかわぃぃ男の子が、展示館でさっきすげぇ~とかみろぉ!とか大声で話してて係員に注意されてたょ~
ナオヤ:…w最高
レイ:ほぇ?(´・ω・`)
アキト:話についていけてない気がする…。・゚・(ノД`)・゚・。
タイキ:それ俺のお父さんと弟…
レイ:(・ω・≡・ω・)?!
アキト:(ノ∀`)アチャー
レイ:世間って狭いね~^^;
アキト:ってゆーか!!ゝ(`Д´)ノ
タイキ:OTL
アキト:なんでマスターのファミリ~が乗ってるの?!( ´∀`)?
タイキ:わからないけど…なんか朝起きたらもういなかった。・゚・(ノД`)・゚・。
ナオヤ:置いてけぼりか
レイ:ぁ、動くみたぃ~
タイキ:おお~いいなぁ~
(サ*;[-ミ)様がチャット招待を承認しました。
ナオヤ:ん?誰か呼んだのか?
タイキ:い~や?
レイ:呼んでなぃょ~
アキト:まぁとりあえずおは~ヽ(゚∀゚)ノ
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
タイキ:なんだよこいつ・・・
レイ:文字化けしてるょ~
ナオヤ:ってか誰?
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
タイキ:文字化けしててわかんないっすよー
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
レイ:なにこれー?!
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
タイキ:ナオヤ、強制退去!!
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
ナオヤ:やってるができない
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
アキト:僕たちが出ればいいんだよ(・∀・)b
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
タイキ:そうだっ!それだ
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
(アキト)様が退場しました。
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
(タイキ)様が退場しました。
(ナオヤ)様が退場しました。
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
(レイ)様が退場しました。
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
悪質な発言が続いたため、このチャットルームを強制終了します。
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
悪質な発言が続いたため、このチャットルームを強制終了します。
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
サ*;[-ミ:ウ*-」;ス@ラグナレクq・、+}ニュウー「`;テル%')
・
・
・
~チャットルーム~
「なんだよ、今の……ウィルスか?」
チャットルームから出た大輝は驚きのあまり、しばらくその場を動くことができなかった。そして次の瞬間、デスクトップ画面のある事に気づく。
「あれ?……これ、『ラグナレクオンライン』のショートカットが点滅してるぞ…?」
驚いたことに、すでに配布終了から三年経った今、管理されているはずもないラグナレクが動いていたのだ。ダブルクリックをしようとカーソルを合わる。と、その時、大輝のケータイに着信がきた。直哉から電話だ。大輝は手にとって通話ボタンを押す。
「もしもし、直哉?」
「大輝。お前のPCのラグナレクのショートカットどうかなってるか?」
「あ、うん。今それを確認したところ。……ってことは直哉のも?」
どうやらこれは大輝だけに見える変化ではないようだ。
「ああ、なんか点滅してるんだが…お前まだヘッドギア持ってるか?」
「もちのろんよっ!」
「よし、入ってみるか。俺も入る。その場で動くなよ。」
「ういういー。」
電話を切ると急いでベットの上からラグナレク用のヘッドギアを取り出して、それをパソコンに接続し、頭につけた。そして、ラグナレクのショートカットをダブルクリックする。ふわっと体が浮く感じになり、体は全て電子化され、ヘッドギアに吸収されていった。大輝はひさしぶりのラグナレクのゲームに多少胸を躍らせて電子世界を進む――。
そこはおそらく基はみなで最後の別れを告げた場所なのだろう。今は何もなく、ただ白い空間が広がっていた。そこでモンクの格好をしたナオヤに会う。
「おお、なんか久しぶりな感じだな~。」
しかし、ナオヤの顔はいつになく真剣だった。
「何のんきな事言ってやがる。俺たちがプラグインできたって事は、誰かがラグナレクのマザーデータを起動させてるって事だ。その証拠に、消えているはずの俺たちのアイテムは残っている。」
そう言ってナオヤはナックルのついた拳を上に上げた。タイキも背中に手をやると、昔使っていた弓と矢筒があるのに気づく。
「いいか。誰がこんなマネをしてるのか探しに行くぞ。」
「おっけー。」
二人は白い空間をふわふわと動き始めた。地面のデータはないため、空間自体を泳ぐような形だ。そしてしばらくすると……
「おい!タイキ、あれ!!」
ナオヤが叫んだその先には、なにやらパソコンの形をしたものの前に座る赤いスライムのようなモノがいた。
「ポリン……?」
ポリンとは、かつてラグナレクオンラインに出現していた最弱のモンスターだ。しかし、見た目のかわいさから人々にも人気があったモンスターでもある。
「指弾!」
シュパァァァン!という音とともにポリンは砕け散った。ナオヤがモンクのスキルを使ったのだ。
「ふぅ…まさかあいつが犯人とかじゃないよな?」
「誰かがプラグインしてモンスターをばら撒いてるとか?」
「わからん。」
二人はとりあえずポリンの前にあったパソコンのところに行ってみた。キーボードの部分にボタンはなく、画面には「T-20XY Hacking…97%」と書いてある。
「なんだこれ?」
タイキは画面をツンツンと叩いてみたが、特に反応はなかった。しかし突然、%のところが「98%」になる。その瞬間、ナオヤが大声を上げた。
「おい!T-20XYってレイたちが乗ってる飛行機じゃないか?!」
言われてタイキもはっとなる。
「このコンピュータを使って、誰かがハッキングしてる……」
「くそっ!早くぶっ壊せ!」
バシバシとパソコンを蹴って壊そうとする二人。すると……
「ピーピーピー…外部圧力ニヨル"マザー"ヘノ攻撃ヲ感知。"ガーディアン"ニヨル防衛開始。」
パソコンから電子音が流れ出し、次の瞬間、白い空間の中から電気粒子が大量に噴出して、それは徐々に形作られた。そして、黒いマントをつけた大きなモンスターと実態のない鎧だけの兵士が十匹ほど現れた。
「ダークイリュージョンに…レイドリックたち?!」
そしてすさまじい攻撃が始まる。たまらず二人はパソコンの傍を離れ、逃げた。すると、ガーディアンたちがそのパソコンを護るように周りに重なり合う。
「なんとかとめないとっ!何をする気だっ!この野郎っ!!」
矢を射ようとするタイキをナオヤが止めた。
「俺たちだけじゃあんな奴らに勝てない。一回ログアウトして応援を呼ぼう!」
こうして二人はラグナレクの電子世界からログアウトした。
「ピッ……ハッキング完了。操縦権ヲ"マザー"ガ得タ事ヲ確認シマシタ。」
しばらくしてパソコンがそう不気味な電子音で言った。その瞬間、ガーディアンたちは消え、白い空間にぽっかりと穴が開いた。パソコンは画面から大量の粒子を出して、その穴を埋め尽くすほど送り出す――。
~Hacking~
ここは東京にあるT-20XYの管制室。100人を越えるスタッフが常時、正しくT-20XYが作動しているかチェックしている。その中枢室に、黒いスーツをきた男
が入ってきた。年は40ぐらいの白髪交じりで髪をワックスで立てている。
「どうかね、調子は?」
それに気づいた係員がすっとその男の近くに歩み寄る。
「っは、今のところ何の問題もございません。」
男は満足げに顔を縦に振った。
「そうだろう、そうだろう。俺が3年の月日をかけて作り上げた、究極の自信作だからな。これさえあれば、いつでも正確に、迅速に、全ての対応をしてくれる。」
得意げに大笑いをする……が、その時。
「ビービービー……不正アクセスヲ感知。」
「?!」
その場にいた全員の表情が凍りつく。しかし、黒いスーツの男だけは平然としていた。
「真吾様・・・?」
「慌てるな。絶対にハッキングしてくる輩はいると思った。いいではないか。」
そう言うと真吾は大きくその場で手を上げる。
「私の創った迎撃システムの威力を見せてやれ!どんな小さなウイルスも逃さん!!はははははっ!」
「シンゴ迎撃システム、作動中……迎撃失敗。全5300種類ノ"ウイルスバスター"ハ全テ破壊サレマシタ。ウイルスノ進行ヲ強制的ニ許可シマス。」
「なんだとっ?!」
真吾の顔に焦りと恐怖の表情が現れた。目の前にいたスタッフを押しのけ、パソコンの前に座ると、あれやこれやとキーボードを叩く。しかし、何も変わらなかった。
「どうなってるんだ……?」
すると、部屋の前にある巨大モニターに、あるさっきのパソコンが映った。まだ粒子を送り続けている。
「あれは…?」
一方こちらはT-20XYの機内。玲子はみなと連絡を取ろうと何度もチャットに招待しているが、応答がなかった。
「あ~ぁ、壊れちゃったのかなぁ~。」
パソコンをポンポン叩く玲子。
「アイス~(;´ρ`)」
ふと声のしたほうを見ると、そこには優輝がいた。アイスの自動販売機の前でお父さんにもらったのであろうお札を一生懸命機械に入れようとしている。しかし、身長が足りないので、お札をなかなか入れることができていなかった。しばらくして諦めた様に肩を落とす優輝。その顔は今にも泣きそうになっていた。とその時、急に優輝の体がふわりと浮く。そしてお札をいれるところの目の前で優輝の体はストップした。
「?!」
優輝がびっくりして後ろを向くと、そこには笑顔で優輝を持ち上げている玲子がいた。
「アイス買いたいんでしょ~?どれがいいのかな~?」
「んとね~、あの右端のバナナスペシャルがいい~。」
「はぃはぃ~。」
優輝をそのボタンの近くにスライドさせる。優輝が屈託のない真剣な顔でそのボタンを押すと、ドンっという音とともに下からバナナスペシャルが出てきた。それを確認すると玲子は優輝を下ろしてやった。手を入れてアイスを取り出す優輝。
「ありがと、お姉ちゃん~。」
「いいぇ~。」
「ぉ祝いに半分あげるね~。」
「ぁら、ほんと?うれしぃな~。」
お礼とお祝いを間違えている優輝だったが、玲子は気にせずに、パソコンの前まで優輝を引っ張ってきた。そして隣に座らせると、優輝はさっそく買ったばかりのアイスを開けて食べ始める。それを微笑みながら見つめた後、パソコンに向かった。
「お姉ちゃん、パソコンばっかやってちゃだめだよ~。僕のお兄ちゃんみたいになっちゃうよー。」
それを聞いて玲子は笑わずにはいられなかった。
「そぅね~、お兄ちゃんみたいになっちゃうかもね~。」
優輝は半分アイスをあげるという約束を完全に忘れてそのまま全て食べ終えた。同じころ、玲子はまだパソコンの前で大輝たちの反応を待っている。と、その時……ッガタン!という音とともに機体が大きく傾いた。優輝は残ったアイスの棒を放り投げて玲子の膝元に覆いかぶさる。玲子も優輝とパソコンを必死に抑えながら自分が飛ばされるのを防いだ。その反動は一度だけですぐに収まった。
「どうかしたのかなぁ?」
「今、ガッタンっていったよ、ガッタンって!!」
しばらくして機内アナウンスが聞こえてきた。
「ただいまの大きな振動は機械の誤作動によるアクシデントです。お手数ですが再度おきる場合もありますので、シートベルトをしっかりと着用して席についていてください。」
「…だってょ~?一緒に席に戻ろうかぁ。」
玲子は今の振動に興奮気味の手を引いてシートに戻ろうとした。するとその時、パソコンが急に起動してチャットルームに大輝たちが入ってきた。それに気づいた玲子は先に優輝を席に戻らせ、パソコンに向かう――。
~チャットルーム~
タイキ:レイ!いるか!?レイっ!!
・
・
・
電子世界ラグナレクから戻った大輝たちは、チャットルームで彰浩を呼び出した。
~チャットルーム~
(アキト)様がチャット招待を承認しました。
タイキ:アキトー
アキト:なんかラグナレクのフォルダがー(゚Д゚;≡;゚д゚)
ナオヤ:お前もか
タイキ:何か調べらんない?
アキト:今、ラグナレクのデータにハッキングしたらちょっと不思議な事が・・・( ゚Д゚)
タイキ:不思議な事?
アキト:普通さ、ハッキングってどこからやる?
タイキ:そりゃぁPCからだろ?
アキト:(。゚Д゚) σ正解!!
ナオヤ:で、それがどうかしたのか?
アキト:今、ラグナレクがハッキングされた形跡を調べたら、まぁ僕が一番最近なんだけど
アキト:その前にハッキングしてるやつはPCからじゃないんだょ(・∀・)
タイキ:??
ナオヤ:どういう事だ?
アキト:つまり、今ラグナにハッキングしてるのは人間の操作するPCじゃなくて
アキト:電子世界の中からハッキングされてるんだ( ゚Д゚)σ
タイキ:わかりにくいなぁ…
ナオヤ:ああ、さっきラグナの中にあったPCの形したやつじゃないのか?
タイキ:ああっ!あれかぁ
アキト:中に入ったの?!(゚Д゚;≡;゚д゚)?!
タイキ:ちょっとだけな~
ナオヤ:PCの形したやつがT-20XYにハッキングしようとしてたから壊そうと思ったんだが…
アキト:なんだって?!
ナオヤ:迎撃システムみたいなのが発動してダークイリュージョンとかレイドリックが出てきて結局壊せなかった
アキト:…そういう事か!(・∀・)b
タイキ:ん?
ナオヤ:?
アキト:さっきからラグナレクのデータが爆発的に増幅してどこかの回線に流れてるみたいなんだけど……
アキト:それがT-20XYだったのか( ゚Д゚)!
タイキ:何をするつもりだろう…?
アキト:そんなの決まってるじゃないか!( ゚Д゚)
ナオヤ:心当たりでもあるのか?
タイキ:??
アキト:つまり電子化社会の中で高度な知能を持った機械が生まれて、それがT-20XYを攻撃してるんだよ!(;゚Д゚)
タイキ:攻撃??
アキト:たぶん、T-20XYにハッキングして、その中のあやゆる高度な電子情報を吸収してさらに高度な機械へ変貌する気だよ!ヽ(゚∀゚)ノ
ナオヤ:じゃぁその後は…?
アキト:もっと別の電子情報を得るためにどんどん急進していくと思う……。・゚・(ノД`)・゚・。
タイキ:じゃぁレイの乗ってるT-20XYはどうなるんだよっ!?
アキト:完全に電子情報を吸収されたらコントロールが不能になって……
タイキ:くそっ!早くレイに知らせないと……
ナオヤ:もう一度チャットに招待してみる
・
・
・
(レイ)様がチャット招待を承認しました。
タイキ:レイ!いるか!?レイ!!
レイ:繋がった~^^
ナオヤ:レイ、緊急事態だ
レイ:(・ω・≡・ω・)
アキト:人工知能を持った機械がT-20XYにハッキングして電子情報を全て抜き取ろうとしてるんだ!!
タイキ:何か変わった事ない?
レイ:あぁ~そういえばさっきなんかガタンって大きく揺れたょ~
ナオヤ:やっぱりか…
レイ:大変な事?
ナオヤ:一大事だ!
タイキ:アキトーどうにかして止められないのかよっ?
アキト:あれだけの精密機械にハッキングできたんだからウィルスバスターなんかじゃ歯が立たないかなぁ。そしたらハッキングしてるヤツを倒すしか…。・゚・(ノД`)・゚・。
ナオヤ:それだ
アキト:へ?
タイキ:みんなで止めるんだっ!
レイ:(・ω・≡・ω・)?!
アキト:止めるって…電子化した化け物と電子世界で戦うっていうのかy!?
ナオヤ:それしかないんだろ?
アキト:そうだけど……
タイキ:レイっ!待ってろよっ!
レイ:……
アキト:あ~~~~もう!わかったよ!(・∀・)b
ナオヤ:?
アキト:僕もやる!ハッキングしてるから二人に声で指示が送れるから、オペレータになる!
タイキ:ありがとう、アキト!
レイ:私にもできることなぃ?
アキト:とりあえず、この事を係員に知らせてきて!
レイ:わかったゎ~
タイキ:よしっ!いくぞ!!「ラグナレク騎士団」!!
ナオヤ:おお!
アキト:おおー!
レイ:おぉ~^^
(タイキ)様が退場しました。
(ナオヤ)様が退場しました。
~チャットルーム~
~ウイルスバトル~
大輝と直哉は再び電子世界「ラグナレク」にやってきた。そして二人の目の前に目を疑う光景が飛び込んでくる。
そこでは、さっきの白い空間の中を大量の黒い影が埋め尽くしていた。それは遠くから見ればただの黒い物体だが、近寄ってみると、全て昔ラグナレクで出現していたモンスターたちであった。グニョグニョと動き回るモンスター…その量は数億はくだらない。
「二人とも聞こえるー?」
二人の耳にどこからか聞こえるアキトの声が入ってきた。
「おうっ!」
「聞こえるぞ。」
「よし、じゃあまず……さっき言ってたパソコンを見つけて。たぶんそいつが本体だ。」
黒く変わった空間、モンスターたちの頭上をふわふわと進んでいくタイキとナオヤ。すると、しばらくして一箇所だけ大きく黒い影がでっぱっている場所を見つけた。そして、その近くにはおそらくTー20XYへと繋がる回線であろう穴があり、その中にそこから大量の黒い粒子が注ぎ込まれていた。この粒子だけはなぜかモンスターの形をしていない。
「あれじゃねぇの?」
「見つけた?」
「ああ。」
「どうすりゃいい?」
タイキは背中の矢を一本手に取り弓につけた。
「そいつからどっかの回路に粒子が流れてない?」
「黒いのが大量に。」
「んー…じゃぁそいつに直接攻撃できそう?」
二人はもう少し近寄ってみる。黒い粒子がパソコンの周りを取り巻き、完全にパソコンの姿は見えなかった。
「無理っぽいなー。」
「ああ、完全に粒子にガードされてる。」
「最悪…」
「なにがっ?!」
アキトの言葉にびっくりする二人。
「用はそのPCの形をしたやつを倒せばいいんだけど……そうなるともうその黒い粒子の先にいる電子生命体を削除してPCの取り巻きをはがすしかないなぁ。」
「やってやろうじゃないのっ!」
「方法はそれしかないんだな?」
「うん……」
「いくぞ、タイキ!」
「おうっ!!」
「気をつけてね…」
二人は躊躇することなく回路の穴の中に入っていった。黒い粒子が大量に流れ込む、その悪夢のような空間に――。
ちょうど同じ頃、T-20XYの管制室では真吾がなんとかこの事態を打開しようと懸命にパソコンに向かっていた。すさまじいスピードでいろいろなパスワードを入力しているが、全く効果がないようだ。
「くそぉ!!あの中には30人の乗客がいるというのに…」
パソコンをバンっと叩く真吾。他の係員も一生懸命事態打開に向けて懸命に努力しているが効果は真吾と同じである。と、その時、モニターの中に二人の人間が映った。
「真吾さん!見てください!!こんなところに人が!」
ぱっと前を見る真吾。そこには、白いミンクのコートに身を包んだ少年と、腹巻のようなものをつけて弓を持つ少年が映っていた。
「なんだこれは…?」
真吾の近くの係員がそう漏らす。しかし、それを見た真吾の目は変わった。その目には驚きと確信と両方を入り混ぜたものが映っている。
「これは…ラグナレクオンラインのモンクとハンターの格好じゃないか…」
「知ってるんですか?」
真吾はゆっくりと立ち上がり、画面の近くに寄った。周りの人は全員無言で真吾を見つめている。
「ラグナレクオンライン…懐かしい。私が三年前作ったオンラインゲームだ。いや…正確には昔に似たゲームがあったのだが、それを現代版に復活させたのが私と言うべきか……」
そう言ってはっとなる真吾。
「まさか!これはマザーの仕業…?……いやしかし、そんな事が…」
しばらく頭を抱えて考え込んだ。そして、急にびくんと背筋を伸ばし、近くの係員を呼んだ。
「おい!このファイルにアクセスしてマイク回線を繋げられるか?あの中の少年たちと話をしたい。」
「可能ですが、アクセスするためにはパスワードが必要では?」
真吾はそこでニヤリと笑う。
「私が誰だか聞いてなかったのか?このゲームを創った人間だぞ?」
「…早く準備しろ!!」
その一言で係員はとまっていた時を動かされたように慌しく動き始めた――。
「おいおい、そんな事信じられると思うのか?完璧に制御された超精密機械だぞ?ハッキングなんて。」
玲子はこの一大事を展示室にいた係員に知らせるが、証拠もなく、さっきから正常に動いているので信じてもらえなかった。
「あぁ~もぅ!遅かったじゃ済まないんですょ~!」
珍しく声を荒げて抗議するも、玲子の声にはどこか信憑性にかける感じが含まれていたので相手にされない。
「君たちの作り話には飽きたからさっさとシートに戻ってくれ。」
「……」
悲しそうに係員を一睨みすると、背を向けて一歩だけ下がる。下がって再び掛け声と共に係員に振り向く。
「人の話を信用しやがれええええええええ!!」
声と同時にすさまじい威力の回し蹴りが係員に直撃した。係員は一発でノックダウン。泡を吹いてその場に倒れてしまった。
「んもぅ~。人の話を信じないからですょ~。」
倒れている係員を手でパンパンとたたきながら説教する玲子。そして何事も無かったかのように展示室に入っていった。
「こうなったら私がなんとかしなきゃ……」
そして、そこにあったラグナレク用のヘッドギアを静かに取り出す。警報機は壊れているのか、鳴らなかった。そしてそれをパソコンに繋げ、静かに頭に装着する。
「お願い……プラグインさせて……」
祈るようにラグナレクのショートカットをダブルクリック。その瞬間、玲子は浮くような感覚に見舞われ、体が電子化してその場から消えた。後にはラグナレクのタイトル画面
の映っているパソコンだけが残った――。
不気味にパソコンから出る黒い粒子は、若干勢いを減らしたものの、未だに止まることなく回路の穴へと放出されていた。その空間の中で声がこだまする。
「おーい!誰かいるのかー?!」
真吾の声だ。そしてその声を聞きつけたアキトがそれに答える。
「だ、だれ?!」
「お、お前こそ誰だ?」
「僕は、今世界を救うミッションを遂行中なんだ、邪魔しないでくれっ!!」
「……というと君もT-20XYとラグナの異変に?」
アキトはびっくりした。
「どうしてそれを?!」
「今はそんな事はどうでもいい。それよりさっきここに二人の少年がプラグインしていなかったか?」
「ああー、今その二人は変なPCによって開かれたT-20XYへの回路を蔦ってT-20XYの本体へ接続していまーす。」
「そうか……」
「あとは祈るだけですよ。僕たちの声は向こうには聞こえないから何もできない。」
寂しげにアキトがそう言った。
「やはり、マザーの仕業だったか。」
「マザー?」
「ラグナレクオンラインの母体となっている中枢機械だよ。ラグナレクは全てマザーの発見から始まったのだ。」
「?!…おじさん、もしかして……」
「そんな事よりも、少年よ。私たちにもできる事が一つだけあるぞ。」
「へ?」
再び驚くアキト。
「お前さんこのプログラムにハッキングできるって事は、テレビの電波ジャックなどやろうと思えばお茶の子さいさいだな?」
「ま、まぁ、回線を繋げ変えるだけですから…」
「今からT-20XYのパスワードを教える。そこにアクセスして電子画面に今起こっている現状をテレビの電波に乗せられるか?」
「でもそれはおじさんでも……」
「私は同時にやる事がある。頼む少年よ!」
「……ガッテンラグナ!」
「よし、ありがとう。パスワードはxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxだ。」
「おじさん、やっぱり……」
「頼んだぞ、ガッテンラグナ!!」
しばらく呆けていたアキトであったが、自分のやるべきことに向かって行動を起こした――。
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
寺社仏閣巡りましょ♪
11月19日のお出かけ その2 上田城&眞…
(2025-11-23 00:23:09)
絵が好きな人!?
ボタニカルアート教室に慣れてきまし…
(2025-10-25 19:13:07)
模型やってる人、おいで!
EF58(その17) サンダーバー…
(2025-11-24 18:45:16)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: