ねじこうば見学～浅井製作所～
ものづくりの基本の基本であるねじ。
でも、意外とねじがどうやって出来ているのかというのは、
知らない人が多いはず。。。
その謎を探るために、埼玉県草加市の浅井製作所にお邪魔してきました！
浅井製作所は、ロボット業界ではかなり有名なねじ屋さんです。
主に、各種小型ねじやいたずら防止ねじなど色々な種類のねじを扱っています。
特に、低頭ねじというとロボットビルダーの方々はなじみが深いはず。
ねじこうばといっても、
一日に40万本ほど生産している工場です！
浅井製作所の全景。駅から住宅街を抜けると、
町の一角に赤いポストが目印の浅井製作所があります。
浅井製作所看板。かなり年季が入っています。
では、早速ねじの製作工程の説明をします。
ねじは、大きく分けて２つの工程から作られます。
□ねじ製作工程□
１．ヘッダー加工
２．もみつけ加工
まずは、
１．ヘッダー加工です。
ヘッダー加工は圧造機（ヘッダー）という機械を使って行います。
圧造機（ヘッダー）です。
この機械を使ってどうするのかというと、ロール巻きにされた金属の線材から、
一本線を引っぱり、それを任意の長さにカットして、ねじ頭をつぶし、
ねじ頭の金型を押し付けてねじ頭を作ります。
わかりやすく言うと、
～ヘッダー加工～
線材から一本線を引く
↓
任意の長さにカット
↓
頭をつぶす
↓
金型を押し付けてねじ頭を成型
↓
ヘッダー加工完了！
ヘッダー加工部の拡大写真。
ねじの材料となる線材。ロール巻きになっています。
線材が一本線で内部に運ばれていきます。
このあと、適当なサイズにカットし、一度頭をつぶして、その後金型を押し付けます。
ねじ製作工程の各工程で取り出したもの。
左から、線材カット後→頭つぶし後→金型押し付け後
下の写真の左の丸いのが金型で、ねじ頭の型がついており、ごらんの通り、
ねじ頭を成型するので、ねじとぴったり合います。
この時点では、写真の通り、ねじ山はついていません。
次工程のもみつけ加工でねじやまを作ります。
２．もみつけ加工
もみつけ加工は、転造機を使って行います。
要は、ヘッダー加工の終わったねじに、ギザギザをつけていきます。
転造機の全景。
転造機の拡大。
転造する部分。2枚のキザキザの付いた左右の板の間をねじが転がり、ねじに目が出来ます。
ここで、気をつけておきたいのが、板のギザギザの山の部分がねじの谷になるということ！
すなわち、ねじの方を削るわけではないので、削りカスなどは一切出ないということです。
うまく表現すると、
削るではなくて、ギザギザでへこませて周りの部分が出っ張る（盛り上がる）といった感じです。
転造が終わったねじ達。。。
これで、一応ねじは完成です！
この後にメッキ屋や焼入れ屋に運ばれて最終完成です。
番外編として、
浅井製作所で作られためずらしいねじ達です。
イタズラ防止ねじやかなり小さいねじなど。。。
一番左のねじは、携帯の電池パックのふたを開けたところによく使われています。
「ねじ狩り」で頂いたねじ達と、今までに持っていたねじ達をこれを機に整理してみました。
自分では、きれいに整理できてると自己満足してます。
浅井製作所工場全景。
どうでしたか。
意外と知らないねじの作られ方がお分かりになったでしょうか。
写真を使ってできるだけわかり易く説明したつもりでしたが、
上手く説明できたでしょうか。
わかって頂ければ嬉しいです！
本当は、動画も用意していましたが、いいものが無かったので、省略させて頂きました。
さらに詳しく知りたい方や、良くわからなかった方は、是非こうば見学に行ってみてください！
社長の浅井さんがわかりやすく丁寧に教えてくれますよ！
さいごに。。。
今回の、工場見学でヘッダー加工や転造加工などねじの作り方が良く分かりました。
丁寧に教えてくださいました、浅井製作所の浅井さん本当にお世話になりました。
ありがとうございました！
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