小説喫茶・メル

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8・連携





紐がしなるような音が鳴り響く。

「私相手に、何人いても一緒だということを教えてあげるわ!!」

ウリエルの叫び声に反応するように、彼女の周りの棘が5人を襲う。

サリア達4人は散りひたすら避け続けている。

リフィルの体からは、球体の光の壁が出現しており、彼女はそれで棘を防いでいた。

「桜花」

一人ウリエルの背後に回っていたコノハは、体を花びらのように揺らし、棘を回避する。

ユラユラと舞い踊るその姿はとても美しく見えた。

そのまま避けながら、彼女へと接近する。

「甘いわよ!!」

一瞬の隙を突いたと思ったが、目の前に棘が迫ってくるので、回避。

各方向よりやってくるそれらをかわし、距離を空ける。

一方サリアとフレアは、魔術師タイプなので、詠唱をする暇がない。

「動きながらじゃ詠唱がしにくい・・・」

サリアの周りに炎の魔方陣が浮き上がっているものの、その状態を保ったまま魔法は発動しなかった。

防戦一方の彼女達。

そこに

「道を開くわ、合わせて!!」

リフィルの声が聞こえ、見てみると、彼女の周りに激しい光が発していた。

杖を天にかかげ、詠唱の完了を告げる。

「フォトン!」

無数の輝きが一箇所、ウリエルの前方の棘に集中。

「くっ・・・」

彼女はあまりの光に思わず目を瞑る。

そして、目の前で光が爆発を起こした。

前方にあった棘は音もなく消滅する。

「なめた真似を・・・・・・はっ!?」

今度は眼前に、アクアとコノハの二人の姿が写った。

手に持つ剣をウリエルの前で薙ぎ払う。

「蒼破刃!!」

「魔神剣!!」

風の弾丸、宙を走る衝撃が彼女へと向かう。

直撃し、後方へと吹き飛んだ。

「ちっ・・・この程度!!」

背中から地面に激突する寸前、無数の棘をクッションにし体制を立て直す。

起き上がると同時に攻撃を仕掛けた二人へと反撃しようと、手を前に向けた瞬間

「イラプション!!」

「なっ!?」

足元より、火山の噴火のように炎が噴出した。

サリアが先程から放とうとしていた詠唱が、完了したのである。

炎は彼女もろとも、棘を燃やし尽くす。

「こいつでトドメだ!!」

その間アクアは上空へ飛び上がり、ウリエルへと迫る。

「聖なる光よ、彼の者に宿れ!!」

フォトンでの一撃の後すぐに詠唱に入っていたリフィル。

またも眩い光が彼女の周りで発生している。

「させると、思っているの!?」

炎と煙の中より、再び棘が出現しリフィルに向かってきた。

それと同時に、フレアが彼女の側に寄り

「フォースフィールド!!」

巨大なドーム状の光の壁を出現させた。

棘はそれに阻まれ、力無く地面へと落ちる。

「これがおまえには出来ない、仲間との連携だ!!!」

アクアの剣にリフィルの光が宿っていく。

その姿はまるで

「グングニル!!」

神槍の一撃。

ウリエルはその攻撃の速さに反応出来ず

「かっ・・・」

直撃、残っていた棘もろとも吹き飛んだ。

周りの木々を倒していき、数十メートル飛んだ先でようやく止まる。

「凄い・・・これが話に聞いてた・・・【ユニゾンアタック】」

サリアは目の前で起こったことに唖然となり、フレアはパチパチと拍手をしていた。




大将らしき男に、妙な建物に案内されたジーク。

そこは丁度両国の国境であり、彼もあまり来たことがない。

中は古びており今にも崩壊しそうな高い建物だった。

「ここで、戦おうってことか?」

ジークの問いかけに対し、男は黙っている。

額に少し汗のようなものが見えた。

「・・・・・・出ろ・・・」

「えっ?」

「今すぐここから出ろ!!」

突然の男の叫びの意味がわからず困惑する。

ここに連れてきたというのに、いきなり出ろと言うのだから。

そんな彼の頭上で





「もうおせぇよバ~カ!!」





ドカーンと、激しい爆発が起きた。

地響きと共に揺れが発生し、建物が崩壊していく。

それを外、少し離れた所の木の上で

「手柄はすべてこの、ガブリエル様が頂く!」

一人の男が笑っていた。






スキット:【スタイル】

リフィル「アクアは接近型の剛のタイプ、コノハは回避型の柔のタイプ」

サリア「お互いの弱点を補えるように、修行したみたいです」

リフィル「そのようね、フレアは回復専門で、貴方が攻撃専門の魔術師、パーティを組むにはベストだわ」

サリア「でもまだまだです、リフィルさん達に比べれば私達は子供ですから・・・」

リフィル「そう気落ちすることはないわ。成長過程なのだから」

サリア「そう・・・ですね・・・」

リフィル「・・・子供だからこそ、正しい方向へ導いてあげるのが・・・私達大人の仕事ね・・・」





【フレア頑張る・1】

フレア「ジークさん」

ジーク「どうした?」

フレア「ズバリ、マリアとはどこまでいきましたか!?」

ジーク「ぶっ・・・ゲホッゲホ・・・何をいきなり?」

フレア「そりゃ~だって、若い男女が一緒に暮らしていて、何も起きないわけがないですよね?」

ジーク「あのな~・・・マリアとはそんな関係じゃないって」

フレア「まだ子供だからですか?」

ジーク「・・・なんというか、俺とマリアは孤児で、一緒に生きてきた兄弟、それだけだよ」

フレア「むぅ~・・・照れているのか本当に意識していないのか・・・絶対に確かめてやります!!」
















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