小説喫茶・メル

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2章:1






11・一時の停戦






一晩経ち、ウェルギリウス城の会議室に呼び出されたサリア達。

新たなに加わったリタも含め、6人は椅子に座り静かに待つ。

「全員集まったようだな」

扉が開くと同時に、男の声が室内に響き渡った。

軍師グラディウスと、その後ろにジークが続いて入る。

マリアはまだ眠っているようだ。

「ジークと貴様等の働きにより、なんとか帝国側の攻撃を、一時的ではあるが止めることが出来た」

ジークの結果的による大将捕獲、サリア達の補給庫の破壊。

これによって帝国は現在、進行出来ずにいる。

「まずはご苦労だったな、しかし新たな問題も発生した」

「マリアちゃんのことね」

昨夜、ジークからマリアの事を聞かされたリフィル達。

彼女等自身驚きはしたが、フレイのこともあるのでそこまでだった。

それをわかっているのかわかっていないのか、グラディウスは続ける。

「ジークの足を治した上に、死んだ者を蘇えらせる程の力、帝国に知られたらどうなるか・・・わかるな?」

視線が自分に来たので、サリアは落ち着いた様子で話す。

「殺すなり拉致して利用するなり、どっちにしろマリアちゃんが狙われるということですね」

彼女のその言葉に、ジークは表情を曇らせた。

マリアの事を家族同然に思っている彼にとって、あまりにも厳しく、辛い状況。

「マリア・・・」

真っ先に彼女と友達になったフレアも、心配で仕方がなかった。

「既に帝国側にマリアの事を知られている可能性もある、よって貴様等に新たな任を与える」

そう言うと軍師は、目線をリフィルの方へ移す。

「リフィル、アクア、フレア、ジークは城に残りマリアの護衛にあたれ」

ここまでで、サリア達が分散されていることに驚く。

だが彼はそんな事を気にせず話を続けた。

「残りの3人は、私と共に国境の炭鉱へ行ってもらう」

残りのメンバー、サリア、コノハ、リタ。

グラディウスを含めると4人、丁度半分に分かれた。

しかしサリアはそんなことよりも気になったことがある。

「何故炭鉱に?」

この停戦状態の時に、何故そのような場所にいくか分からなかった。

元々この世界についてほとんど知らない彼女等なので、無理もないが。

「訳は行ってから話す、とにかくすぐに出かけるぞ」

「随分適当なのね、そんなんであんた良く軍師なんて名乗れたもんだわ」

早々と進める軍師に対して、やや喧嘩口調で言うリタ。

彼女は命令されるのが嫌いである。

その様子におどおどするサリアだが

「貴様の頭なら口で言うより見たほうが早いと思ったのだがな」

グラディウスのトドメで、一人頭を抱えパニックになった。

リタにこんな挑発的なことを言ってはならないと知っているからである。

「はぁ~ん言ってくれんじゃない・・・やろうっての?」

彼女の周りに赤い炎の術式が浮かび上がった。

それと同時に髪も逆立つ。

「ちょっちょっとリタさん!!」

慌てて止めようとするアクアの前に

「リタ、馬鹿なことはやめなさい」

リフィルが一声、静かにかけた。

するとリタは瞬時に落ち着いたように、術式を消す。

「ふん・・・わかってるわよ、あんたが何も文句を言わない時点で、こいつが信用出来る奴だってことぐらい」

「えっ?」

リタとリフィル以外がポカンとなった。

グラディウスのほうはわかっていた様子で微笑している。

「行くならさっさと行くわよ、サリア、コノハ」

そう言い会議室から出て行くリタ、それを慌てて追うサリアとコノハ。

軍師は「場所をわかっているのか?」と呟きながら、また微笑していた。







スキット:【リタとリフィルの目利き】

サリア「でもさすがですねお二人とも」

コノハ「ほんとだよ、なんだかんだいって軍師を認めてるんだから」

リタ「認めてるだけよ、好きかどうかは別問題だわ」

サリア「・・・というと?」

リタ「リフィルはどうか知らないけど、私はあいつが大嫌い!!」

グラディウス「それが噂のツンデレというやつか?」

リタ「なっ!?」

サリア「なんだそうだったんですか、リタさんってば~♪」

グラディウス「まあまだデレてはいないがな」

リタ「やっぱり殺すわ!!今すぐ消し炭にしてやるーーーーー!!!」

コノハ「わぁあああ!!リタさん落ち着いて!!」






【リフィルの料理】

ジーク「マリア・・・」

フレア「心配ですけど、ジークさんも休んでください・・・マリアは私が診ておきますから」

リフィル「フレアの言う通りよ、休める時に休んでおきなさい」

ジーク「フレア、リフィルさん・・・ありがとうございます」

リフィル「今日は特別に私がご飯を作るわ」

アクア・フレア「・・・えっ?」

ジーク「すみません・・・ではおねが・・・」

フレア「私が作ります!!リフィルさんはマリアを診てください!!」

リフィル「えっでも・・・?」

アクア「そうそう!俺等でとびっきりの料理を作るからさ、二人はゆっくり待っててください!!」

↑立ち去る

ジーク「・・・どうしたんでしょう二人とも?」

リフィル「・・・・ミハエルとメルね、余計なことを吹き込んだのは・・・」
















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