君の箱の中から
僕の記憶だけ消されてゆく
こんなにも悲しく 辛く 寂しく
孤独を感じることがあっただろうか
その反面いっそそうなってしまったほうが
いいのかもしれないと思ってしまう
僕がポツンとここにいる
君に僕はこれっぽっちも必要なんかじゃない
そういうことなんだろう?
僕はまるで紙食器のよう
君を満たすだけ満たしたら
あとはゴミ箱へ捨てられるんだ
君が幸せならそれでいい……
そう言い聞かせてきた
ホントはそんなの嘘
僕だって満たされたいんだ…でも
君が使うような使い捨ての食器は使わない
僕が使うのは儚くも壊れやすいガラスでできた器
だから優しく大事に壊れないように護っていくんだ